一日目
昼前に仙台を出発。山上の山小屋はどこも一杯で予約が取れなかった。仕方なく麓の小屋に泊まっての日帰り山行となる。 どのコースにするか悩んだ末、比較的マイナーで行程的にも手軽な百宅口を選ぶ。 百宅口の登山口となる大清水までは、仙台から車で3時間半くらい。百宅の集落から先は未舗装の林道となる。予想していた以上に悪路で、普通乗用車だったこともあり、百宅から50分程もかかってしまった。ここからの入山者が少ないのも頷ける。 しかし大清水のキャンプ場も二つの小屋も、よく整備されていてとても快適。この日は大清水避難小屋に泊まる。キャンプ場の横は小さな湿原になっている。小屋の前からは湿原とその向うのブナ林、そして遠くに大倉滝とその更に後ろにそびえる七高山が一望できる。小屋の入り口に腰を下ろし、鳥海山を肴にビールを飲む(下写真)。
小屋で一緒になった青森から来たと言うご夫婦にメロンをご馳走になる。うまい。他にテントを張ってた二人と合わせ、明日の百宅口からの入山予定は6人。
夕方4時頃から、しばらく雷雨となる。
大清水避難小屋から見た鳥海山
二日目
朝、3時30分起床。まだ暗い。天気はいいようだ。山頂が見えている。ただ、天気予報と昨日の現地の天気から、午後には雨になるだろうと予想し、なるべく早立ちすることにした。行程的には7時間程度と見ていた。
5:00 出発。
しばらくは見事なブナ林の中を登る。
5:35 大倉(5合目)。
大倉滝が展望できる。
6:15 タッツラ坂(6合目)。
辺りは灌木に変わり、徐々に展望が利くようになる。
登山道は刈り払いも一応されているし、よく整備されている印象。比較的歩きやすい。ただ、前日の雨と朝露のため、膝から下はずぶ濡れになった。スパッツが欲しい。
6:40 屏風岩(7合目)。
この辺りから花が多くなりとてもきれい。屏風岩は花園と岩のちょっとした公園のよう。
7:15 唐獅子平(8合目)。
避難小屋で一休み。雪渓を抱く七高山の眺めがすばらしい(右下写真)。小屋の周りにはお花畑が広がる。
「山渓」の最新版の地図では、ここ唐獅子平避難小屋の収容人数が8人となっていたが、実際は30人は優に収容できる立派な小屋。ここに泊まれば、鳥海湖まで脚を延ばせる。ここに泊まれないことも考慮して大清水に一泊したのに・・・。すぐ横に沢があるが、水は少ない。水場は少し登ると雪渓がある。
唐獅子平付近から見た鳥海山(七高山)
8:10 霧ヶ平(9合目)。
この頃から霧が少しずつ上がってくる。8合目から9合目にかけては、花が多くとても美しい。9合目辺りからは高山植物が多くなるが、残念ながら今はもう花の季節ではない。最後のきつい坂を登りきると、目の前に新山と大物忌神社が見える。ここから七高山頂上へはすぐ。
9:10 七高山頂上。
コーヒーを入れ、早めの昼食を取る。あいにく雲が多く遠くの山々は見えないが、霧の合間から外輪山や麓のほうは見え隠れしている。
10時過ぎ 新山頂上。
頂上に着いたとたん、どしゃ降りとなる。予想より早く天気が崩れた。外輪山のほうに少し脚を延ばす予定だったが、遠くで雷も鳴り出したので、このまま下山することにした。この辺りはさすがに登山者も多いのだが、雨具を持ってないグループがいて岩陰に避難していた。
11:35 唐獅子平避難小屋。
降りてくる途中で、昨日のご夫婦に会う。今夜はここに泊まるそうだ。羨ましい。雨は降ったりやんだり。時々日も射すから天気が大きく崩れることはなさそうだが、雷が気になる。相方が体調の悪いというので、小屋で1時間ほど休憩する。小屋には昨日のテントの二人がいた。同じく体調がよくないとかで、今日はここまでで下山するようだ。
14:00 大清水。
雨は相変わらず降ったりやんだりで、時々雨脚が強くなる。それでも雲が高いせいか、山頂がまだ見えていた。
4時頃には雨もやみ、天気が回復する。夕映えを背にした鳥海山を肴に、またビールを飲む。行程を終えた後、いくらでもビールが飲めるのが、日帰り登山のいいところではある。
三日目
仙台に帰る。途中、舟形町の若あゆ温泉による。350円。最高に気持ちいい。