8月17日
(晴れ)




 クアラ・ルンプール空港着は午前7時、ヨーロッパなら真夜中の時間帯だ。かなり眠かったが最後の一日を有意義に過ごすため、電車を乗り継ぎクアラ・ルンプール市内へ向かった。飛行機の出発は午後11時45分、まだまだ時間はある。


 最初の目的地はバトゥ・ケイブというヒンドゥ寺院のある大鍾乳洞だ。LRTという最新鋭の都市交通システム(ゆりかもめみたいなやつ)の終点からタクシーで約15分ほど。マレーシアのタクシーは危険なうえにぼったくられると聞いていたが、意外にいい人で、200円ほどで目的地に到着した。



この階段の向こうに大鍾乳洞が・・・



 インド以外では最大といわれるこの大寺院を目にするためには、急勾配の階段をひたすら登らなくてはならない。地球を半周してきたばかりの体にはかなりしんどいことなのだが、24歳の若いpowerで登りきった。すると・・・




バトゥ・ケイブ




 このような幻想的な世界が待っていたのだ!イスラム教を国教とするマレーシアの中にヒンドゥー教徒は数少ないが、1月下旬から2月上旬に行われるタイプーサム(何本もの針で体を刺した信者が山車を引いて階段を登る苦行)は奇祭として広く知られている。


 このバトゥ・ケイブを後にしてクアラルンプール市内へ戻ろうとタクシーを捜した。こう言ったらマレーシアの人に失礼かもしれないが、タクシー運転手、みんな怪しい顔しているの!そこに一人のおばさん運転手登場。「この顔だったら間違いない!」そう確信した僕はそのおばちゃん運転手のタクシーに乗り込んだ。「一番近くの駅に行ってください。」と頼んだはずなのに、このおばちゃん「Zoo、Zoo」としか言わない。最初どういう意味かよく分からなかったが、つまり「この近くに動物園があるからそこに行かないか。」と誘っているらしい。なんでこんなおばちゃんと動物園デートしないといけね〜んだよ!きっぱり断るが、押しの強いおばちゃんで車を発進させんばかりの勢いだ。無理やり降りようか・・・ちらりと外をみたら、一組の西洋人カップルと目が合う。言葉の通じない同士、目と目でコンタクト!シェアーしようということになる。さすがは西洋人、英語ペラペラで運転手と交渉。すっごい吹っかけてくるが3人で割ったらまあ許せる値段だったので市内までタクシーで帰ることにした。教訓、たとえ国が違っても・・・




おばちゃん、恐るべし!





 みやげ物屋の集まりであるセントラルマーケットでヨーロッパ人カップルと別れる。このセントラルマーケットはアール・デコ様式の建物でパステルカラーでペイントされ、洒落た雰囲気である。格安価格でいくつかお土産を購入し、近くのチャイナタウンへ向かう。アジアらしい賑わいを見せるチャイナタウン、しかしここも犯罪の巣となっている。

 



やっぱり来たよ、カード詐欺師





 約一ヶ月前、最初にマレーシアに立ち寄った時にも巧みな話術で近寄ってきた詐欺師たち、今回も同じ手口で「私の妹、広島にいる。病気、電話してくれない?」って感じで家まで連れて行こうとする。こんな詐欺に引っかかる奴がいるのか?と思っていたら、後日、被害者発見。皆さんも気を付けましょう。



チャイナタウン





 さて、ここマレーシアは人口の約6割がイスラム教徒というイスラム国家である。そのためクアラルンプール中心部に東南アジア最大規模のイスラム寺院「国立モスク」が建立されている。1965年の建造でモダンなデザインの大ホールは8000人を収容する規模だ。見学の際はショートパンツやタンクトップといった露出度の高い服装は禁止されている。そんな所に果敢にも



 このような服装で出かけてしまったため、入り口で強制的にイスラム衣装を着せられてしまった。バチカンでも同じ目に遭ったのに懲りない僕・・・でもなにかおかしい!というのはイスラム教の女性が付けているスカーフ(マグナエと言うらしい)、これって男が付けるもんじゃないでしょ!



偽イスラム教徒




 僕を女性と間違えたのか、ただのドッキリなのか未だに不明だが入り口のおじさんは間違いなく僕に「これ着けて行け」と言った。イスラムというかまるで忍者だが、いい思い出になったことは確かです。自分のこの格好にハマってしまい、ついついこんな写真を・・・



ちょっとポーズをとってみた。 イスラムの女性と




 最後に1873年に建造されたヒンドゥ教寺院「スリ・マハマリアマン寺院」へ向かった。門には数多くのヒンドゥ教の神々の像が飾られ、華やかな雰囲気が漂う。内部にある二輪馬車は、タイプーサムの際に郊外にあるあのバトゥ・ケイブまで引かれていくそうだ。



スマ・マハマリアマン寺院




 さあ、これで1ヶ月間に渡った僕の旅は終了した。特に大きなトラブルに巻き込まれることなく旅を満喫することができ、とても満足だ。空港へ向かう列車の中では数々の思い出が頭を過ぎった。そんな旅の余韻に浸る中、列車が急停車。「何事?」困惑する僕。そこに現れたのが救世主Erinieちゃん。マラヤ大学というエリート大学の学生(まあ日本でいうなら東大)の学生で、英語教師を目指しているという。彼女の説明によると列車のエンジントラブルだそうだ。待つこと一時間、ようやく運行再開。飛行機の時間に余裕があってよかった・・・ホッと一息。



Erinieちゃん



 出国手続きをすませ、23時45分発マレーシア航空052便にて関西国際空港へ。日本時間の午前6時ごろ鹿児島上空を通過、高度1万メートルから眺める1ヶ月ぶりの鹿児島は晴天だった。


 7時5分、定刻どおり関西国際空港へ到着。同じ便だったU川さん、N雄さんに別れを告げ、13時35分発の全日空で福岡空港へ。この航空券、関西国際空港→クアラルンプール空港→ヒースロー空港→チューリッヒ空港→クアラルンプール空港→関西国際空港→福岡空港のセットで9万円だったのです。お得でしょ。


関西国際空港でおねえさん2人と



 福岡空港からは高速バスにて鹿児島へ。車窓から眺める景色は見慣れたいつもの風景なのになんか懐かしい。たった一ケ月なのにこんな気持ちになるなんて・・・


やっぱり僕は日本が、そして鹿児島が大好き。





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