軍艦島上陸作戦



Part2



 島の探索も半分が終了した。そこで会議場跡にて作戦会議を開き、これからの進路を検討した。


作戦会議



 ここからは鉱場跡である。巨大クレーンが慌しく動き、日夜石炭を積み出していた場所だ。西側住宅地に比べると殺伐とした印象を受ける。



鉱場跡



 鉱場跡から岩礁に登る小道がある。そこを登るとこの島の頂上、海抜47.7m地点に到着する。よく晴れ渡る、最高の天気だった。北には同じく炭鉱の島であった高島、南には野母埼半島、そして西には東シナ海の水平線が見渡せる。この絶景を眺めながら昼食を摂った。
 



高島を望む 灯台で記念撮影



 再び鉱場跡に戻り、この立ち並ぶクレーン跡をバックにみんな思い思いの写真を撮った。



かなりセンスがいいと思う作品 Y子ちゃん、さりげなく僕を狙っていたのね。
F田がえらそうだ! T元さんを守るFお隊長
さらにH田さんも守るFお隊長 ついにM尾くん、S子さんまでこんなことを



 ここには隠された通路があった。幅2m、縦2m、真っ暗闇の地下道を上陸部隊は果敢に進む。一体何に使われていたのだろう?


謎の地下道



 小中学校を裏から廻りついに島を一周。しばらく休憩を取ったあと本日のメインイベント、Y嶋上等兵企画



「バトルロワイアルかくれんぼ」スタート!

 

イベント隊長、Y島君によるルールの説明



◎バトルロワイアルかくれんぼとは、鬼が携帯の音を頼りに探すかくれんぼで2人1組で行動する。常に携帯を繋がる状態にしておいて、鬼は隠れていると思われている場所で相手の携帯を鳴らす。本当にその近くに潜んでいると、音で場所が判明してしまう。捕まったらその人も鬼となり、最後まで鬼にならなかったチームが勝ち。


 すごく楽しそうでしょう!特に隠れるほうは!でもね、実際に隠れてみると




マジで怖い!



だって隠れる場所ってこんな感じよ!

病院のベット跡



 
なかなか鬼が探しに来てくれないと不安が募る。その恐怖に耐えられなくなるとついつい顔を出してしまう。もちろん怖いのは鬼も同様だ。何が入っているか分からない扉なんかも開けないといけない。性格の悪い奴は見つかった腹いせに、扉が開いた瞬間「うわ!」と驚かす。鬼役が、そんなだったら心臓に悪いと訴えたため、見つかる時は素直に見つかりましょう。というルールもできた。

 第1試合は携帯が届かないところに隠れた人が多かったため、鬼が非常に苦労していた。第2試合はほとんど全員発見されたのだが、F田が最後まで見つからない!なんと畳の後ろに隠れていたらしい。さすが引きこもり系!


 続いて校庭跡にてだるまさんが転んだ大会!おいおい、いったい何歳なんだよ!と思われる方も多いと思いますが、胸に手を当てて思い出してみてください。小学校時代、燃えたでしょう!しかもかなり!そう、幼心に刻まれた思い出は、月日が経っても決して薄れはしないのである。




全員本気で「だるまさんが転んだ!」




だるまさんが転んだ




 次は鉱員社宅65号棟の屋上にある幼稚園跡に向かった。オルガン、遊技施設、池、小さないす、幼稚園の名残がところどころに残っている。かつて端島で最も活気があっただろうこの場所、今は誰もいない。



すべりだい 幼稚園の教室



 ほんと最高の天気だ。屋上からの風景に思わずうっとり・・・



屋上から東シナ海を眺める




 ここからは自由行動。僕、Y嶋くん、A長くん、H田さん、F田の5人はこの島の守り神である端島神社を目指し、さらに島の奥深くに潜入した。端島神社への道は半端じゃなかった。いくつもの建物を潜り抜け、ようやく崩れかけたお社が見えてきた。



端島神社 同じく



 この神社、危険な炭鉱の仕事に就く方々の信仰の源であり、端島祭りではここから出発した神輿が島内を練り歩いた。その思いに共感する人も多いらしく、今でもこの神社の前にはお供え物が絶えない。そんな神社に僕らもとあるものを奉納した。それは僕のライフジャケットに入っていた




レスキューライン





 この一本のラインにお世話になった人は多いでしょう。O迫、K目、M木・・・F田、お前のリグを引っ張ったのもこのラインだぞ。今まで幾人もの命を救ってきたこの思い出の品に、我がウインドサーフィン部の海上での安全を祈願して奉納!



レスキューラインを奉納



 いよいよこの島ともお別れの時間が近づいてきた。最後に島内の清掃活動。ここまで楽しませていただいた端島に対する小さなお礼。明らかに最近捨てられたと思われるごみを袋一杯に拾った。




清掃活動




 迎えに来た漁船に乗り込む。夕日に輝いた軍艦がどんどん小さくなっていく。30年前、生まれながらの故郷を離れるとき、人々は遠ざかる島影を見ながら何を思ったのだろう?




遠ざかる軍艦島



 
 小学校の黒板にこんな言葉が残されていた。



「たとえどんなに朽ち果てようと、ここは私たちの故郷。荒らさないで」



夕暮れの軍艦島


完


写真集1へ