乙部岳
おとべだけ
1,016m
姫川コース |
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乙部岳(中央の低い、平らな山) |
渡島半島主稜線上の山で、頂上には雨雪量計のレーダードームがあり、登山路のほか、頂上まで車道が伸びている。 山名は麓の乙部町に因り、 乙部はアイヌ語のオ・トー・ベ=川口に沼がある川を意味する。 山懐には安政6年(1859年)建立の九郎嶽神社があった。その神社跡は行者洞の少し上に見ることができる。 別名「九郎岳」とも呼ばれ、義経伝説が残る山でもある。静御前は、義経恋しさのあまり乙部まで辿りつく。 しかし数カ月前に義経は、乙部の川を遡り、乙部岳を越えていた。悲嘆にくれた静御前は川に身を投じる。乙部の人びとは、 義経と静御前の悲しい運命に同情して、 義経が静と会えず越えた峠を姫待峠、そしてその山を九郎岳、九郎岳に水源を発し静御前の終焉となったその川を姫川と、 呼ぶようになった。 |
登山口 | 登りはじめは杉林の中 |
乙部町烏山から小茂内川沿いの道道4061号線に入り、道なりに進むと、やがて姫川沿いの林道に入り、
山頂のレーダードームへと続くが、一般車は姫待峠のゲート迄。
この林道は八雲町野田生からも入れるが、八雲側からは土砂崩れで通行止が多い。
林道の途中に登山口がある。駐車場の向かいにある登山口には大きな登山口の標識がある。登山口から少しの急登で、
杉林の中を行くと、姫川の支流に沿って登るようになる。行者洞を過ぎる頃、左手に岩壁が現われ、頭上に迫ってくる。
沢は広く明るい、何回か徒渉を繰り返すと、540m付近で二股となり、沢筋を離れ二股中央の小尾根の急登となる。
標高800mを過ぎると岩塔が現れ、基部を巻いて、尚も、登ると主稜線上に出る。 主稜線に出ると向かい側には遠く駒ヶ岳が見える。頂上手前1010mピークを越え、 多少アップダウンのある台地を進み、コルまで下って70m程の登りで頂上到着。 |
行者洞 | 沢筋から見上げる岩塔 | 頂上を見ながらの稜線歩き |
頂上 | 頂上にはレーダードームもある |