身体調整についてU

■身体調整の基礎になっている主な考えについて

@宇宙や自然界が一定の法則性、規律に従って、創造、構成、運行されているように、
人間存在もまた自然界の法則のなかにある。
この法則は、叡智ともいえるもので、何か大いなるもの、神の存在や意図を感じずにはいられない。
私たちは、万物の源から法則によって生命を与えられ、生かされている存在である。


A本来、人間は豊かな治癒力を持ち、健康に生きることができるように創造されている。
病気は、人間がその法則から外れた生き方をしたときに生じる。
健康を回復するためには、法則に則った生き方に立ち戻ることが必要条件である。


B「再生誕の法則」と「原因と結果の法則」により、必然的に病気が生じ、
必然的に病気は治癒へと向かう。


C「結果」である病気・症状を取り除こうとする対症療法では、真の「原因」の解消がなされず、
結果として、一層の法則からの逸脱が生じ、表面的な症状の消失と引き換えに、
身体内に新たな「治療による人為的歪み」が発生する。いわゆる医原病は、典型である。


D真の治療とは、病気の最上位の「原因」の解消に手を貸すものである。
そして、治療者の与える治療と、病者の健康への意欲がひとつになり、
病者の心、感情、想念の波動が向上してはじめて、肉体レベルの症状が快方へ向かう。

病者の精神性や価値観、生活になんら改善がなければ、本当の治癒は起こらない。
これは一方的に治療者が操作できるようなことではない。
治療者は、病者の健康回復という目標の補助・協力者ではあるが、実際に道を歩くのは病者である。


E治療法もまた、人間に働く法則に則ったものであるべきである。
東西医学の多くの不自然なる治療法においては、必ずその反作用により、
治療による人為的歪みが生じている。


F人間には、その存在をかく在らしめている法則の力が働いている。
その中には、恒常性機能のように、生きるために必要な各器官の機能を正常に
維持、管理、統合する働きをなす仕組みがある。また、さらに上位には、精神的作用や、
それを越えた霊的な作用も含めた大きなシステムがある。これらの中心を「身体知性」と呼ぶ。

身体知性は、無意識レベルで半自動制御されており、
また独自の判断と全体的作用を行なっている。
病気の原因は、この身体知性の不調、弱体化にある。
正しい治療法とは、身体知性を回復、正常化する方法である。


G心と身体が、内外のストレスに適応するために、病気は生じてくる。
つまり、生体のバランス機能の表現である。もし、ストレスが未だ小さい状態であれば、
自覚症状にまで到らないことも多く、「身体知性」は身体内に軽微な歪みを作ることで
全体のバランスをとり、生命を守る。

強いストレスが継続的にかかれば、もはや内的歪みによる補正では対処できなくなり、
症状を外部に表出することによって、次策をとるのである。
よって、病気は忌むべきものではなく、正しい生体機能のひとつの表現であり、
不自然な心身のあり方への警鐘と捉えるべきである。


H人間は、多層エネルギー構造体である。
肉体、エーテル体、アストラル体、メンタル体、コーザル体
と呼ばれる不可視の微細身体によって、構成されている。 
肉体から離れるほど、より高い振動数を持っている。

病気は、どれかの微細身体に原因を持ち、肉体は、物質レベルの問題、
エーテル体は、気のレベルの問題を表しており、アストラル体は、感情の問題、
メンタル体は、想念・思考の問題、コーザル体は、魂レベルの問題である。

より上位の微細身体の異常は、下位の身体に影響を及ぼし、
最終的に肉体の症状として表面化するのである。


I健康な身体は、不自然な生活、食べ物、環境、友人に対して拒絶反応を示す。
病者が陥りがちなことは、「病気が回復すれば、また病気に到った生活様式に戻れる」
と思ってしまうことである。

真に健康な身体は、豊かで鋭敏な感受性を備えている。
運良く回復しても、病を得た環境にそのまま戻れば、再び苦痛に苛まれるのが道理である。
正しい治療は、人間に繊細な感受性の回復をもたらすものであり、
自分にとって必要なもの、不必要なもの、正しいこと、正しくないことの識別力の向上に貢献する。


J健康を回復するための最も効果的な精神的態度は、
「正直であること」、「私らしくあること」、「無執着であること」の3つに集約される。
そして、これらの実践は、マニプーラ、アナーハタ、ヴィシュダー・チャクラを浄化、覚醒する。


K人間は、過去に縛られている。ほとんどの慢性病の原因は、
過去に起きた精神的ストレスによって、アストラル体やメンタル体が傷ついたことにある。
忘却されていることも多いが、特に、受胎・胎児期・出産から幼少期、学童期(10歳前後)までに、
主に母子関係によって負った心身の傷は、形成期にあるチャクラの発育に悪影響を及ぼす。
健康、発育、情緒の安定、才能、知能、運動能力に障害を与え、
後の人生を左右、決定付けるほどの力を持つ。

現在、共働きなどの理由により、ごく早い時期に子どもから離れる母親が多いが、
これによりチャクラの発育不全が起り、健康や情緒、能力に様々な問題が
現れていることに気づく人は少ない。


L過去、心身に負ったトラウマによって、内臓だけでなく、運動器官や感覚器官の機能が
低下していることがある。背骨が歪んでしまうほどのトラウマもある。
過去のつらい記憶の想起によって、精神的な苦痛とともに、
身体や心の歪みが表出する場合も多い。

過去に起因する、その人の身体や心の固有の歪みやクセは、
チャクラと微細身体に記憶されたトラウマのエネルギーを解放することによって、
徐々に修正できる。その結果、ネガティブな感情の記憶は、
身体の反応を伴わない単なる記憶として扱うことができるようになる。

そうすると、もう苦しい感情に巻き込まれて自分を見失うということはなくなり、
自分自身や問題と楽に向き合うことができるようになる。


M通常、1週間程度の病気の最初の回復期というのは、明らかに存在する。それを過ぎると、邪気や、
トラウマなどのネガティブなエネルギーは、身体システムに徐々に固着、同化していく。

はじめは、異物、外敵として認識し、排除するべくシステムが稼動するが、
努力も空しく、その成果が上がらない場合、身体知性は次の手として同化を行なうのである。
一度完全に同化され、システムが新たな均衡を得ると、あたかも邪気がはじめから
なかったかのようにふるまう。その存在に対して、麻痺を起こしたかのようである。

このときには、初めは強く出ていた症状も、ある程度治まってしまうことが多い。
が、これは治癒したわけではない。
システム(多くは経脈とチャクラ)に取り込まれた邪気は、その時点で、治癒力の及ぶ範囲から外れ、
長い期間を、その悪影響を確実に及ぼしながら、身体システムとともに過ごす。

このような積み重ねが、全体的な生命力・治癒力の低下をよび、慢性病の原因となるのである。
よって、対症療法ではない、原因療法においては、この身体システムに同化した邪気を解放し、
再び治癒力を導入し、システムの本来の姿を取り戻す、ということがなされねばならない。

N真の病の原因とは何であろうか。もし、人間が自然と共存し、澄んだ空気と水、
汚れない青い空と緑豊かな大地の中で生活できたとき、つまり、人工的な環境の問題が解決され、
そして、食事、睡眠、運動、医療などについての不自然な生活習慣が改善されたとき、
しかしそれでもなお、病気は生じてくるであろう。

このときの病気の主な原因を現在、以下のように考えている。

a.魂に蓄積される過去世の記憶、ネガティブなカルマの一部が、その解消のために
 下位の微細身体に投影される。

b.内的心理器官のアハンカーラ(我執)、チッタ(心素)のなかのネガティブな記憶が、
 下位の微細身体に投影される。

c.微細身体のチャクラ、経脈に取りこまれたネガティブな記憶が、対応する内分泌腺、内臓、
 脳神経、知覚器官、運動器官に障害を与える。

d.遠因として、霊的な憑依(もし、人によって、このような表現に抵抗があるのならば、
 「多少高度な邪気の干渉」と言ってもかまわないが、)の問題がある。
 上記の原因によって、心身の波動が下がるため、
 波長が同通する霊存在が微細身体、チャクラに付着し、生命エネルギーを奪い去る。
 これにより、心身の機能が低下し、結果、さまざまなトラブルや事故、病気が生じてくる。
 実に、7、8割以上の人になんらかの霊的憑依が認められ、場合によっては、
 はじめにこの問題の対処がなされねばならないこともある。

 また、人は、大なり小なり、微細エネルギー身体に「家族の歪みの連鎖」を背負っている。
 その家系の、その位置に生まれることによって、
 本人の意志とは無関係に、必然的に受ける影響があるのだ。
 このような代々続く、家族の歪みの連鎖は、最新の心理学などでも研究されているが、
 その人が背負う重荷によっては、個人の心身の病や家族のトラブルとして発現してくることがある。
 

O上記の要因は、基本的に「人間関係」の中で生み出されるだろう。
私たちは、「再生誕の法則」「原因と結果(カルマ)の法則」を理解して、人生の中で、
家族や隣人を愛し、分かち合い、悪いことをなさずに、善行を重ねることである。

多くの人は気づいていないが、物に執着し、他を傷つけ、悪い行いをなせば、
そのカルマは、即、自分自身の心やチャクラを「物理的」に汚し、波動を下げる。
そのようなことが重なれば、時間の差こそあれ、それは必ず苦しみとなって自分に返ってくるのである。

人がこの物質の世界で、正しい生き方をしてゆくためには、
人間存在についての偏りのない普遍的な宗教観や倫理観といったものを育む必要があるだろう。

そして、最も影響を与えるネガティブな記憶は、受胎から10歳くらいまでのものが
ほとんどであることから、無意識を形成する時期である妊娠、胎教、出産、育児の問題が、
人間にとって決定的に重要なことが分かる。
これは、人類が急ぎ、総力を挙げて研究すべきテーマの一つである。



■蝶形骨波動調整法〜調整のポイント【蝶形骨】


身体調整における調整ポイントは、
頭蓋骨を構成する骨のひとつ、「
蝶形骨」である。


身体調整によって、
蝶形骨の位置と機能を、人間本来のものに正常化すると、
頭蓋骨全体が調和し、同時に、全身の骨格が調和する。

このとき、心臓が正常化し、そのエネルギーが高まる。
心臓は、生命の基本中枢たる「脳幹」を支える動力源である。

心臓の活性化によって、脳幹(特に橋と延髄)の働きが高まり、
脳幹から全身へ向けて、治癒エネルギーが発振される。



この治癒エネルギーは、脊髄神経を下って全身へ流れ、脳内を巡り、全身の異常を修復にかかる。
肉体のみならず、エーテル体、アストラル体、メンタル体までの各チャクラの浄化、調整がなされる。

@ 蝶形骨の正常化→頭蓋骨の正常化→骨格の正常化
A 心臓の正常化→脳幹の活性化(脳幹が修復されると、順次、大脳辺縁系、大脳、小脳へと焦点が移る)
B 自然治癒力の活性化→全身の異常の正常化

蝶形骨波動調整法は、このようなプロセスをたどって、自然治癒力が発露してゆく。



脳は、頭蓋骨の中に保護されている。
頭蓋骨は、15種23個の骨より構成されており、
内部の硬膜と脳脊髄液の膨張、収縮運動に応じて、微かに、まるで呼吸するかのように動いている。
そして、呼吸と同様に、この頭蓋骨の微細な運動が停止すると、人間は死を迎える。

蝶形骨は、頭蓋骨を構成する骨の中でも、最重要のものである。
この骨が高度に整うことによって、
脳、中枢神経、頭蓋骨、頚椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨の異常は正常化する。



人間の脳は、大脳、小脳、脳幹から成る。
脳幹は、さらに間脳、中脳、橋、延髄で構成されている。

延髄は、
人体の生存に必須な機能をもつ脳幹の中でも特に、
循環器系や呼吸器系などの機能を制御する場所である。
この部位がダメージを受けると、脳が体を維持する機能がなくなる脳死の状態になってしまう。

橋は、全身の筋肉運動や、瞳孔反射、眼球運動などを調整する。

中脳は、無意識的な筋肉の緊張、弛緩を調節し、歩行や姿勢など協調的な骨格筋運動に関係する。

間脳(視床と視床下部)は、内臓をはじめ、人体諸器官の全てを管理する、自律神経の中枢部である。

自律神経はあらゆる臓器に日夜、信号を送り続け、そのために人間は意識しなくても、
心臓が動き、肺で呼吸し、眠くなると自然とまぶたが閉じるようになっている。
自律神経、ホルモン、免疫系の3つの機能が、バランス良く整っているとき。
人間は健康を保つことができる。これらの3つの機能を管理しているのが間脳である。

間脳は、新陳代謝や自然治癒力を高め、細胞の再生機能を良くして、
病気を早く回復する働きをする。
しかし、老化やストレス、精神疲労などの要因が重なり、間脳の力が弱ってくると、
自律神経やホルモンの調整がスムースにいかず、免疫力も低下して病気になる。

病気になっても、これら脳幹の働きが不調だと、自然治癒力が高まらないため、健康回復が困難となる。
脳幹を活性化させることが、健康の回復、維持を図る要諦である。



脳下垂体は、間脳の丸みを帯びた腺で、1〜1.5センチくらいの小さな器官であるが、
甲状腺、生殖腺、副腎など全身のほとんどのホルモンを制御する非常に重要な役目を持っている。
また、微細身体に存在する、アジュナーチャクラがその中心にある。

そしてそれは、蝶形骨の中央の「トルコ鞍」と呼ぶくぼみにおさまっており、
蝶形骨のヴァイブレーションによって賦活化し、
蝶形骨のヴァイブレーションの低下によって、脳下垂体は悪影響を受ける。



慢性的な骨格や神経、内臓などの歪みや異常は、肉体レベルでは、必ずまず脳にその源がある。

身体知性が、さまざまなストレスで生じた脳の歪みや傷害を
身体に歪みを作り出すことで補正し、脳を保護しているのである。

それゆえ、病気の治癒のために自然治癒力を高めるには、脳にかかっているストレスを取り除き、
脳の位置と機能を正常化させることが必要となる。
蝶形骨が整うと、頭蓋骨全体が整い、同時に脳幹はじめ、脳全体が調和する。
脳の調和は、自然治癒力を最大限に高めるのである。



蝶形骨こそは、骨格の中心である。
蝶形骨は、主要チャクラを統括しているアジュナーチャクラとサハスラーラチャクラから
生体エネルギーの変動の情報を受け、生命維持に最適な状態となるよう、
そのヴァイブレーションを変化させる。
これによって、頭蓋骨から尾骨までの全脊椎に変化が生じ、
生体エネルギーのバランスが保たれる。

骨格レベルにおいては、まず蝶形骨がはじめに変化を起こす第一原因である。
蝶形骨の正しい調整によっては、反作用が生じることはない。
蝶形骨の異常は、生体のバランス機能にとって重大な損失となる。
蝶形骨の異常が正されることなくして、骨格が正しく整うことはないし、脳が正しく整うこともない。



巷間、背骨を矯正するさまざまな治療法がある。
代表的なものでも、骨盤、仙腸関節、上部頚椎、各椎骨を調整するものがある。
しかしながら、これらには、頭蓋骨や微細身体の理解と研究がそれほど含まれていない。

対症療法的に、骨盤や椎骨の位置異常を矯正すると、必ずといってよいほど、
蝶形骨の異常、つまり脳への、治療による人為的歪みを引き起こすのである。
これは、椎骨の変位や異常が、脳のストレスに対する補正作用として、
然るべき理由により、起きていることを意味している。

これを安易に矯正することで、症状は表面的には軽快させられるかもしれないが、
一層のストレスが脳にかかり、時期を経て何度も再発を繰り返すか、
または新たな補正の形として別の症状が現れたり、補正できない状況では、
直接、脳や心臓、中枢神経に相応の傷害を負うことになる。

このことは、エーテル体以上の微細身体と、
脳や頭蓋骨の波動の異常を感知できる施術者であれば、明白であろう。



蝶形骨には、正常化のプロセスがある。それは、脳の正常化のプロセスと連動して起こる。
ある局面における蝶形骨の異常を調整すると、応じたレベルで頭蓋骨のヴァイブレーションが完成し、
内部の脳は、その段階で可能な調和をみる。

一定時間を経過すると、治癒力により、より深層に蓄積していた歪みが表面化し、
次の局面の蝶形骨と脳の状態が現れる。
そして、また調整がなされると、次の局面が現れるのである。

調整のたびに潜在化していた歪みが表面化し、解放され、より高度な心身の状態が現れてくる。
病気の治癒は、この一里塚に過ぎない。


この身体調整においては、真の原因を抱える微細エネルギー身体の経脈とチャクラの調整もなされる。
これによって、肉体、エーテル体のみならず、アストラル体やメンタル体などの浄化が行なわれるため、
精神的、感情的な問題に対しても、自ずと良い変化が期待できる。


また、この調整法には、高度なヨーガや気功のように個人の霊的な成長を
促す働きがあることにも言及しておきたい。
継続して調整を受けることで、豊かな感受性や能力の向上、価値観や人間関係の変化などが生じ、
より良い人生の選択ができるようになってくるだろう。


■セイクラム・スフィア(仙骨球)

身体調整によって、頭蓋骨を高いレベルで調和させると、
骨盤中心の
仙骨前面に球形のエネルギー場が生じる。

このエネルギー場のことを「セイクラム・スフィア」と呼ぶ。
「セイクラム」は、英語で sacrum、【仙骨】を、
スフィアは、sphere、【球体】を表す。

セイクラム・スフィアの存在は、仙骨と頭蓋骨、
つまり蝶形骨との調和が取れていることを示し、
このとき、生体は最も高いバランス機能を表わす。


仙骨と尾骨という骨は、蝶形骨の対極にあって、蝶形骨の命を受け、
生体エネルギーのバランスをとる、最大の働きをなしている。
実際上、生体のバランス機能の大元といってよい。


であるから、仙骨や尾骨の歪みが少ない方が、
身体や精神にかかる様々なストレスに優れて対処でき、
高い治癒力が発揮され、健康を回復、維持できるわけである。
これが、仙骨や骨盤療法の寄って立つところでもある。



しかしながら、仙骨の歪みは、蝶形骨の命により、バランサーとしての機能を果しているだけであって、
異常ではなく、ある程度までは正常反応である。

よって、直接的な歪みの除去は、生命に反作用をもたらすことになる。
仙骨と尾骨の「真の歪み」を正すには、ただ蝶形骨の正常化によるしかないのである。

セイクラム・スフィアの消失は、仙骨の歪みが、蝶形骨との調和が保てないほど
大きなレベルになった時に生じる。

つまり、生活上にて、心身に受けているストレスが非常に大きいため、
仙骨が相応に歪むことでバランスをとり、生命を守っている、ということを意味する。



●元気だったあの頃に戻る

人間は、生まれつきセイクラム・スフィアを有している。
胎児期から、頭蓋骨や仙骨の縫合が柔軟な4、5歳くらいまで、
セイクラム・スフィアは存在している。
この頃までは、身体に負荷がかかってもかなりの程度、対応できていたはずである。

しかし、多くの場合、頭蓋骨が成長し縫合がしっかりし始めると、セイクラム・スフィアは消失する。
これは、頭蓋骨や仙骨の歪みによって、このエネルギー場を形成することができなくなるためである。


過去を振り返ってみて、一番元気だった頃はいつか?と問われれば、
就学前のことを思い出す方も多いはずである。
この頃は、最も脳や神経、チャクラが急速に発育し、
自我が形成される時期で、生きてゆくために必要な膨大な量の情報を脳にインプットしている。

この頃の身体は、セイクラム・スフィアが存在し、心身のバランス機能は鋭敏に発揮され、
チャクラが活性化していた。目が輝き、好奇心に溢れ、前の日までできなかったことが、
次の日にはあっさり可能になり、訳もなく上機嫌で元気に満ちていた。

しかしその後、子どもたちは、数年かけて不幸なまなざしを表わしてくる。
目は輝きを失い、顔からは生気が失せ、不満の香りを漂わせ、不機嫌になってゆく。

これは、学校教育が始まり、親から比較や評価を受け、無条件の愛を受けられなくなることが
最大の原因だが、セイクラム・スフィアの消失もまた大きな要因であると考えられる。


成人が再びセイクラム・スフィアを身に宿すことは、
すなわち、一番元気だった頃の心身の状態に戻って行くということである。

セイクラム・スフィアを維持できるような生活を送ってゆくことで、健康はもちろん、
仕事や趣味などでも、以前より感覚が豊かで鋭敏になり、学習が容易になっていることを
実感できるようになるだろう。才能やパフォーマンス能力の向上も期待できよう。

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