扇沼山
おうぎぬまやま
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コース |
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大雪山系の中心部に位置し、トムラウシ山から派生する尾根上の山。山名はこの山が扇沼(硫黄沼)の傍に位置することによる。北美瑛から辺別川沿いの上俵真布林道を進み登山口至るが、途中、2つのゲートがある。 ゲートの鍵は上川中部森林管理所(0166−61−0206)か美瑛・朗根内森林事務所(0166−92−2063)で借用する。上俵真布林道に入って、16.4Kで左に分ける道、16.7Kで辺別川(橋)を渡る。16.9Kで左に黄金林道、 17.1Kで右に大椴林道、22kで左折すると台地林道ゲートでナンバーキーで開ける。 この直進方向に「一般車両通行止、危険箇所がありますので一般車両の走行及び白金への通り抜けはひかえて下さい。上川中部森林管理署」と表記されている)。 ここを直進してはいけない。林道は左側道路脇に○.○kmと白杭の表示が出る。 |
山の家から登る | 尾根筋斜面 | 頂上間近 |
登山口で林道は更に荒れ模様に延びるが、踏み跡が明確でこの山の人気の高さを実感する。 枯沢気味沿いの石ころが続く淡い緑色の気持ちの良い林を抜け、景観が明るくなった巨石ガレ場を渡ると旭岳が望まれ、再び台地稜線直下のガレ場を左上方に見てハイマツ帯を上がると、のびやかな台地尾根がトムラウシ山へと続き、感嘆の一瞬である…実に素晴らしき大景観!! 眼下の硫黄沼越しに大きく急峻なオプタテシケ山から始まる十勝連峰又振り返ると表大雪の峰、そして遠くにトムラウシ山と右隣に目標のツリガネ山を眺望して距離を図る。 台地尾根南側の快適な道筋にトムラウシ山を正面に見て花咲く高所を楽しむ時間帯に高度を緩やかに下げると1675高地の鋭い岩峰群が間近になる。 あの岩峰群を越えるのかと思うも、北側の山腹を切るように高度を下げると、辺別川支流であろうか水流豊かな沢を渡り、テント泊の場合にはこの地点で水を担ぎあげれば又最悪な場合は台地南斜面には雪渓も点在する。 1774高地への広やかな斜面への登り返しに足が重く、振り返ると1675高地の岩峰群と背後のオプタテシケ山が迫力ある高所景観である。 三川台手前からは、遠方北側に池糖が点在する広大な台地の緑が絵になり、右手の十勝岳・オプタテシケ山縦走路の尾根筋が合流すると三川台の分岐でハイマツが点在する広々とした台地である。 十勝岳への縦走路へと程なく台地から高度を下げて振り返ると同一標高で横一線の台地が雄大に広がり、特徴のなかった扇沼山付近を興味深く見上げる。 良く踏まれた道筋に再びの台地端の岩場から凹地越しに眺めるツリガネ山が意外といい山容で、途中のテント場適地1557高地を過ぎ、標高差200mの本格的な登りにかかり岩塔部を回り込み、3度程の傾斜変換線に鎖場を上がると縦走路から外れた○○山が中間地点に岩塔を見せる。 縦走路に少し高度を下げながら、ハイマツ藪漕ぎ経路を選定して深いハイマツの枝上を渡り、程なく低ハイマツと高山植物の斜面に変わり非常に快適な感触であるが、人の気配を全く感じさせない斜面の歩きになる。 小さな岩塔を回り込むと細長く視界を遮る物がない絶好の○○頂上の展望であり、台地南側斜面に雪渓が点在する向こうにトムラウシ山次いで振り返ると急峻なオプタテシケ山と縦走路の峰等の雄大な景観が静寂の中に眺望されて、思わず横になると植物の感触が深く心地良い。 帰路はやはり長く、陽射しがより強まり疲れたと扇沼山分岐点に到着して、穏やかな硫黄沼を眺めてのスケッチ…心地よい時間が流れる。 |
頂上 |