備前焼について・マメ知識
★備前焼について、本格的に勉強したわけではありませんが、
自分なりに理解した、初歩的な知識をここに記したいと思います。
■備前焼とは・・・
俗に産地の名称を取って「伊部焼」とも呼ばれる
その起源は古墳時代の「須恵器」と言われ、およそ一千年の歴史を持つ日本の六古窯の1つである
【六古窯】・・・瀬戸・常滑・丹波・越前・信楽・備前
原料となる土は、主に田の底にある粘土質の土
長期間寝かせ、粉砕したり不純物を取り除くことで良質の陶土となる
「無釉」の「焼き締め陶器」
釉薬を用いず、約1200〜1300度の高温で約2週間、じっくり焼き締める初期の頃は日用的な生活雑器として用いられたが、桃山時代、その渋い味わいから「茶器」としての人気が高まり、以降、芸術作品も多数生まれた
■備前焼の魅力
飾り気のない、自然で素朴な焼き上がりが持ち味
「土のぬくもり」とともに「人の手のぬくもり」か感じられる焼き物焼成の過程で偶然生じる「窯変」による、様々な味わいが魅力
備前焼の主な「窯変」 ひだすき
緋襷
(火襷とも)
作品の表面に走る赤い筋状の模様。
焼成の際、作品同士がつかない様(あるいは意図的に)、ワラを挟んだり巻いたりすると、その跡が赤く発色する。
美しい模様が人気で、最近の備前焼によく見られる。ぼたもち
牡丹餅
皿・鉢などの表面にできた円形の模様。
窯入れの際、皿などの上に丸い湯呑や徳利を重ねて置いたり、あるいは丸くした陶土を置くことによって、その部分に灰や火が当たらずに丸く抜けた跡ができたもの。ご ま
胡麻
備前焼の代表的な彩色。
作品に灰がふりかかり、その灰が熱で溶けて定着し、まるで胡麻をふったようになるのでこう呼ばれる。
特に灰を多くかぶり、流れた状態のものは「玉だれ」という。さんぎり
桟切
本来は、作品が灰に埋もれることで炎が直接当たらず、さらに空気の流れが悪くなり、いわゆる「いぶし焼き」の状態になって生じる窯変のこと。
味わいのある様々な彩りが出ることで珍重されている。
現在は、焼成時に木炭を入れて意図的に還元作用を起こし、作品表面の色調に変化をつけたものもこう呼ぶらしい。
以上、私が知って理解できている範囲の事を書いてます(笑)
(何か間違いがありましたら教えてください・・・)もっと詳しいことや、専門的な知識を得たい方は、
TOPページで紹介しているHPにも詳しい記載がありますし、
「備前焼」で検索をかければ、たくさんのサイトが存在します。
個人の趣味のページ、作者さんのページ、窯元・工房のページ…
いろいろ参考になります(^^)