あとがき
10月は欧州旅行にぴったり。混んでないし、紅葉は綺麗だし、暑くないから下着の洗濯もそんなに必要ないし、フライトもホテルも安い。また、今回ほとんど雨にたたられることがなかったのは幸いだった。予期せぬ祭日二日さえなければ…。
おらは今回の旅を通して、建築物や芸術やらには興味がなく、自然の雄大な景色と食事と人とクルマに興味があるということが良く分かった。
か:確かにその場所でしか見れない、聞けない、食べれないというのを満喫することが旅の醍醐味と教えられました。あっー!フランクフルトでフランクフルト食べ忘れたー!
チョコレートは何と言ってもイタリアだ。種類も豊富でビターなのが多い。ドイツのは甘いのばっかりでイマイチ。
か:ドイツのチョコには私の嫌いな“ヌガー”入りが多く食べる気がしない。それなら、オーストリアのザッハトルテが一番!
おらホントに日本人か?髪は茶色だし、前々から気になってたが、フラッシュで写真を撮るとおらだけ目が猫のように赤くなってしまう。かみさん曰く目が茶色だからだと。おらはどこのドイツ人だ?今度親の目見て確認しよ。
か:うちのダンナは“3年寝太郎”でなく“3時に寝太郎”なのだ。助手席で気持ち良さそうにグーグー寝てたので、つられて居眠り運転よくやってました。事故もなく、無事に生きてるのが不思議なくらい。ドイツで1度だけガマンできずに、アウトバーンのパーキングでお昼寝したけどね。
1ヶ月テニスしてないのに旅行前後で体重かわらず61Kgをキープ。
か:私はナイショ。
走行距離/燃料:6,981Km/約577Litter = 約12.1 Km/Litter
[追記]
帰国後に、はずしておいたビーマーのバッテリーのマイナス端子を取り付けたら、無事エンジンかかった。
スパーカッセン・カップのシングルスはKimが優勝してた。
1ヶ月分の新聞、郵便、旅行資料の整理や、本旅行記の編集でこれからが大変だ。出社まで三日間残しておいて良かった。
ヒトラーの「我が闘争」はドイツでは発禁だそうな。フィリッパはパレルモの生まれだそうな。
おらたちが帰国した頃、ザルツブルク付近のケーブル・カーの大事故で、155人死亡とのニュース。内10人がスキー合宿で来てた日本人中学生と女子大生だと。おらたちはそのケーブル・カーには乗ってないが、グロースグロックナー手前の村のスキー用兼観光用だそうで、その村は通った。あのときはもう時間がなくて、ドイツに向け急いでたし、ガイド・ブックにも載ってなかったからなあ。ご冥福をお祈り致します。
[追記2]
2001年8月6日、何とヴェネツィアの警察から駐車違反の請求書が来た。2000年10月22日の違反だから9ヵ月以上たってる!違反の時は、急いでたから、もし警察が追ってきても「イタリア語で書かれてるからわからん」とでも言おうと思ってた。それにレンタカーはドイツで返却するし、イタリアは入国審査も何もなかったおおらかな国だから、まさか日本まで追ってくるとは思わんかった。レンタカー会社に問い合わせておらの住所を知ったんだろう。31ユーロの罰金だったのが延滞金付きで46ユーロになってる。これは\5,000ほどだから大したこと無い。でもレンタカーの破損の件が心配になってきた。もうクルマ貸してもらえないかもしれない。で、おらちょっと早いが1ヶ月後の海外出張に使うレンタカーの予約をしてみた。幸い何も言われなかった。罰金は払った。
[追記3]
2001年10月10日、今度はシチリアの警察から2000年10月12日のスピード違反に対する134.59ユーロの請求書が届いた。1年が時効としたらあと2日ってとこだ。全部イタリア語だが、50Km/h制限を81Km/hで走ってると書かれてるのが分かる。いったいイタリアの警察ってどうなってんだ。シチリアにオービスあるとは思えんし、ねずみ取りなら現行犯でしょ。おらは捕まってないんだよ。確かにその日はパレルモからタオルミーナまで、山道ぶっ飛ばしたから、スピード違反しててもおかしくない。でも、30Km/hオーバーならまだいいが、おらはイタリア、オーストリア、ドイツの高速道路を1ヶ月間に渡り、200Km/hクルージングし続けた。アウトバーンとは言っても、制限速度のあるところの方が多いし、おらのドライヴはシチリアから始まってるから、時系列的に言えばこれから1ヶ月間に渡って延々とスピード違反の罰金請求が来るかもしれない。そうなったらおら破産だ。特別会員になってるハーツからおらの住所をわりだしてるから、しかとしようがないと思うが、今回支払うかどうかは一ヶ月間様子みることにした。アウトバーンなのに、皆嫌にゆっくり走るなーと思ってたが、今にして思えばアウトバーンもオービスだらけだったのか?でも日本のオービスなら、写された瞬間にはっきりとわかる。しかし幸いその後は何も送られてこなかったので、おらは今回の罰金払った。これ払わなかったばかりに今後EU圏に入国できなくなったら困る。
[今回の旅で思い知った旅の注意事項]
・電源関連
*デジカメの予備バッテリーは常に持ち歩くこと。
*PCとデジカメのバッテリー2つの充電には毎日苦労したので、二又コンセント持参要。
*PCのCD ROMドライブは一度だけPCMCIAモデムのソフトウェアをインストールする際に使用したが、フロッピー・ディスクドライブは使用せず、邪魔なだけだった。
*PC、デジカメは220V対応。レンタルした携帯電話も欧州用なので220V対応。フィリップスの携帯用シェーバーは100-120V専用だが、クルマのシガー・ライター・ソケットを電源にするDC/ACコンヴァーターで充電した。このコンヴァーターはデジカメのバッテリーの充電にも役だった。
・インターネット
*FAXウィザードでSymantecを使い、表紙抜きで記述したファイルを送信する。
*念の為PCのマニュアル、リカヴァリーCD、メーカーのサポート電話番号とID/PIN、及びインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)のサポート電話番号とID/PINをもって行くこと。
*内蔵モデムは使わず、モデム・カードを使用の事。国産のほとんどのPCは、内蔵モデムが国内専用の為、海外での使用には故障の可能性あり。実際壊れた。
*ホテルによっては電話線がPCを置く机まで届かないので、回線ケーブルだけでなく回線ケーブルを接続しあうアダプタも持参要。
*旧東ドイツ領のホテルの電話回線は、部屋によって電話回線専用線でモデムが使えない場合があった。チェックイン時にインターネット接続可能な部屋か確認要。またホテル・インターコンチネンタルでさえ電話回線ケーブル接続モジュラーがドイツ専用型だった。ベルリンも同様。従い旧・現東側諸国に行く際はその国の電話回線事情を確認し、必要に応じモジュラー変換アダプタを成田で購入要。ただし、電話専用のものとモデムにも使えるものと両方あるので注意。
*PC内蔵モデムの故障と思われるときの対処方法:アクセサリ - 通信 - ハイパーターミナル でHypertrm.exeをクリックし、適当な電話番号、例えば泊まっているホテルの電話番号にモデムから発信し、パソコンからの出力音で確認。
*国際ローミング・サービスを使う必要のある、日本国内のISPは接続設定が面倒だし、割高なため、AOL等世界中にアクセス・ポイントを持つISPに一時的にでも加入した方が良い。
*インターネッット接続時の問題対処方法:
「ダイアルはするが”応答なし。」と出たら電話をかけてみてトーンかパルスかを確認し、必要に応じモデムのプロパティ ?ダイアルのプロパティで設定を変更。
「サーバーと通信しようとしてタイムアウトが発生しました。」と出たら、outlook - ツール - アカウント - インターネットアカウント - 会員メールのプロパティ - 詳細設定 でサーバーのタイムアウトを長くする。今回デジカメ映像を送る際1分を3分に変える必要があった。
・電話
*EU内で他のEU諸国に電話する際、ホテルからは外線番号(通常”0”)に加え、”00”を押してから国番号を押す場合が多い。また日本同様市外局番の最初の”0”は入れない。
・ホテル
*チェックイン前に、アウトストラーダやアウトバーンにあるアウトグリルでミネラル・ウォーターを買っておくこと。
*チェックインの際、ホテル側が部屋を決める前にこちらから“higher floor and nice view side”とリクエストすること。朝食付きか、インターネットの接続可能か、近く祭日はないかの確認とマイレージ加算のリクエストも。階を登ってエレベータを出たところで両側の窓を見れば、部屋のどちら側の景色が良いか分かる場合が多い。気にいらなければ、すぐフロントに部屋の変更依頼を。
*欧州ではヒルトン、ハイアットはあまり無いのでHHonors、Hyatt Clubの会員カードは使えないが、Priority Club (インターコンチネンタル、クラウンプラザ、ホリデーイン他), Starwood (シェラトン系)のホテル会員クラブは重宝する。
*クルマでの移動ならば、安く、景色良く、静かで、道混まず、駐車場に困らない等の理由から、都心のホテルより郊外のホテルの方が良い。ただし見つけにくいのが難。
*ホテル会員クラブや代理店を通して予約したホテルはホテルに直接電話してもキャンセルできない。ホテル会員クラブなら世界各国で共通に扱ってくれるので現地の窓口に電話すれば問題ないが、日本の代理店を通して予約を入れていると日本まで電話する必要あり。
*荷物が多いときはチェックアウト前に部屋からフロントへ電話し”baggage down”と依頼。
*特にドイツのホテルは駐車料金別途となっていることが多い。またホテルの駐車場のチケットが機械式の場合は、事前にフロント等で精算しないとクルマが出せない。ホテルに限らず、ドイツでは観光場所の駐車場等も有料の場合が多く、チケットが機械式の場合は事前に精算しておかないと、出口で立ち往生してしまう。出口でコイン入れる機械式もあったが。
*Help our environment. :環境対策先進国だけあってドイツの高級ホテルでは全て(たぶん普通のホテルも)バスルームに、「タオルを再使用される方は置いてあった場所に、洗濯が必要な方は床に置いておいて下さい。タオルを洗うにも水を使うなど地球環境に影響を及ぼします」といったような説明がある。最初はケチクサイと思っていたが、最終宿泊地のフランクフルトではその説明があるかないか探してしまい、なければこのホテルは最低だと思っている自分に気が付いた。ホテルに限らず、ドイツでは環境問題への力の入れ方が他国とは比べ物にならず、環境問題に取り組まない企業が批判的に見られることを実感した。
・クルマ
*レンタカーを借りる際は、同じハーツでも欧州は米国と違って規約がうるさいので、予約の際注意すること。
*南イタリアではたとえ逆に高額になるとしてもコンパクト・サイズのクルマを選ぶこと。狭い道が多くミドル・サイズでさえ運転は厳しい。
*普段カーナビ代わりに使っている方位磁石を持ってきたが、なかなか役立った。
・その他
*日本の政府観光局で貰える各国の地図と、できれば各滞在都市の地図は事前に入手したい。現地では地図は有料でしか手に入りにくい。ホテルの最寄りのアウトバーン出口を知るために、各滞在都市の大きめの(できるだけ広範囲)地図が、ガイド・ブックの地図とは別に必要。
*日本の政府観光局等で現地の祭日を確認しておく事。オーストリアとドイツで思わぬ祭日に出くわし、ショッピングできず。同じ国であっても地区独特の祭日があるので気をつける事。欧州では日曜、祭日はレストラン以外休み。
*海外出張とは違い、思った以上に現金が必要。またユーロ安が続いたからかもしれないが、日本で外貨買うより現地で買う方が安かった。また、現地では余分な時間や手数料を省く為に多めに一度っきりの換金が望ましい。尚、東京三菱曰く、成田もどこの支店もレートは同じと。
*ホッチキスの針は欧州も米国サイズと同じで大きい為、ホッチキスの針は多めに持っていくこと。
*地図の線引きや有名人に会ったときの為に太目の油性マジックを持参要。
*貴重品を入れた中サイズのバッグはクルマでの外出時、常にクルマのトランクに、PCは大バッグに入れ鍵をかけホテルの部屋に残した。パスポートと航空券は常にジャケットに入れて持ち歩いた。しかしどこも治安はよかった。東京の方が危険かも。
*おらはCD 50枚くらい、かみさんもCD 10枚くらい持参。現地でも7枚買ったが、おら達にはこれくらいがちょうど良かった。
*なぜ10月にわざわざ南から北に向かったか?
・暑いところは暑い時期に、寒い所は寒い時期に行くのがその土地の景観や生活に一番あうし、情緒がある。シチリア(シシリーと言ってもイタリアでは英語ができるやつにも通じない)には暖かいうちに行きたかったし、逆にベルリンは寒い方が感じが出ると思った。
・北から南だとへたすると紅葉が全く見れず。逆だと絶対どこかで見れる。実際には紅葉はいたるところで見れた。
・レンタカーの値段はドイツで借りるよりイタリアで借りた方がかなり安い。それでも米国で借りるより随分高い。
[故障、損害等]
*メルセデスの右後方ドアをしこたまへこませた。走行には影響無し。返却時に報告するも、免責約\40,000.は請求されず。
*PCの内蔵モデムが故障し、故障探求に旅行中の貴重な時間を相当費やす。PCMCIAモデムをミラノで見つけ対処。帰国後内蔵モデムの故障に関しソニーに苦情を言うも、マニュアルに日本専用モデムという記述があることを指摘される。しかし、ソニーが部品代\24,000.を負担、おらが技術料\13,000.を負担することで合意。
*アクセス・ポイントに接続できない為ぷららとソニーへの国際電話代が約\40,000.かかったが、会社からの電子メール受信に必要な経費であり、会社に請求。
*携帯電話の充電器がイタリア到着後にすぐ壊れた。クレームを言い修理代は無償。
*デジカメのレンズ・カヴァーが突然しまらなくなり、撮影不可となったが、数十回電源のオン・オフを繰り返し、自然に直る。
*ヴェネツィアで駐車違反し、\5,092.の罰金。
*シチリアでスピード違反し、\14,831.の罰金。
[経費明細]
航空運賃 |
{\133,000(PEX 前売り21)+\5,500(ローマ - パレルモ)+\4,410(税)}x2人分 |
\285,820 |
|
日本国内交通費 |
タクシー: \1,220+\700 |
\1,970 |
\15,450 |
京王線2人分x往復 |
\1,480 |
||
リムジン2人分x往復 |
\12,000 |
||
その他円貨支払 |
土産用Philippa CD 5枚 |
\10,000 |
\114,000 |
外貨購入 |
\110,000 |
||
tax refund |
\-6,000 |
||
クレジット・カード支払 |
セゾン VISA 12/4分 |
\2,227 |
\855,577 |
GE VISA 12/4分 |
\8,546 |
||
JAL JCB 12/11分 |
\263,254 |
||
JAL JCB 1/10分 |
\261,917 |
||
Mycal Master 12/1分 |
\239,080 |
||
Mycal Master 1/4分 |
\74,968 |
||
Mycal Master 2/1分 |
\5,585 |
||
ミラノ宿泊代 |
|||
総経費 |
\1,270,847 |
||
総経費(買物抜き) |
\1,104,352 |
||
内訳 |
|||
交通費 |
航空運賃+日本国内交通費 |
\301,270 |
\570,321 |
レンタカー(\218,272)+ガソリン(\50,779) |
\269,051 |
||
ホテル |
26泊 |
\324,290 |
|
電話回線Internet接続 |
\2,398+\19+\696+\3,308+\1,341+\1,056+\5,608+\1,753+\536+\890+\1,239 |
\18,844 |
|
私用国際電話 |
KDDI(\5,700)+MCI(\2,253) |
\7,953 |
|
主な食事代 |
クレジット・カード使用で計算可能分のみ |
\86,057 |
|
おらの買物代 |
東京:Filippa のCD5枚(会社みやげ) |
\10,000 |
\133,000 |
タオルミーナ:戦士の大人形x1 |
\1,000 |
||
タオルミーナ:戦士の小人形x4 |
\2,227 |
||
ミラノ:PCMCIA Modem |
\8,546 |
||
ローマ:ネクタイ |
\1,936 |
||
ヴェネツィア:マスケラ |
\5,735 |
||
トリエステ:ブラジルの石でできたブックレット |
\3,552 |
||
イタリアとオーストリア:CD 計7枚 |
\14,000 |
||
ザルツブルグ:Benettonのコート |
\16,339 |
||
ミュンヘン:Jack Wolfskin のデイパック |
\4,789 |
||
ライプツィヒ:ヘンケルのはさみ、ペーパー・ナイフ(父みやげ)、爪切り(会社みやげ) |
\16,828 |
||
ベルリン:壁のかけら20個(半分は客先みやげ) |
\4,000 |
||
ドイツのアウトバーン:BMW Jsetta 250 模型 |
\2,695 |
||
フランクフルト:Jack Wolfskin のジャケット |
\19,353 |
||
フランクフルトの免税店:DKNY のサングラス |
\12,000 |
||
イタリア、オーストリア、ドイツ:Tシャツ計7枚 |
\10,000 |
||
かみさんの買物代 |
ザルツブルグ:銀のショットグラス2個他 |
\4,634 |
\33,495 |
ライプツィヒ:スプーン5個、ソーリンゲンのポップな皮むき4個 |
\0 |
||
ライプツィヒ:Jack Wolfskinのスムース、マフラー1枚 |
\8,723 |
||
ベルリン:壁のかけら10個 |
\1,800 |
||
フランクフルト:Jack Wolfskinのセーター2枚とマフラー |
\12,338 |
||
フランクフルトの免税店:モーツァルト・チョコ2個、Vice Versaのオードトワレ |
\6,000 |
||
その他 |
軽食、博物館、高速道路、フェリー、テニス・チケット他 |
\96,887 |