駒ヶ岳
こまがだけ


1,113m

2万5千図: 駒ヶ岳

駒ヶ岳駅コース

0:00 6合目登山口 2:30
0:40 馬の背 2:00
1:30 頂上 1:30

この山は古くは内浦岳とも呼ばれていた。寛永17年の大噴火では出漁中の漁夫700余名が溺死したとのことである。 アイヌ語ではカヤベヌプリで、カヤベは(カヤ・ウン・ペシュ)「帆のある崖」で帆をかけた船のような山容からではと言われている。 「駒ケ岳」の山名は剣ケ峰を馬の頭・外輪山を馬の背に見立てたことによる。

駒ヶ岳の麓には、この山の噴火によってできた堰止湖の大沼、小沼、蓴菜沼等があり、 湖面に映る秀麗な姿は観光名所となっている。山頂部には大噴火口があり、その北側に砂原岳、 西側に岩峰群から成る剣が峰(駒ヶ岳)がある。


国道5号線のJR駒ヶ岳駅から山側に入り、旧道に出会ったら右折して、左手に「若草園」のアーチのある舗装道路に入り、 山へ向かった終点が標高480mの6合目登山口。途中ゲートが閉まっている場合3合目から歩くことになり、 その場合6合目登山口まで40分〜50分程を要する。6合目登山口付近は森林限界を超えた火山灰地である。 小さな軽石の歩きにくい路は、途中標高650m付近で銚子口コースと合流して 馬ノ背まで続く。馬ノ背からは、左に岩峰群から成る最高峰「剣が峰」、 正面には噴煙のあがる火口の向こうに「砂原岳」が見える。振り返ると、大沼の向こうに津軽海峡が望まれる。


駒ヶ岳 銚子口コースと合流 馬の背より頂上


頂上へは岩峰から馬ノ背に伸びる稜線を辿り岩峰基部に至り直接頂上を目指すコースと、 岩峰群中程にある浅いルンゼ状を辿るコースがあり、後者が一般的である、いずれのコースも簡単な岩登りの範疇に入る。 頂上を形成している最上部の大きな岩塊に立つと、この岩塊は風で微妙に揺れているようで気味が悪い。

3合目から、剣が峰の南西に伸びる稜線に取り付き、剣ガ峰の基部に至る「函中コース」もあるが、 途中踏み跡が不明確な部分もあり一般的ではない。

馬の背より砂原岳 左側の岩塊が最高部 頂上より直登ルートを見下ろす 頂上より噴火口を見る



山頂からの180度展望