仁木町の南に位置する双耳峰で、赤井川盆地を囲む山の大黒山と尾根続きの山。
アイヌ名はフレトイ山=「赤い土地」、この山の東や北側の丘陵地は赤土とこ
ろが多く、特にフレトイ川の中流一帯がそれが著しい。地質的に赤
井川ロームと呼んでいて、元来、赤井川火山や頂白山の火山灰
が堆積風化したもののようであるが、酸性で粘土質に富み、一般
的に重粘土壌に近い。
頂白山の山名の由来は、昔は、定白山(じょうはくさん)
と呼ばれていて、明治44年4月に書かれれた『仁木竹吉翁遺稿集』には、
この山は余市郡第1等の高山で山上は9月頃雪降り翌年6
月解雪、その後は常に白雲去来し・・・常白山と呼ぶとあり、
それがいつの間にか頂白山と呼ばれるようになった。
国道5号線と平行して走るフルーツ街道が然別で5号線に抜ける手前の左側にログハウスが2軒あり右側が舗装、
左が林道の交差点があり、頂白山の案内標識がある。そこが登山口であるが、駐車場がないので、
右折した路肩に駐車することになる。
頂上直下まで続く林道を歩くことになるが、頂上の一段下がったところには広場があり駐車も可能だ。
葡萄畑を過ぎ、小川を渡り、沢沿いの道を登って行くと、頂白山が見えて来る。岩が露出したところもあり、なかなか立派な山だ。
道は山を巻きながら次第に高度を上げ、山から遠ざかってゆく。目の前に大黒山が迫りだすと、ヘアーピンカーブで、
平坦な尾根道は山頂へ真っ直ぐ進む。頂上手前で広い広場になり、直進すると三角点で、左に4〜5分行くと、もう片方の頂上。
途中急登もなく、全般に緩い登りの散歩コース。 |