2000.5.5〜5.6
栗駒山

 前日の東吾妻山に続き、栗駒山にてスキーツアーを敢行(^^)。今回はどこかに泊まって二日間楽しもう、ということで、一応テントを持って行った。当日の朝になっても詳細な予定を立てていないという、またしても行き当たりばったりな山行となった(^_^;)。
 
1日目
 仙台を朝7時に出発。あいにくの曇り空。とりあえず天気が悪い今日は、もっとも手軽な初心者コースであるイワカガミ平からのコースで登頂する事にした。
 イワカガミ平には9:00着。イワカガミ平の標高は1100m程度。頂上は見えないがそれほど視界は悪くない。GWということで駐車場には結構な数の車がすでに停まっていた。登山者も多いが、以外とスキーで来ている人は少ない感じ。今年は雪が多かったせいか、駐車場の上の斜面にも雪がかなり残っている。雪面に出てすぐにスキーをはいて登り始める。積雪期のコースはレストハウスの右側、沢の右岸を登って行く。ブッシュもあるがスキーをはずすことなく登って行ける。
 1200mくらいから上はガスの中。ただ、それほど濃くはなく、道標となる旗が雪面に立てられているし、他の登山者も多いので迷うような事はない。斜面はほとんど緩やかで、最後にちょっときつくなるが2時間弱で頂上に着いた。栗駒山、標高1627m。
 頂上付近で昼食をとって下り始める。このコースは樹林もなく斜度もゆるいので、滑降については本当に初心者コース。私でも楽々(^^)。一気に滑り降りられる距離だが、それじゃもったいない(笑)。途中まで下った辺りで天気が回復して青空が見えてきたので、雪上でのんびり過ごす。やっぱり雪の山には青空が似合うなぁ。気持ちいい(^^)。

 午後からは湯浜コースの下見に行く。このコースは今日のコースに比べるとかなりハード。夏の登山でも頂上までは4時間程度はかかる。標高700mくらいからの登りとなり、長い尾根歩きとなる。今年は雪が多いとは言え、その尾根に雪がないとスキーを担いで登らなければならないので、雪のつき具合を確認しておこうと言う事になったわけだ。
 とりあえず車で湯浜温泉方面へと向かう。湯浜温泉は尾根筋を通る道路から一旦谷に下り、沢を渡った対岸にある。かなり急峻な谷なので車道はついておらず、温泉に行く人はちょっとした山歩きを強いられる事になるが、栗駒山への登山道は温泉の脇からついている。明日登る予定の尾根は、ちょうど車道からこの谷を隔てた対岸の尾根で、車道から見た感じではまずまず雪は残っていそうだが、正確なところはよくわからない。「とりあえず、行けるところまでスキーかついででも行ってみよう」という力任せの結論を出して、今日の寝床の確保に向かった。
 湯浜温泉から30分ほど車で下ったところに花山湖というダム湖があって、そこの湖畔のキャンプ場に、今夜の寝床を確保した。あたりはちょうど桜が満開で、なかなかのロケーション。天気が回復して夕焼けも見えて、ビールを飲みながらのんびりと過ごす。

2日目
 朝8時、湯浜温泉を出発する。温泉で登山者カードを記入。最初はスキーを担いで、尾根の上に出るまでは急な登りが続く。40分ほどで尾根の上に出た。思っていたより雪が多いので、すぐにスキーをはく事にする。天気は曇り。雲が低く、山の上の方は雲の中だった。
 しばらくはほとんど傾斜のないブナ林の尾根を歩く。結構広い尾根なので、視界が利かないと迷いやすいかもしれない。ブナの木に冬期コースの看板がある。雪のブナ林は、少し恐いほど静かだ。
 
 

 
雪のブナ林

 途中急な登りが何ヶ所かあり、徐々に高度があがる。1000m辺りから雲の中に入ったためか、ガスで視界が少し悪くなる。雪はまだ1〜2メートルほども積もっており、道中ブッシュなどはほとんどない。ブナ林の背が低くなりやがて潅木に代わる頃、高度にすると1200mくらいだろうか、ガスの間から時々青空が見えるようになってきた。
 森林限界を越えた辺りから上は、なんと快晴!雲の上に出たようだ。雲海の中に、虎毛山や高松岳、遥か西には鳥海山もうっすらと見えている。
 ここから栗駒山の頂上まではまだ少しあるが、上は雪が少なくブッシュ(藪)が出てるところが多いので、今日の登りはここまで。時間は11時50分。約4時間近い登りだった。さすがに5月4日からの連続山スキーで疲れもたまっていたのか、予定より少し時間がかかっていた。雲海と遠くの山々を眺めながら、雪上で昼食をとる。ちょうど虚空蔵山の脇あたりの斜面。標高では1400mあたり。昼食の後しばらくのんびりと遠くの山々や雲海をながめて過ごす。なんだかすぐに滑って降りてしまうのがもったいなくて(笑)。


 私です(^^)。1400m付近の雪の斜面にて。
    雲の上、写真中央左に見えているのは虎毛山

 ここからは手前にある1573mの御駒岳に隠れて栗駒頂上は見えないが、御駒山から虚空蔵山の横を通って下る斜面は、ブッシュも少なく木もないので、絶好の滑降スポット。傾斜もそれほどきつくないので、初心者の私でも快適な滑りが楽しめた。こんないい斜面を1本滑っただけで終わりにするのはもったいない、と思うのだが、なにしろ滑るためにはまた登り返さないといけないし・・・(^_^;)。
 あっという間に楽しい滑降の時間は終わり、再びブナ林と霧の中に入る。この辺りは尾根が広く道に迷いやすいので地図とコンパスを見ながら慎重に進んでいたつもりだったのだが、突然地図にもないし見覚えもない沢が出てきてルートの間違えに気付いた。標高だと950mあたりか。このあたりはちょうど斜面の転換点で、ここからは傾斜が緩くなる。どうもスキーを履いていると、歩いている時とは時間と進んだ距離の感覚が違うので、目標がないとなかなか現在位置の確認が難しい。細かい地形と地図を見比べながら、一旦ひき返してルートを探した。ようやくルートを確認できた時には、ずいぶん違う方向に進んでいたことがわかって、ちょっと肝を冷やす(^_^;)。
 その後も何度かルート選択に苦労する事があったが、なんとかスキーの出発点であった最初の尾根の上に出た。それにしても、私自身は「帰りは行きのスキー跡をたどれば迷わないだろう」くらいに考えていたのだけど、雪が固いせいか溶けてしまったのか、帰りの時点ではスキー跡はほとんどわからなくなっていた。読図の技術が私より優れた相棒がいなかったら、と考えるとちょっと恐い(^_^;)。積雪期の山は難しいなぁ、と改めて感じた山スキーツアーだった。
 ようやく湯浜温泉にたどり着いたのは午後4時近くなってから。最後はもちろん温泉にゆったりつかって、やっぱり東北の山の魅力はこれだよなぁ(^^)。