丹鳴岳
になるだけ
1,039m
2万5千図: 漁岳、支笏湖
縦走コース |
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丹鳴岳 |
支笏湖の西岸にある山で、丹鳴沢=ニナル・シュト・オマ・ナイ(高原の・ふもと・に入る・沢)
の源頭にあることによる山名。ニナル(高原)は本来、
丹鳴山塊の裾野にある丹鳴沢と美笛川の間にある緩い傾斜地を指していたと思われる。と言う説と、
ニナルシュトマヌプリ(薪をとりに行く道のついている山)と言う説がある。
道道453号線でオコタンペ湖方面分岐に駐車し、ここからオコタンペ湖〜美笛間の道道を辿る。 オコタンペ湖手前の峠からは下りなのでシールを外すとかなり時間短縮となる。道が大きく左に曲がり、 フレ岳から続く緩斜面とぶつかる地点から、道と別れフレ岳と丹鳴岳の中間点にある928mの台地のフレ岳寄りのコルを目指す。 稜線上には雪庇が発達していて稜線に上がれる地点は少ない。928m台地を巻き気味に丹鳴岳へ向かう。 大きな樹木の間の急斜面を登り切ると頂上である。 頂上からは眼前に拡がる支笏湖の左に恵庭岳が勇姿を見せている。その右側に風不死、樽前、徳舜瞥、ホロホロ等が見える。 振り返ると、美笛川から続く緩斜面はダケカンバの疎林で、樹間から羊蹄山、その右に喜茂別岳、中岳、無意根山、 余市岳などが良く見える。 |
700m付近 | 890m付近より丹鳴岳 |
頂上より、往路を辿り、928mコルよりフレ岳
を目指す。 フレ岳頂上部は樹木は全く無く、頂上直下南西部は吹き溜まりの急斜面なので、
雪が十分に締まっている場合は直登も可能であるが、状況に因っては樹木の疎らにある東側から巻き気味に登る。
頂上は平坦で殺風景である。 帰路は928m台地に戻り、往路を辿る。雪の安定している時ならば、 小漁岳手前1,128mピークの小漁湖付近まで進みオコタンペ湖へ向け下降することも可能である。 地形図に表れない小さなコブがあったりする、かなり急な斜面の気の抜けない下降である。 このルートを使うと時間は短縮でき、稜線から駐車地点まで2時間30分余りで到達できる。 |
頂上 | 頂上よりの展望 |