
8月2日
(晴れ)
オスロ中央駅への到着は12時32分。着いてまっすぐ駅の切符売り場に走り、明日の列車の予約をする。どこに行くって?ずばりフィヨルド観光!氷河が100万年の年月をかけて作り上げた自然の芸術作品。中学校の社会科地理のテストのヤマだ。ここから北に列車で数時間行くともう北極圏。冬は観光どころじゃないので、夏のこの時期がフィヨルド観光のピークだ。「果たしてこの時期に、しかも前日に席が空いているのか?」とビクビクしながらカウンターに行くと「あ〜空いてるよ」とあっけない答えが!よかった〜!!!
とりあえず安心。次ぎはユースを探さなきゃ!観光案内所で紹介してもらったユースに電話して予約する。難なくOK。北欧は生活レベルが高いからいろいろなところに余裕があるね。最初、道を思いっきりまちがえてオロオロしていると親切なおばちゃんが近寄ってきて「どうしたの?どこ行きたいの?」と声をかけてくれた。人の親切が心に沁みますな〜!
ユースで一風呂浴びて(正確にはシャワー)ノルウェー観光にGO!まずはノルウェーが生んだ天才ムンクの代表作「叫び」が展示されている国立美術館に向かった。
国立美術館の入場料は無料。ただし警備が厳しくてカバンはロッカーに入れるように指示された。ロッカーの入り口には係員が座っており、「こんにちは」と日本語で挨拶してくれた。「こんなところまで日本人がくるはずないから、このおじさん、趣味で日本語覚えたのだろう」そう思っていた。しかし、僕の後ろについてくるのは
日本のツアー客!
しかも
大阪弁!
もうこの美術館の目玉はご存知でしょう。ムンクの「叫び」!誰もが知っている超有名なアレです。ここでこの作品について少し解説を。「叫び」はムンクが1892年1月22日付けの日記に記した「陽が沈んだ時に友人と道を歩いていて、空が血のように赤く染まり、青黒いフィヨルドと町の上に血のような雲が垂れかかった。私は恐怖におののいて、立ちすくんだ。そして大きく果てしない叫びが自然をつんざくのを感じた。」という経験を1年後に作品化したものである。(ガイドブック参考)。特徴的な両手は「Oh No!」と言っているのではなく、自然の「叫び」を聞いているのだそうだ。これは先ほどのツアーの添乗員さんが説明しているのを、こっそり聞いていて得た知識です。
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| ムンク作 「叫び」 |
この作品、数年前のリメハンメルオリンピックの時、一時盗まれたことをご存知ですか?もちろん大騒ぎ!結局、数ヶ月後に無事に発見できたが、行方不明中は同じ場所にコピーが飾られ、「現在本物は行方不明です。」と張り紙があったそうだ。
国立美術館を出て、しばらく歩くと王宮が見えてくる。この王宮は1822年に着工され、途中資金不足のために一時工事は中断されたが、1848年に完成した。王宮の前には当時のスウェーデン王カール・ヨハンの馬に乗った大きな銅像が立っている。1814年から1905年までノルウェーはスウェーデンの支配下にあったそうだ。
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| 王宮 | 衛兵さんと |
この王宮の裏には広い公園がある。そこで見た光景は中学時代の地理の教科書で見た写真そっくりだった。その写真には「緯度の高い場所は日照時間が短いため、人々は夏になると日光浴へでかける」という説明文がついていたが、その説明がうそではないことがよく分かった。
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| のどかに日光浴 |
ここのベンチに座り、今後のことを考えた。Kくんが絶賛していたヨーロッパの北の端「ノールカップ」に行こうか?それともムーミンの故郷、フィンランドに行こうか?もう南に下り始めるか?ノ-ルカップでは今、太陽が1日中沈まない「白夜」が見られるらしい。よし、ノールカップまで行ってみよう!と決断した。そこで、ガイドブックでノールカップまでの行き方を調べた。鉄道ではスウェーデンのキルナで産出する鉄鉱石の積出港となっているナルビックが北限だ。そこからさらにバスでまる1日はかかる。こりゃ無理だ。そんじゃ飛行機はいくらくらいかな?と思ってスカンジナビア航空ホテルに行ったが、ここでは分からないとのことだった。とりあえず、市内まで戻ることにした。
オスロ市内は路面電車が走っている。鹿児島を思い出すのどかなチンチン列車が市内のあらゆる場所を結んでいる。便利なのだが、いざ乗ろうとしても乗り方が分からない。しょうがないので停留所にいたおばちゃんに乗り方を聞いた。そして一緒に電車に乗り、僕が運転手さんから買ったチケットをこのおばちゃんに見せたら、僕は間違えて1日チケットを買ったらしく、親切にも運転席まで行って交換してきてくれた。さらに、ノ-ルカップの話しをすると、「あなた学生?学生だったら学割の効くお店を教えてあげる」と地図まで書いて教えてくれた。感謝してますおばさま!
このおばちゃんが教えてくれたお店でノールカップまでの料金を聞くと学割で往復四万円だった。
あきらめた
ユースに戻り、本を読みながらゆっくりと過ごしていた。ふと空を見るともう夜の12時だというのに北の空がほのかに明るい。そうだ!これが白夜なんだ!ここオスロでも北緯60度、完全ではないが白夜の雰囲気を味わうことができた。
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| 深夜0時。北の空はほのかに明るい。日の出は午前3時頃だそうだ。 |