立山・黒部アルペンルート



平成16年8月28・29日




 8月28日から楽しい楽しい夏休み!さっそく鹿児島に帰ろうと思っていた矢先に台風16号登場!鹿児島行きは諦め、代わりに前から行きたかった「立山・黒部アルペンルート」に行くことにした。
 
 立山・黒部アルペンルートとは、総延長90q、標高差約2000mの山岳観光ルート。立山連峰で隔てられた富山県立山町〜長野県大町市間を6種類の乗り物を乗り継いで山越えする。

 23時発の高速バスで池袋から富山へ向かう。6年ぶりの富山には午前5時30分着。ここから富山地方鉄道に乗り、約1時間かけてアルペンルートの出発点である立山に到着した。


富山地方鉄道



 立山駅からはケーブルカーに乗り継ぐ。標高475mの立山駅から977mの美女平駅までは約7分。急斜面をぐんぐんと登っていく。



立山ケーブルカー



 美女平駅でバスに乗換え、くねくね道をゆっくり進む。終点の室堂は標高2450m、次第に立山連峰が姿を見せ始めた。普通の道なら車酔いしそうな揺れだったが、一部、雪渓の残る山並みに気持ち悪さも忘れてしまう。



室堂から眺める立山連峰



 室堂は日本最高所のバスターミナル。ここは約5万年前の火山活動によってできた溶岩台地で、目の前には3000m級の立山連峰を望み、みくりが池をはじめとする大小の火口湖、地獄谷など見所が多く、アルペンルート観光の拠点となっている。




みくりが池 みどりが池




 室堂周辺を一時間ほど散策した後、立山トンネルトロリーバスにて大観峰へ向かった。「トロリーバス」って聞きなれない言葉だけれども、別名は「無軌条電車」。姿は普通のバスなんだけれども天井のパンダグラフから電気を取り込み走っており、レールの無い電車に分類される。



トロリーバス



大観峰は標高2316m、急斜面の岩峰にあり、全長1710mの立山ロープウェイの駅がある。ここからは後立山連峰まで180度のパノラマが迫り、眼下には巨大な黒部湖を望む。



黒部湖と立山ロープウェー



 ご覧のように立山ロープウェーは標高差500mを7分で下る。途中支柱が一本も無く、まるで空中遊泳のようだった。到着地点は黒部平、標高1828mの小平地で立山ロープウェーと黒部ケーブルカーとの乗り継ぎ地点だ。黒部湖を見下ろし、後立山連峰を望む。



黒部平から見るタンボ平



 黒部ケーブルカーに乗り継ぎ、約5分でアルペンルートのハイライト、黒部ダムに到着する。世紀の難工事、関電トンネル掘削を乗り越え、昭和38年にこの日本最大のダムは完成した。ダム建設で犠牲になった方々はなんと171名、奥深い黒部の秘境に巨大ダムを作るということがいかに困難だったか想像できる。

 石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」にも登場した関電トンネル掘削、岩盤の中で岩が細かく割れ、地下水を溜め込んだ軟弱な地層である破砕帯にぶつかり、たった80m進むのに約7ヶ月間を要した。昭和33年にトンネルが開通することによって、翌年からようやくダム本体のコンクリート打設が開始され、昭和38年5月、ついに黒部ダムは完成した。現在高さ186m、長さ492mもの巨大なアーチ式ダムには2億トンもの水が蓄えられている。

 幸いにも快晴で、少し青みがかった黒部湖、迫力ある放水、そして立山連峰の大パノラマを眺めながらしばらくのんびりと過ごした。鹿児島は今頃暴風域だろうに・・・

黒部ダム全景 ダムの上です。
毎秒10トンの放水 黒部湖
快晴でした。 すごい迫力



 アルペンルート長野県側の出発点である扇沢までは関電トンネルを利用したトロリーバスが運行されている。前述したが、トロリーバスはあくまでも電車扱いなので、出発は黒部ダムになる。扇沢までは約16分。先人の苦労を感じる間もなく、トロリーバスはトンネルを抜けた。
 



これがトロリーバスだ!



 扇沢から信濃大町までバスで移動し、信濃大町から特急で新宿まで3時間弱。立山ってすごく遠いところにあるイメージがあったけれど、結構身近で本気を出せば日帰りも可能そうだ。今回は台風のせいで予定が大幅にくるったけれど、おかげでこんなにいい旅ができた。ある意味台風16号に感謝?