早く良くなるために


もし、できるだけ早く回復したいのなら、こんなふうにしてみたらいかがでしょうか?
その要点は、「私には、治る力がある」という信念を持つ、ということです。


自然治癒力について理解を持つ〜病気や症状は、生命のバランス作用の現れ

代替医療に興味を持たれる方なら、ご存知だと思いますが、
その療法の多くは、直接症状を相手にするのではなく、
脊椎の歪みや、エネルギー身体、チャクラや経脈などを調整することで、
自然治癒力を高め、結果的に症状を回復させようというものです。

自然治癒力は、もともと人間が持っている、生命のより良く生きようとする働きです。
生来備えているのですから、病気や症状が表にあるとしたら、
その治癒力が十分に発揮されていない、ともいえるわけです。

しかし、十分発揮されていないだけで、実は身体はがんばっています。
というのは、病気や症状も、同じ自然治癒力の表れだからです。

病気や症状は、必要があって生じています。それは、生命のバランス作用の結果なのです。
病気や症状を創ることで、生命全体が守られています。
何かそうせざるをえない負荷が、身体にかかっているのです。


はじめは、見かけ上は身体が、左右上下あるいは捻れて歪むことで、バランスが保たれています。
身体知性が、より重要な器官を守り、内外のストレスに対処するために
意図的に身体を歪ませるということです。
このあたりまでは、ほとんどの人が無自覚な状態です。

しかし、身体にかかる負荷が限度を越えると、それではまかないきれなくなり、
明確な症状となって現れてきます。それでバランスを取っているのです。
多くの病気は、長期にわたって身体に負荷をかけ続けた結果、生じています。

ですから、本当に治癒を望むのなら、受身的にただ治療を受けるだけでは不十分なのです。
あなたの病気は、あなたという個性が経てきた、これまでの生活や心のあり方の集大成です。
自分の心身にかかっている負荷を見つけ出し、できるかぎり軌道修正していかなくてはなりません。


これは、治療者の仕事ではなく、病者の仕事になります。
治療者は、そのための知識やアドバイスを与えることはできるでしょうが、それを参考にし、
内省し、考え、実行するのは、病者自身です。


このことを、まずしっかりと理解しておきましょう。



でも、正直言って、このことを理解できない人もまた多いのです。
多くの人は、これまでの生活習慣は変えずに、症状だけを取り除きたいと思っています。

その意識に従い、現代医学や東洋医学も含め、症状だけを相手にする医療や薬、
健康食品などもたくさんあるわけです。多くの需要があるわけですから。
実際、数回でウソのように症状が取れたり、病気が良くなるという治療法や健康食品もあるようです。

しかし、何か変だと思いませんか?
病気が、生命のバランス作用の結果生じているとして、
その原因が変わっていないのに、結果だけを変えたとしたら、どうなってしまうでしょうか?
身体知性は生命を守るために、再発させるか、
新たな歪みや症状を作り出して対応するしかなくなります。


対症療法によって、症状が取れた後、その反作用のために生じた心と身体の歪みは、
普通、すぐには自覚できないことも多いので、なかなか気づかないのです。
数年後、自覚的な、なんらかの新たな症状として出てくることもあります。
あるいは、いつの間にか、精神的な不調に陥っているかもしれません。
しかし、数年前に頻繁に受けた腰痛の治療法がきっかけになっている、とは誰も思わないでしょう・・。

そのような反作用が自分では自覚できない時も、実は脳幹などの重要な器官や頭蓋骨、チャクラには、
治療そのものによる人為的な障害が発生していることが多いのです。
対症療法の怖いところは、治療法の効果が出て、その症状は取れたけれども、
少し長い目で見ると、結果的に寿命や全体的な生命力が縮んでしまいました、ということになりかねないところです。




■自然治癒力が十分はたらくように、「条件」を整えましょう

植物を、育てるのに、肥沃な土、きれいな水、太陽の光、空気などの条件が必要なように、
人間の自然治癒力が、十分に花開くには、一定の条件を整える必要があります。

それをごく簡単に言うなら、できるだけ「心身を素のままに」ということです。

自然治癒力はもともと、人間がこの世界で生きてゆくための天与の力です。
一定の条件さえ整えば、だれでも十分に発揮することができます。


@エネルギー身体の歪みを修正できる適切な調整を定期的に受けましょう

これによって、阻害されていた自然治癒力が発動を開始します。
また、できるだけ定期的に調整を受けることで、高い治癒力を維持します。

水路の汚れを掃除するには、きれいな水を一定の水量と水圧をかけて押し流さなくては、
上手くいかないように、病気を治すにも、一定の治癒エネルギーの高まりがなくてはならないのです。
この高い治癒力によって、症状が快方へと向かいます。
不定期なペースだとなかなか難しい場合があります。



Aあなたの生活習慣を検討し、改善しましょう

自分のこれまでの生活習慣を改善するのは、なかなか大変なことですが、
ここが病気治しのフンバリどころでもあります。

クライアントさんの中には、
気合で、一気にこれまでの生活習慣を変化させようとする方もいらっしゃいます。
もちろん急激な変化はそれなりにストレスがかかるものですが、
そんな反動をものともせず、そのまま一気に快方へ向かってしまう剛の者もいます。

また、いきおいよく変えたはいいが、ストレスのあまり最初の1、2週間しかもたず、
一気にもとの状態にリバウンドしてしまい、以後、やる気がなくなってしまうという方もいます。
もちろん、この場合、なかなか症状の改善もはかどらないことが多いです。
(それが、病気に到った不健康な生活習慣でさえ、身体知性が心と身体のバランスを無意識に
取り続けた結果と見ることができます。そのため、急激な変化はかえって心身のバランスを崩す結果となりかねないので、
あまり自分に厳しくしすぎず、できるところから少しずつ変えてゆく、という作戦がお薦めです。)


ちょっとづつ、コツコツと計画的に変えていかれる方もいます。
こういうコツコツと地道に自分を変えていく方には、頭が下がります。
私も見習わなくてはいけません。

一方、特に生活改善をしなくても、身体調整だけで症状が良くなってしまう方もいるのですね。
生活習慣とは別のところに病気の原因があるのか、
心身に負担のかからない素敵な自然生活を送っておられるのか、
人によっては、結構、無茶な生活を送っているのに、調整だけで良くなる人もいます。
不思議なものです。

良くなるのはめでたいことですが、これはこれで今後がちょっと不安な部分もあります。
病気は、これまでの生き方や生活を見直すチャンスですので、この機会を活かしてほしいものです。



一、環境を見直す〜不自然な物を遠ざける

私達は、身の回りの環境から心身にたくさんの邪気を受けます。

例えば、職場環境。
最近は、パソコンが多数おかれているような職場に勤めている方も多いようです。
電磁波が、身体に与える影響はとても大きなものがあります。
私などは、タイピングしてほどなく、指の関節が痛くなってきます。
これでも、電磁波防止グッズを、3つも使っています。

脳の神経には、微細な電流が流れています。つまり、電磁波によって、その正しい機能を擾乱されます。
結果、自然治癒力がうまく働かなるわけです。なんらかの対策をするべきでしょう。

他には、一般に、人が多勢集まるような場所もまた邪気に満ちており、
そこで仕事をする場合も病者にとっては厳しいものがあります。

住居や土地の波動が低い、邪気に満ちているということもあるでしょう。

このような場合、できうるならば、病気を治療する期間は、そのような環境からは離れる、
または、せめて邪気を受けないような対策をとる、ということが必要です。



二、食事を見直す〜質の良い和食、粗食を腹八分目で

病者のほとんどの方の食事には、問題があります。
自分では問題がないと言う方も、よくお話を伺うとダメなことが多いです。

簡単に言うと、
まず、甘いものをできるだけ控えます。
邪気に満ちた外食(お店で出されるものは、不良な素材、調理者の邪気などで汚染されているものが多い)を控え、
動物性のものは3割程度にし、7割を植物性のものを主体にした和食にしてください。
味噌、塩、醤油、酢などの調味料も添加物などのない良質で自然なものに。

パンと乳製品と果物は、控えるようにします。
サプリメントや栄養補助食品も摂らないようにします。
化学薬品は、医者などに処方されたものを除いて摂らないようにします。

嗜好品、特にアルコール、コーヒー、紅茶、ジュースほか健康茶なども控えます。
これらを飲むと、逆に脱水状態になるので、代わりに、質の良い室温くらいの温度の水を、
一回に少量を、回数を多めに飲むようにして下さい。

タバコは、止めましょう。化学薬品と同じく、最も身体を汚すものの一つです。



三、人間関係を見直す〜邪気は、人から人へ移る

実は、不自然な食事から受ける悪影響よりも、身近にいる人間から受ける邪気の方が、
影響が大きいのです。夫、妻、子ども、父親、母親、兄弟、姉妹、友人、知人、先輩、
後輩、教師、同僚、上司などから、受ける邪気によって、
身体知性の働きを著しく阻害することがあります。

生命エネルギーである「気」には、質の良し悪しがあります。
質の高い良質の「気」は、優れて尊いものです。
人を癒し、心身を守り、助け、高め、清めます。
これを「正気」と呼びます。私たちの生体が本来持つ、守りのための気です。
正気は身体を正常化し、元の健康体に戻そうとします。
正気が充実していると、邪気の侵入を防ぐことができます。
正気の存在は、私たちが生きている証です。

反対に、質の悪い「気」は、人を傷つけ、害をなし、病の元となります。
これを「邪気」と呼びます。邪気とは、生体の本来の活動、身体知性の活動を阻害し、
生命力を低調なものにしてしまう低いエネルギーのことをいいます。
実に、邪気は伝染力を持ち、人から人に移ります。

自分自身の波動が落ち、病気になっている時に、身近にいる人間が邪気に満ちていると、
大変つらいものです。邪気を移されて一層、体調が悪くなります。
それだけではなく、十分、心身の安定が得られるような接し方をしてもらいたい時に、
逆に、病状がひどくなるような、言葉、態度、接し方、関わり方をされがちです。

病気の回復期には、このような人間関係とは、できるだけ距離を置くようにするのが賢明です。
場合によっては、しばらくの間、隠遁、休職、別居、入院、専門家に相談する、
などの対処が必要なこともあります。



四、運動と睡眠を見直す〜気軽に続けられる運動を

もし、身体を動かせるくらい回復してきたら、よく歩くようにしてください。

歩ける方は、できるだけ荷物などを持たずに、
毎日か、週3、4回くらい、30〜40分くらい歩くようにしてください。

お買い物などのついでではなく、歩くこと、そのものを目的にします。
リラックスして、少し早歩きくらいでも良いでしょう。

ヨーガや気功、太極拳などのやわらかい運動もお勧めします。

睡眠は、量より質です。眠っている時間帯が大事なのです。
夜更かしせず、夜は11時前後には眠りたいものです。
仕事などで毎日は無理でも、週1、2度でも、思い切り早く寝てみると疲れが取れます。



五、身に着けているものを確認します〜意外なものが悪影響

メガネ、コンタクト、貴金属、ピアス、指輪、時計、衣服、下着、靴、入れ歯、気グッズなどが
身体に非常に大きな悪影響を与えていることがあります。

どうしても必要なものの場合は、できれば、身体への是非の分かる専門家に、
ひとつひとつ確認をすることをお勧めします。



六、感情と想念のチェック〜葛藤や執着を手放しましょう

マイナス感情と想念は、大きく治癒力を阻害します。

その人の潜在意識が病気からの回復を望まず、邪魔をする、ということも驚くほど多くあります。
マイナス感情や思考によって、実際に身体が歪み、経脈やチャクラなどに異常が生じるのです。
心が病気になっているから、身体に病気が現れているという場合もあるでしょう。

また、マイナス想念によって生じる身体の歪みはとても大きなもので、
今まさに、心中に色々な葛藤を抱えているという場合、治癒プロセスは難航します。
そのような葛藤や執着を見つめ、できるだけ早く手放すことが大切です。

人によっては、専門の医療機関や支援機関、カウンセリングなどが必要な場合もあるでしょう。



七、思いやりの心を

自分の病気がつらい時、他人のことを思いやるのは、とてもとても難しいことですが、
そのような時だからこそ、他の人を思いやる心、愛や慈しみの思いを忘れたくないものです。
その思いは、結果的には自分自身を助けることになるのです。
自分の波動が高まり、治癒力もまた高まります。


八、約束を守りましょう

自分と交わした約束、他人と交わした約束。
約束を守ることができる人は、不思議と治癒の経過が良いようです。
それは、自分自身を尊重する、他人を尊重する、ということなのでしょう。

他を思いやることも、約束を守ることも、つまりは、「徳」を積むということです。
そのような「徳」の持つエネルギーは、明らかに自らの治癒に貢献します。



九、「抵抗」を知っておく

生活習慣を変えるということは、それまでの自分自身を変えるということです。
これまでの生を生き抜いてきた「私」を形作っていた習慣を変えてゆこうというのですから、
潜在意識レベルで、少なからず「抵抗」が生まれるのは自然なことです。

マインドは、変わらなくとも良いような、いろいろな言い訳を考え付きます。

状況のせいにしたり、セラピストのせいにしたり、
治療法のせいにしたり、仕事のせいにしたり、
親のせいにしたり、お金のせいにしたり、
ダメなやつだと自分を責めたり、
自分の能力のせいにしたり、
環境のせいにしたり、会社や社会のせいにしたり、

なんだかすべてがいやになったり、あきらめたりします。
実際に症状が出て、身体が具合悪くなることもあります。
とにかくありとあらゆる言い訳を作り出すものです。


結局、どこかにまだ余裕が残っているからなのですが、
よほどつらい思いをして、「このままでは本当にマズイ!」と心から思った方は、
命がかかっていますから、真剣です。さほど大きな抵抗を感じずに乗り越えてしまいます。

この抵抗について、知っておきましょう。
抵抗を感じたならば、無理せず、楽に簡単にできるところから少しずつ、始めて行けばよいのです。
とにかく始めたら、自分の望む状態に向けて、ちょこちょこと生活改善を続けてゆくことが大事です。

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