5.29日目から35日目まで
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基礎ボルトの片寄り具合(基礎天端中央より左側に寄っています。基礎の幅は120mm)
浴室配管状況(新たに明けた穴。1個開けて2本の配管を通している)
基礎ボルト取り扱い説明書(スクリューワッシャとも)
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平成11年12月13日(月) 晴れ
風邪は気合で治し、無事検査に立ち会うことができました。検査の時間は午前10時からでした。出席者は監理者Iさん、現場代理人Aさん、ワシの3人。まずはお決まりの基礎天端の水平レベルや設定GLとの高さ、対角の距離などを測りました。図面との誤差は3から6ミリ程度です。このくらいの精度で仕事してもらうのは当然ですね。
一通り検査した後、ワシからの指摘事項として、
1.アンカーボルトの設置精度が低いこと(長さが揃っていないこと、傾いたものが散見されること、センターからずれているものもあること)。
2.内部梁成りの下部に2箇所ジャンカがあること。
3.風呂場の基礎を後から2箇所抜いたこと(うち1つは配管を通さずモルタルで埋めてある)、の3点について指摘しました。
1のアンカーボルト施工精度については社内の基準値を満足しているので問題ない。手直しもしないとのことです。アンカーボルトの長さは385mmですのでコンクリート内に290mm程度は埋め込まれていることになります。(ちなみに長さについては15mm、センターからのずれはなんと20mm!が許容値らしいです。随分甘いと思うのですがどうなんでしょう)
でも、ワシは設計段階からアンカーの傾きや長さにに注意して施工して欲しいと頼んできたんですよ。もっと高い精度を期待していたワシはちょっとがっかり。2×4は座彫りが認められていますが、やはりアンカーの長さが足りなくて必要以上に土台を削るのは感心しません。センターからのずれが大きければ、土台の404材の端に寄ってしまいますからど真ん中にアンカーがあるところよりも、若干の強度低下もあるでしょう。まあそれがどの程度影響あるのかワシには分かりませんが。でも分からないからこそ精度の高い仕事をして欲しかったのです。
また、ジャンカの2箇所はモルタルで埋めてもらうことになりました。本当はエポキシや無収縮モルタルなどで埋めないと強度は出ないんですよね、たしか。しかしこの部分は耐力壁にあたる基礎の梁成ではありませんので、床の加重だけを受け持つ部分です。まあヨシとしておきますか。
そして基礎を後から抜いたところについてはなんら問題ないという回答です。本当なんでしょうか?思わず疑ってしまいました。でもモルタルで埋めた穴についてはうまく埋められていないので再度やり直してくださいと言っておきました。今後もまだ空調配管のために基礎を抜くらしい。おいおい本当かよ?はなはだ不安・・・要調査です。
また、検査終了前に現場の整理整頓の徹底と、今後建て方に入ってから床水平に注意して欲しいと伝え終了しました。パネル施工日は12月21日と22日に決定です。小雨決行のため天気が心配。テルテル坊主でも造るか?
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平成11年12月14日(火) 晴れ
このところずっと良い天気が続いています。インターネットで週間天気予報を調べて見たところ、22日まで好天が続くようです。よしよし。
残業して夜遅くに帰宅すると営業Mさんから電話があったらしい。用件は「基礎の出来栄えはどうですか」とのこと。昨日の指摘事項の補修を確認してから答えよう。無理して深夜に現場へ行ってみましたが、まだ補修していませんでした。無駄足・・・
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平成11年12月15日(水)
今日は早めに帰宅し現場を見にきました。すでにジャンカ2個所の補修は終了していました。モルタルで上塗りしただけなので見た目はきれいに塗れています。
他は基礎水抜きの穴がきれいになっていました。そういえば水抜きの穴には補強筋入れなくていいんだろうか?今、気が付いた・・・あ?そうか穴径が小さいからいいのか。
写真2、3枚撮影。いただいた工程表によると、明日床枠組材の搬入となっています。1階床組の施工は17日から18日。養生もちゃんとしてね。お願いしますよ。
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平成11年12月16日(木) 晴れ
昼間監理者Iさんから携帯に電話がありました。基礎検査指摘事項の補修が終了したのことです。でもワシ昨夜確認済みです。インターネットで基礎を後からホルソーで抜くということについて調べてみたところ、「基礎が弱くなる」と言っている人がいた!やっぱり・・・どうしたもんか。うーむ。S.T.さんに相談してみよう。(このSTさんとはインターネットで知り合った建築士です。メールでワシからの質問事項などに無料で答えてくださいます。非常に尊敬していますし、信用できる方だと思っております。でもあいにく私の自宅建築現場から遠く離れたところで仕事されているため見に来ていただくことができません)今夜は先輩と久しぶりに飲みに行くことになっているので現場へはいけませんでした。
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平成11年12月17日(金) 晴れ
監理者Iさんから携帯に電話がありました。前前から聞いていた上棟打ち合わせの大体の出席者について教えていただきました。ついでにワシから基礎穴あけについて再度の指摘。「基礎と穴をモルタルで埋めた部分には、恐らくクラックが入りやすいだろうから、防水上もより有効な処置はないか」ということです。一般的にはモルタルで埋めて終了ということらしいですが、監理者Iさんの提案により、コーキングしたあとモルタルで上塗りということにしてもらいました。(でもコーキングじゃ耐久性に劣るんですよね、本当は)
基礎完成後の穴あけについて、知り合いの一級建築士であるSTさんへメールを出しました。このSTさんの回答次第では問題にするつもりです。
夜帰宅後現場へ行こうかどうか迷いましたが、結局明日は土曜だからということでそのまま就寝。
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1階床枠組み施工中(土台の上に床根太を乗せたところ)
土台と基礎の緊結個所(アンカーボルトの設置個所)
バケツがのせてあるところは室内床タイル張り部分
土台404材の設置
床根太施工中
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平成11年12月18日(土) 曇りのち雨
朝9時から現場へ行ってみました。作業しているのは大工さん2人、足場屋さん2人の計4人。1階の床枠組みは午前中で完成しました。これで壁パネルや2階床パネルが載せられます。ビニールシートで養生もしてもらいました。大工さんの作業は午前中で終了したため午後は足場屋さんだけです。
この足場屋さん、二人だけで今日中に足場が組めるのでしょうか。お二人とも20歳そこそこに見えます。きっとワシのことはオッサンに見えるんでしょうね。
16時ころには足場も完成したのでワシが現場の見回りをしました。何度も言ってきたのに、相変わらずあまり現場をきれいにしていません。ワシがゴミや廃材を一まとめにしておきました。もう一度監理者Iさんに忠告しておかねばなりません。
夜、営業Mさんから電話あり。上棟打ち合わせの大体の人数報告でしたがすでに監理者Iさんから聞いていました。わざわざご報告ありがとうございました。また基礎の感想として「あんなもんでしょ」と答えました。(エラソーに)
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平成11年12月19日(日) 晴れ
今日は午前中上棟打ち合わせで関係者へお渡しするワインを買いにいきました。営業Mさんからは「何もしなくて結構ですから」と言われていましたが、やはり何らかのお祝いを出したいと思うのです。姉のところは町の工務店さんにたのんで自宅を新築しましたが、上棟式に100万円以上かかったそうですので随分大変だったことでしょう。また実家へ届けるお歳暮も一緒に買いました。
その後現場へ行って写真撮影3から4枚。そろそろスキーの支度もしなけりゃならんのー。忙しい。パネル施工する21,22日は立ち会えそうもないなあ。
ところで基礎の開口部というのはスリーブを入れて補強筋を設置するのが良い方法とされています。ホルソーなどであとから穴をあけると鉄筋まで切ってしまうことがあります。そうすると強度の低下は否めません。今後空調用の配管のための穴あけも実施するとのことですが、なんとか別の方法は無いものでしょうか。
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