足寄町にある山でクマネシリはアイヌ語でクマ・ネ・シリ(物干し棚・のような・山)を意味する。
生活に密着していた物の形が似ていることによるクマネシリの山名は諸地に見られる。
尾根続きの「西クマネシリ岳」「南クマネシリ岳」と区別する略称として「本クマ」と呼ばれることもある。
足寄町芽登から置戸町へ抜ける道道88号線に入る。芽登から30kmほどの紅映橋を渡って、
左手の美里別川沿いの林道に入る。途中、美里別の滝を過ぎ、
林道に入ってから7km程の標高715mあたりで林道は深くえぐられていて通行不能となり、
登山口まで1時間余りの林道歩き(3km)を強いられる(2006,09,30日現在)。
崩壊地点の先は立派な林道が続き、標高855mの分岐で「クマネシリ登山口」の標識に導かれ 、(林道入り口からこの分岐までは約10km)
左手の林道を600mほど進んだ土場が登山口(標高915m)。
この先へ続く林道を10分程進むと、正面に目指すクマネシリの山容が見え,また土場がある。
更に林道を進み標高950mで林道から離れ左手の登山路に入る。
急登の登山路は頂上稜線を目指して一直線につけられている。
標高1100mから1200mにかけては多数の大きな風倒木が登山路を塞いでいて、
その下を潜ったり、乗り越えたりしなければならない。
頂上稜線に着くと、右手への路は西クマネシリ岳方面で、左手の路を稜線沿いに進み、目の前に聳える頂上を目指して一気に60m程登ると360度展望の
利く頂上。
西クマネシリ岳やピリベツ岳がすぐ先に見え、その後方にはニペソツ山や石狩連山が見える。反対側には遠く阿寒の山々も見えている。
こんな山奥で、遠くには三国峠の国道を走る車も見えている。
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