音楽夜話

 

1話 音楽ファンとオーディオ・ファイル

2001.06.13

 

昔、”小室等の音楽夜話”というラジオ番組があった・・・。

 

おら音楽ファン。おらの趣味の中では最も長く続いてるし、たぶん一番優先度が高い。手足が動かなくなってテニスがやれなくなっても、音楽は聴ける。中学生のときに買ったLinda RonstadtだったかJanis Ian以来、聴くのは欧米の女性ヴォーカルばかり。バラード調のヨーロピアン・ポップスが特に好きだ。日本人では八神純子と杏里の日本語もの。野郎のヴォーカルは和洋を問わず一切聴かない。でもオーディオ・ファイル(オーディオおたく)になってから、女性ジャズ・ヴォーカルも聴くようになった。CDは700枚ぐらい持ってるが、今特に気に入ってるのがFilippa GiordanoとLaura Pausini。どちらもイタリア人女性ヴォーカリストだ。

 

Filippa Giordanoは若くして世界を席巻した、新しいジャンルと呼べるポップ・オペラ歌手。“イタリアが生んだ今世紀最後の奇跡”とか“1000年に一度のイタリアの歌姫”なんて形容されてるが、それが大げさとは思えない、不思議なカリスマ性を持った人だ。女泣かせのこのおらが、「Filippaの奴隷にならなってもいいっ!」って思えちゃう。あれは去年、NHKホールでのFilippaとBBCコンサート・オーケストラとの共同コンサートに行った時の事だ…。つまんないからやめた。 ***フィリッパ・ジョルダーノの商品はこちら***

 

Laura Pausiniは、イタリアに行ったときにジャケット・デザインがいいから、買って聴いてみたら、どえらいよかったポップス歌手。イタリアで彼女のCDを全部買ってきた。イタリア語もヴォーカルの音源として悪くないと思った。最新アルバム“tra te e il mare”は、アルバム全体のなんともたまらない清涼感と哀しいメロディーが、何回聴いてもおらを飽きさせない。このCDは“海のように”という邦題で日本国内版も出てた。他のCDはAmazon.com USで買える。 ***ローラ・パウジーニの商品はこちら***

 

音楽ファンとオーディオ・ファイルは同一視されやすいが、全く異なる人種だ。一般的に音楽(ソフトウェア)ファンは、オーディオ(ハードウェア)にそうはこだわらないし、その逆も。ほとんどの音楽ファンは、例えCDを数百枚持ってても、再生音にはそれほどこだわらず、ミニ・コンポで済ませてるってのが多いし、相当なオーディオ・ファイルがCDは数十枚しか持ってないってのはよくある事だ。真のオーディオ・ファイルは原音再生にのみこだわり、音楽を楽しむなんて事はしないのだ。その傾向はピュア・オーディオがほんの一部の人間による、超おたく趣味になっている昨今では顕著だ。おらは、数年前までただの音楽ファンだったが、今は音楽ファン寄りの両刀使い。クラシック・ファンには両刀使いが多いだろう。

 

おらクラシックには興味無いが、FaureのPavaneは好きで、これにBarbra Straisandがヴォーカル入れてるのがあり絶品だ。 ***このCDはこちら***


2話 美形の女性ヴォーカル

2001.08.10

 

“コンテンポラリー・ジャズ・シーンにおいて、人気・実力共に最高位にランクされるサックス奏者”と評される、Michael Breckerのニュー・アルバム、NEARNESS OF YOU : THE BALLAD BOOKが人気だ。おら、2年ほど前、女のヴォーカルじゃないけどまあいいかと思って、Blue Note New Yorkに行った時に演奏してたのがMichael Breckerだった。そんな大物とは知らなかったが、ミーハーなおらはとりあえず握手した。 ***このCDはこちら***

 

おらが好きなのは、美形の女性ヴォーカルだ。“北欧風”、“アバ風”、“バラード”、“哀愁漂う”といったコメントがCD買う際のキー・ワード。おらの好きな美声と美形を兼ね備えたヴォーカリストは…。

 

Agnetha Faltskog (スウェーデン) ***ABBAの商品はこちら***

Laura Fygi (オランダ) ***ローラ・フィジィの商品はこちら***

Kate Bush (UK) ***ケイト・ブッシュの商品はこちら***

Lisa Stansfield (UK) ***リサ・スタンスフィールドの商品はこちら***

Laura Pausini (イタリア) ***ローラ・パウジーニの商品はこちら***

Filippa Giordano (イタリア) ***フィリッパ・ジョルダーノの商品はこちら***

 

ってとこか。透き通った高めのヴォーカルが好きなんだ。付き合ってきた女の声もだいたいそうだ。おら声で女を選んでるのか?そういえばおらが由美かおるに惚れたのは、ワンダー・ウーマンの吹き替えの声が気に入り、その声の持ち主が由美かおると知ってからだ。

 

おらは“ADRIB”っていう月刊音楽誌を定期購読してて、それ読んで気に入ったCDを2ヵ月分くらいまとめて新百合ヶ丘のHMVに買いに行く。売ってなかったCDは、Amazon.comで買う。半年ほど前までは、長年“CDジャーナル”を定期購読してたが、1年ほど前に内容改悪されて、読む気がしなくなってたところに、あまり見かけない“ADRIB”の存在を知った。これはおらの好みにぴったりの音楽誌だ。

 

定期購読といえば、サーキットをやる前は、“テニス・クラシック”やら“STEREO”も定期購読してた。テニスにも力を入れ続けたいが、サーキットやりだしてからというもの、テニス熱は下がる一方で、今では“テニス・クラシック”を全く買わなくなった。まだ週一日はプレーを続けているが…。“STEREO”は、3年ほど前に一年間ほど定期購読しただけで、アンプとスピーカーを買い換えてから読まなくなった。“STEREO”を読み出した時は、おらが中学生の頃に定期購読してた“FMファン”の記事、“長岡鉄夫のダイナミック・テスト”他で活躍されてたオーディオ界の重鎮、長岡鉄男氏が未だに現役バリバリってのを知って驚いた。でも最近故人となったらしい。サーキットやるようになって新しく定期購読し始めたのが、“ライディング・スポーツ”だ。後はJCB ゴールド会員向けの“THE GOLD”とJALグローバル・クラブ発行の“Agora”が強制定期購読だがこの二つはどうでもいい。


3話 音楽葬

2003.02.15

 

おらは結婚披露宴で自分の選んだ多くの曲を使ったが、残念ながらほとんどの曲はおらが格別好きというものではなかった。おらの好みはバラードだから、披露宴で使うには暗いのだ。で、おらは格別好きな曲を自分の告別式で使おうと思っている。音楽葬だ。既にいくつか選んである。


歌手名/アルバム名/曲名

Barbra Streisand/GREATEST HITSAND MORE/WOMAN IN LOVE ***Barbra Streisandの商品はこちら***

Chris De Burgh/SPARK TO A FLAME/THE LADY IN RED ***Chris De Burghの商品はこちら***

Randy Crawford/THE COLLECTION/Almaz ***Randy Crawfordの商品はこちら***

ABBA/Super Trouper/THE WINNER TAKES IT ALL, LAY ALL YOUR LOVE ON ME ***ABBAの商品はこちら***

Pandra/CHANGES/WAVES OF MEMORIES

杏里& Michael Franks/Angel Whisper/Antonios Song ***杏里の商品はこちら***

杏里/TWIN SOUL/生まれ変わるために ***杏里の商品はこちら***

Olivia Newton John/TWO OF A KIND SUNDTRACK/SHAKING YOU ***Olivia Newton Johnの商品はこちら***

David Foster/TWO OF A KIND SUNDTRACK/Night Music ***David Fosterの商品はこちら***

八神純子/FULL MOON/抱きしめてあげる ***八神純子の商品はこちら***

Kate Bush/THE KICK INSIDE/Moving, The Saxophone Song, The Man with the Child In His Eyes, Wethering Heights ***Kate Bushの商品はこちら***

Laura Pausini /tra te e il mare/tra te e il mare ***Laura Pausiniの商品はこちら***

Filippa Giordano/Filippa Giordano/CASTA DIVA ***Filippa Giordanoiの商品はこちら***

Tony Braxton /SECRETS/Un-Break My Heart ***Tony Braxtonの商品はこちら***

Lisa Stansfield/AFFECTION/all around the world ***Lisa Stansfieldの商品はこちら***

Barbra Straizand/CLASSICAL BARBRA/Pavane ***Barbra Streisandの商品はこちら***

Olivia Newton John/COME ON OVER/PONY RIDE ***Olivia Newton Johnの商品はこちら***

Peter Cetera & Eimie Grant/SOLITUDE SOLITAIRE/The Next Time I Fall ***Peter Ceteraの商品はこちら***

Alison David/NO TURNING BACK/TEACH YOU A LESSON ***Alison Davidの商品はこちら***

Total Touch/THIS WAY/I'LL SAY GOODBYE

christina/watching you/I still believe

Bee Gees/SATURDAY NIGHT FEVER/HOW DEEP IS YOUR LOVE ***Bee Geesの商品はこちら***

Sissel Kyrkjebo/Fire In Your Heart/Dagen Gryr ***シセル・シルシェブーの商品はこちら***

できれば生前葬にして、自分のオーディオで鳴らしたい。


4話 次世代音楽CD

2003.05.24

 

ソニーのスーパー・オーディオCDと松下のDVDオーディオが登場して4年ほどたったが、どちらも全く市場に出回らないどころか、オーディオ・ファイル以外誰もその存在すら知らない。しかも日本以外の国で知ってる人は皆無だろう。おらは初めからスーパー・オーディオCDに勝ち目はないと思っていたが、DVDオーディオも含めて、現行のCDに勝ちめはないようだ。そりゃそうだろう。音楽ソフトが出回ってないのはしかたないとしても、現行のCDの再生音は人間の聴こえる周波数帯域で十分納得できるし、5.1チャンネルなど必要ないから、わざわざ高くて、オーディオ・ファイル向けのオーディオ・ショップでしか売られていないハードウェアを買うはずがない。しかしDVDがVHSに取って代わることがほぼ確実となったので、DVDプレイヤーにDVDオーディオの再生機能が標準で搭載されるようになれば、DVDオーディオが現行のCDに取って代わる可能性はある。しかしおらはむしろ現行のCDプレイヤーでも再生可能なHDCD規格に頑張って欲しい。そういや昔ソニーがLカセットなんてのを出して、あっという間に市場から姿を消したことがあった。Betaしかり。ソニーは現行のCDとゲーム機では市場を席巻したが、商売が上手なのか下手なのかわからん会社だ。

 

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