武華山
むかやま

1,759m

2万5千図:  武利岳

ライオン岩コースを登り東尾根コースへ下る

0:00 登山口 登山口   4:20
130 ライオン岩 1574m尾根上 3:20
2:10 頂上 頂上 2:10
武華山(ライオン岩より)


石北峠から北にのびる稜線上にある山で、訪れる人も少ない地味な山である。山名は無加川の源頭にあることに因る。ムカ の意味は(ふさがる川)又は(凍らずに流れる)の説がある。かっては登山口付近にイトンムカ水銀鉱山があった。

登山口近辺への公共の交通便はなく、登山口の駐車スペースも数台分しかない。稜線上には岩峰等があり、表大雪、東大雪の展望が すばらしい上に高山植物の多い山である。国道36号線で石北峠の北見側の急なつずら折りが終わったところからイトンムカ川沿いの林道に入る。入り口には「つるつる温泉」 の看板の上に小さく武華山登山口の表示があるが見落としてしまいそうだ。イトムカ川沿いの林道は2万5千図の記載より 上部までつけられている。登山路はライオン岩コースと東尾根コースがあり、登山口の案内版には東尾根を登りにライオン岩コース を下りに案内してあるが、どちらをとっても所要時間、歩行距離ともほとんど差異はない。今回は下りに東尾根コースをとります。


林道入口 登山口 分岐


登山口から20分位で左下を流れているイトンムカ川の滑滝を木の間越しに見ると2コースの分岐になる。左のライオン岩コースに入り、 イトンムカ川を渡り、ダケカンバの林をゆっくり登るとやがて急斜面をジグを切って登るようになり尾根上にでる。 尾根上に出ると特徴あるライオン岩も見えはじめ、トムラウシ山等も望むことができる。尾根は次第に細くなり路はライオン岩のイトンム カ川側を巻く。ライオン岩は頂上からの展望がすばらしいので立ち寄ってみよう。ハイマツの踏み跡を5〜6分登ると頂上の平坦な ライオン岩に着く。石狩岳、ニペソツ山、トムラウシ山、阿寒や知床の山々など360度の大パノラマ、 広がる大展望に時間の経つのも忘れてしまうほどである。対岸のニセイチャロマップ川源頭の乱開発の林道はクマの姿のように見える。

ライオン岩から1,640mのコルに下り、お花畑とハイマツの中の路を30分程登ると頂上に着く。頂上は尾根に突き出た岩の上だ。 ここからのの展望も視界を遮るものはなにもなくすばらしい。すぐ目の前に武利岳がドシンとかまえて居り、 ここから武利岳への踏み跡が明確でないのが残念である。帰路は1,747mのピークに向かう東尾根コースをゆく。表大雪の山並やライオン岩を背に、 お花畑の中を武利岳を左手に見ながら気持ちの良い尾根路を歩き、1,747mのピークで右に折れると今度は武華岳、 ライオン岩を右手に見、正面に大雪の山並を眺めながらハイマツ帯を下る。 針葉樹林に入ると急な斜面をドンドン下る、やがて雪崩によって樹林が開けたところを通り、さらに下ると分岐に出る。

クマの形に見える林道 ライオン岩 頂上