尾瀬への旅



平成16年8月14日



 「夏が来れば思い出す・・・」で有名な尾瀬に行ってきました。日光国立公園に属し、本州のほぼ中央に位置している尾瀬。せっかく東京にいるのだから・・・と単純な動機でろくに下調べもせず、8月13日の午後11時に新宿のバスターミナルから夜行バスで出発した。目が覚めると終点の「大清水」に着いていた。乗客は僕を除いてみんな他のバス停で降りてしまったらしく誰もいない。午前4時の真っ暗な闇の中、一人取り残される。真っ暗なだけならまだしもとにかく寒い、知らなかったけれど尾瀬の標高って1000メートル以上あるのだそうです!たまたま持っていた新聞に体をくるみ、ベンチで横になりながら夜明けを待った。
 

 夜が明けるとちらほらと人が集まってきた。周りの風景も次第に明らかになる。しかしその風景を見てさらに愕然とする。写真で見る尾瀬と全然違う!周りは山ばかり。あの有名な木道はどこにあるの?

 そんな中、BMWに乗ったおばさまが登場。「ねえ尾瀬ってどこなのよ・・・」なんて聞く人間違えているでしょ・・・2人で近くにいた地元の人に聞いてみるとどうやらここから車で10分ほどの「戸倉」が尾瀬の入り口らしい。このおばさまのご好意に甘え、戸倉まで乗せていただくことにした。


 戸倉から先はマイカー乗り入れが禁止されているので、乗合タクシーで標高1591mの鳩待峠に向かった。ここが尾瀬の出発点、尾瀬ガ原までは約4q、綺麗に整備された遊歩道を歩くことになる。


鳩待峠にて 鳩待峠から尾瀬ガ原へ


 胸いっぱいにマイナスイオンを吸い込みながら歩くこと50分、左手に至仏山を望む山ノ鼻に到着。山小屋、ビジターセンターが立ち並ぶこの場所は尾瀬ガ原西端の要地である。ここで少し休憩ととった後、いよいよ待望の湿原歩きが始まった。

これぞ尾瀬(至仏山を望む) 池塘


 広大な尾瀬ガ原は東西に約6.5kmあり、湿原を流れる川によって上・中・下田代の3つに区分されている。池塘と言われる小さな池が無数にあり、その中を木道がまっすぐ伸びている。5月下旬にはミズバショウやリュウキンカ、7月にはカタツバキなどさまざまな花が咲き誇り、秋には紅葉が美しい。広い尾瀬の中でも最も人気のあるコースの一つだ。

 上ノ大堀川を越えてしばらく歩くと竜宮十字路に到着する。この付近からポツリポツリと雨が降り始めたため、近くの竜宮小屋に避難することにした。なんてったって雨具も何も持っていないから・・・


竜宮小屋 竜宮十字路



 30分ほどで雨もやみ、帰路に着くことにした。山ノ鼻目指して歩いていると大量の荷物を持った青年とすれ違った。この方、「ボッカさん」と言われる人で尾瀬の山小屋に荷物を担ぎ上げることを仕事としている。背負っている荷物の重さは約100kg、大変な仕事だ。


ボッカさん



 結局一日で15qほど歩いたことになる。高原の風は爽やかで、気持ちのいい汗をかくことができた。今回は時期的にちょっと遅かったので、次回はミズバショウ咲き乱れる尾瀬を訪れてみたいものです。