豊浦町礼文のイコリ岬にあり、海側は断崖・絶壁となっている。山名はアイヌ語の「岩窟・群生するところ」に因ると言う。この山と
尾根続きの礼文華峠(国道37号線の礼文華トンネルの上)はかって渡島と胆振を結ぶ交通の要衝であったが、険しく、
蝦夷地三険(雄冬山道=浜益、猿留山道=えりも、礼文華山道)の一つに数えられていた。
年末に道南の低山なのでそんなに積雪もないだろうと高を括って赴いたが意外と積雪もあり車はお墓の手前までで
それ以上入ることはできなかった。
礼文駅前から斜めに延びる道を進み,学校前を通って、礼文華川を渡った先で左側の林道に入ると、
途中お墓や水道施設がある。この林道はそのまま直進すると最高点から対岸を下りお墓の右側の道に戻ってくる。
ここを直進する。雪は膝下位の林道をツボ足で進む。杉林の中の林道は沢を渡り左に大きく折れて100m位先の分岐を
右手に入って登りきった林道の最高点から頂上へ向かい直登する。無積雪期には最高点からコルに向かって踏み跡が
あるとのことだ。このあたりになると雪も深く、
時折、腰まで雪に潜り、両手を雪面につきながら足下の雪がまだ安定していない急斜面との格闘が続く。
あまり広くない頂上の樹木の枝越しに噴火湾や、目の前には昆布岳が望める。 |