3.15-20.2002
とうとうきました!ここはカリフォルニアはバークレー。サンフランシスコの隣町UCLAのバークレー校があるところで、日本人を含め多くの外国人が住んでいる街です。町自体は橋向こうのサンフランシスコを比べるとずいぶんと小さいですが、自然に跳んだすばらしい環境が存在しています。ここに、今回私がお邪魔するBL Peter Rich farmがあります。彼の牧場にはもちろんアラブ馬しかおらず、その生産から育成、エンデュランスにいたるまでのトレーニングを行っています。
私は、今回縁あって、この夏カリフォルニアで開かれる世界でもっとも伝統があり、過酷だといわれているエンデュランス大会、"TEVIS CUP"に参加するためにここを訪れました。ここを訪れるにあたり、私がここで感じたこと、学んだことを踏まえて、
どうやってこの大会に臨んでいくかを紹介していきたいと思います。

カリフォルニアはアメリカで一番アラブ種(100%アラブ)の生産が盛んなところでAmerican Endurance Ride Conferen(AERC)の本部があるのもここカリフォルニアはAuburnです。もともと、このエンデュランス大会、TEVIS CUPのコースは、昔の交通手段である馬が、西部開拓民、砂金掘り、坑夫たちとともに歩いていた道の一部を使用しています。
時には通信手段の一つとして、時には荷物を運んだりして、アメリカの歴史とともにつくられたTrailがそのまま残されてエンデュランスという競技とともに現在に至っています。

BL Peter Rich farmそれでは、今回私がお邪魔したBL Peter Rich farmを紹介したいと思います。彼は馬が本業ではありません。
彼は自転車屋のオーナーで、もともと彼自身オリンピック候補選手にまでなったという自転車の選手です。そんな本業の傍ら、自分の家ではアラブを生産し、エンデュランス、特にTEVIS CUPにまで出場する馬を作っているというなんとも日本では考えられない生活をしています。牧場は、山の斜面を囲って牧場(写真)を作ったというなんとも大雑把な感じがしますが、こんな中でないと、TEVISに出場する馬はできないのではないでしょうか。
TEVISは最近アラブ各国が勢力を伸ばしている平地の高速レースとはい、標高差約2000mもある山岳地帯を24時間の制限時間内にゴールするレースであります。急なのぼり、それにも増して急なくだり、永遠に続くかと思われる九十九折の道、時には馬の尻尾につかまって共に歩き、パートナーである馬とともにゴールを目指す、そんな大会でもあります。私自身、渡米してすぐにこんな名誉ある大会に参加できる機会を得たこととてもうれしく思っています。それでは今回騎乗予定のCinel号(1991.7生まれ)(写真)を紹介したいと思います。この馬は、現在日本にいる1998年ドバイでの世界選手権に出場したディーバ号と母親が一緒で2000年にもTEVISを完走しています。

Cinel号やっぱりアラブですね。蹄が体の割にはとても大きいです(写真)。
ベドウィン(全日本時に騎乗していた馬)よりもずっと丈夫そうです。筋肉のつき方も彼とはかなり違います。彼女はとても安定した速歩をします。乗りやすく扱いやすい馬です。"扱いやすい。乗り手(どんなレベルの人でも)のいうことを聞いてくれる。"これはエンデュランスをする馬にとってはとっても大事な点だと思われます。全日本を見ていると、まだまだ野外を落ち着いて走る馬は少なく、乗り手の経験不足も伴って、そこまで訓練されている馬は数えるほどしかいません。エンデュランスは障害や馬場とは違って全頭が同時にスタートするわけですから、他の馬が走るのにつられて暴走してついていってしまうようでは人間も馬も訓練不足だと思われます。ここの馬たちはその点とても心得ています。最初は、馬具が、当たり前ですが、全く違い、馬装にとまどいました。ウエスタン鞍の改良版みたいなもので、鞍の感じはかなりよいです。でも、鐙革に少しとまどいました。最初は短めで乗ってみますが、これではが疲れ、楽に乗れません。長距離向きではないですね。長く伸ばして、立って乗るとかなり楽で、速歩も軽速歩を取らずに立って乗ることができます。今まで全日本エンデュランスの時もどちらかというと障害鐙の長さより少し長めで、総合の時のような感じで乗っていましたが、写真やビデオで見るエンデュランスの騎乗姿はかなり鐙が長いなと思っていました。やはり長距離をこの鞍で楽に乗るという点においては鐙は長い方がずっと乗りやすいですね。

この情報は馬術情報に掲載される予定ですので、一部抜粋しております。詳しくは馬術情報をお楽しみに!