雌阿寒岳
めあかんだけ

1,499m

オンネトーコース


0:00 登山口 4:00
1:20 樹林限界 3:10
2:30 頂上 2:30
雌阿寒岳

登山口 雌阿寒岳(左)と阿寒富士(右)

雌阿寒岳は道東の、 阿寒湖の西縁にある活火山である。雌阿寒岳の山塊は中マチネシリ、ポンマチネシリ、 阿寒富士、西山、北山、南岳、 東岳、1042m峰の八つの火山体から構成されている。 登山路端には、この山の名を持つ高山植物にメアカンキンバイとメアカンフスマを見ることが出来る。西麓のオンネトーには、 微生物の働きで天然のマンガン鉱床が生成されている湯の滝がある。

アイヌ時代にマチネシリ(女山)と呼ばれていたのでこの名となった。阿寒は@アカム=車輪(雌雄の山が両輪の如く聳えているので) Aラカン=ウグイの産卵地 Bアカン=不動(昔の大地震で雄阿寒岳が動かなったので)付近の地名となった、等の諸説がある。
オンネトーを背後に登る 対岸に阿寒富士


241号線からオネトーに向った「オンネトー青年の家」が登山口で駐車スペースも十分にある。キャンプ場脇の車道を少し行くと、 小さな沢を渡り登山届ポストがある。登りはじめからの急登であるが長くは続かない。 平坦な路と根が階段状になった登りの繰り返しや、沢形地形を越えたりしていると、4合目でハイ松が現れてくる。 ハイ松を見ると森林限界も近い。6合目の森林限界で視界は一気に開け、オンネトーが背後に見え、雌阿寒岳や阿寒富士も見える。

この先、登山路脇でメアカンキンバイ、メアカンフスマ(6〜7月)が見られる。コースはコルを経由しないで、 いきなり火口壁を目指している。7合目及び8合目は阿寒富士への分岐である。 最初に阿寒富士を登る場合は7合目からコルを目指し、雌阿寒岳の帰りに阿寒富士へ登る場合は8合目からコルを目指す。 火口のゴーという噴気音を聞きながら、眼下の火口の中に小さなコバルトブルーの沼を見て火口縁を辿り頂上に着く。

8合目阿寒富士分岐 頂上 頂上より青沼を見下ろす


野中温泉ーコース