チトカニウシ山
ちとかうにしやま
1,446m

2万5千図 : 北見峠

北見峠コース


0:00 北見峠
0:40 無線中継所
2:30 頂上

北見峠よりチトカニウシ山

道北の上川町、滝の上町、白滝村の境界にそびえる円頂形の山で、 JR石北線の石北トンネルの上にある山。北見峠から見上ると堂々と聳えている。
山名はアイヌ語の(チ・トカン・イ・ウシ=我ら・射る・いつもする・所)の意味で、狩猟の際、 豊猟を願って矢を放ったことに因ると言われている。また、どの山が一番高いか、背比べを競って矢を射ったという説もある。 古くから知られた山で、1857年(安政4年)5月、この地を踏査した松浦武四郎が著した 『石狩日誌』にもチトカニウシの山名は既に出てくる。

900m付近より北見峠方面 950m付近より頂上 1000m付近


かっては、スキー登山の山として盛んに登られたが近年は訪れる人も少なくなった。 当時は国鉄を利用し、石北トンネル手前の上越駅から登られていた。

現在では、北見峠から地図上の支庁界線を辿るコースが一般的に利用されている。 北見峠には駐車スペースもある。駐車場所から、すぐ尾根に取りつき、北東に続く比較的緩く 、広い斜面をもった尾根を4キロほど忠実にたどると頂上。 途中の950m台地には無線の中継アンテナや反射板等がある。尾根も広く、樹木も疎らで 豪快なスキーを楽しめる山である。頂上からは、大雪連峰、天塩岳、有明山、天狗岳などの大パノラマを楽しむことができる。

また、登山路は無く、夏期の沢登りでは、沢は深く、急峻に落ち込み、上部は露岩と草付きで思いの外悪い。


1,200m付近より頂上 頂上より登ってきた尾根を振り返る 頂上より天塩岳

頂上よりニセイカウシュッペ山 頂上より大雪連峰