日高山脈北部に位置する三等三角点 点名「沙流岳」の山。沙流川の水源にこの山が位置することに因る山名で
沙流はアイヌ語でサル・ペツ=湿地の・川を意味する。
三角点は大正4年に埋標され、点の記には「十勝国人舞村字清水ヨリ仝村石山ヲ経テ、
ペケレベツ川ヲ遡ルコト二里ニシテ二股アリ、左ノ流レヲ登リ詰メレバ国界ニ至ル。
是ヨリ右折峯ヲ行ク二丁ニシテ山頂ニ達ス。茲ヨリ南方ノ山脊ヲ下リ更ニ登レバ本点アリ。
二股ヨリ国界迄四時間、国界ヨリ点迄ハ一日ヲ要ス。国界山脈ハ這松繁茂シ登山容易ナラズ」とあり、当時の苦労が偲ばれる。
日高町より日勝峠へ向かい7合目、左側にNTTやKDDの鉄塔があり、直ぐ先に「日高山脈襟裳国定公園」の標識がある。
その右側に奥沙流林道の入り口がある(標高760mの地点)。
林道には鍵がかかっているので予め、日高北部森林監督署(01457-6-3151)に電話で申し込み、
鍵は森林監督署のポストから当日受け取る。
林道入口先の分岐を左折し、10q程の林道走行で、沙流岳と1370mピークのコル、1250mにある登山口に着く。
登山口に駐車のスペースは無く道路脇に邪魔にならないように駐車する。
林道はこの先へまだ続きウエンザル方面へ下っている。
登山口には頂上まで650mとの標識がある。頂上から稜線に沿って真っ直ぐにつけられた路は良く整備整備されていて呆気無く頂上に着いてしまう。
途中あんなに親切に100m毎あった標識も、頂上に着くと沙流岳頂上の標識は無い。
頂上からは日勝道路やペンケヌーシ岳・トマムの山が間近に見える。
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