函 岳
はこだけ
1,129m


0:00 入山地点 6:10
4:00 頂上 4:00
美深町・音威子府村・歌登町の3町境界にあり、本道の1,000m級の山では最北端に位置する山。 夏には、加須美峠を越えて、 美深市街からは約38qの林道走行で頂上に達することが出来る。 国道40号線を北に向かって、美深町を過ぎると、右側に函岳の看板がある。そこを右折(右折地点はJR美深駅 の一つ先の「はつの駅}地点)し、 整備されたスーパー林道に入る。特に山頂までの9.9km区間には視界を遮るものは全くなく、 その景観の美しさ,すばらしさは一見に値する。頂上からの広大な景観は右にオホーツク海、 左に日本海をバックに山々の展望が拡がる。

この山はアイヌ名で「ペペケナイ・エトコ・ウシ・ペ」(ペペケナイ川の行き着く先)=ペペケナイ川の水源の意で、また、 山頂にはアイヌ人が用いる宝箱を積み重ねたような岩があるので「シュポペロシキプ」(宝箱を積み上げている者) という別名もあり, 函岳の山名は後者に因る。
雨雪量計システム用のレーダードーム 頂上の岩 頂上標識




駐車地点より正面に採石場 標高1000mからの頂上方向 頂上のレーダードームと雪に埋もれた小屋

国道40号線で天塩川温泉の美深よりの「トヨシミズ」から山側に入り(ペペケナイ川に架かる橋の210m程手前)、 4.5q程進んだ分岐を左折して、ペペケナイ川を渡り、T字路を右折し、 頂上より南東に延びる長大な尾根の末端487mコブ基部を目指す。そこは採石の土場になっている。 この採石場の1q程手前の農家まで除雪されている。駐車地点より正面に見える採石場の左手に進みクトンベツ沢川に沿って登る。 このコースは枝沢を何回か渡るので、スノーブリッジの発達した2・3月が適期。

220m二股で右手に進み、462mコブの裾を巻き、標高400mあたりから934m標高点に続く尾根に取り付き、忠実に長大な尾根を辿ると、 次第に疎林となってくる。緩い傾斜の尾根は広く、 1000m付近は点在するダケカンバのモンスターが別世界の雰囲気を醸し出している。