私のキックは痛いわよ!女闘士フェアリモン

 脚本:成田良美 演出:今沢哲男 作画監督:伊藤智子

 4話です。男性ファン待望? の泉初進化!


●全体印象
 毎回の敵役フォーマットの基本が、やっと理解できた回。
 まずは前座として成長期が複数出現→いざとなったら進化して成熟期or完全体に、という形が大まかなパターンのようです。脚本レベルだとデジモンのレベルはそれほど関係ないようなので、どんな場合でも進化されれば苦戦すると見るべきでしょう。
 ただ、今回で新しい形式の敵が登場しました。本来は悪いヤツじゃないのに悪くされるという、黒い歯車パターンです。これにより、立ちはだかる敵にそれなりの幅が出ました。それでいて、一度はきっちり倒さねばならないというのもポイント。整理されてはいます。

 作監は伊藤智子さん。さすがに何の問題もなし。原画と動画の充実ぶりには目をみはります。が、テイマーズで初期に安心していたら後半、見事に当たりハズレが出てきてしまったことを考えると、油断は禁物なんですが……。
 脚本ははじめて見る人でした。雑誌をよく見ると大和屋暁さんが復帰しているので、その関連でどれみの方から流れてきたのかもしれません。

 今回は拓也があまり出ず、泉と純平にスポットが当たってますね。理解が深まってきたことと、ようやく各キャラが動き出してくれたおかげか、個人的にはぐっと面白くなったかなという手ごたえ。泉が思ったよりずっとお姉さんっぽくて頼れるキャラだと、ハッキリわかりましたし。
 気になっていた食事シーンもちゃんと入ってくれたので、満足な回といえます。


●歌
 とりあえずCDを買いました。OPが2番でギターソロのみの伴奏になり、途中で盛り上がるのがお気に入り。
 まあ好みは別れそうですが。


●各メンバー

・拓也
 今回の進化はお休み。
 基本的にかっこいい系キャラなんですが、やっぱりどこかお間抜けさんのお茶目さんですね。
 友樹とはすっかりいいコンビで、一緒に全力疾走したり大爆笑したりしてます。なんだか微笑ましい。

・輝二
 なんだかんだで助けに入るあたり、お人好しぎみな子です。でも、ヴォルフモンに進化後は隙のない強さ。単独ではトップクラスを誇るでしょう。
 泉に握手を求められても応じないあたりに、らしさがかいま見えたり。

・泉
 実はかなりしっかり者。自分の考えを持っていますし、激発することがあっても切り替えが早い。年下には優しいし、なにより気がつけば地味すぎることもなくなっていました。みんなのまとめ役になりそうな予感がします。
 あとは拓也との張りあいがなんとかなれば…。

・純平
 よっぽど泉が気に入ったのか、行動原理のほとんどがスピリットと彼女で埋まるというわかりやすいヤツになってます。
 それにしても、冷静で慎重という性格設定はどこへ行ったんでしょう?(笑)

・友樹
 今回は拓也と一緒にいたので出番少なし。二手に分かれる際、思わず拓也についていってしまうあたりが面白いです。
 そうそう簡単に泣き虫は治ってくれないようですね。

・ボコモン&ネーモン
 彼らのセリフにより、また設定がいくつか明らかになりました。なんとも便利な解説係たちです(笑)
 ポイントの切り替え器で遊ぶボコモンに、ちょっとだけ違和感をおぼえてみたり。意味もなく遊んだりするキャラでしたっけ。それとも演出?

・フローラモンたち
 デジモンというより、文字通り異世界の住人といった風情の方々。最後のマッシュモンとの語らいなど、気に入ったシーンはあります。



●戦闘
 今回の敵はマッシュモン三兄弟→ウッドモン。
 ここで問題となるのは、フェアリモンが最後まで活躍できなかったことです。逆にヴォルフモンは危なげない戦いを見せており、メンバー間の『格差』というものがハッキリ描かれてしまったな、と感じました。まあ、まだスピリットを使いこなせていない、もともとパワーに欠ける女性型だから、など理由はあるんでしょうけど。
 可能性がもうひとつありました。浄解バンクがこいつとアグニモンの2体しか用意されてない、というパターン。
 シリーズ構成の富田さんはセーラームーンにも参加していたそうなので、それと似たニオイを感じたんですね。

 チャックモンやフェアリモンが敵を追いつめておきながら『今だ! アグニモン!』などといつトドメを譲りだすか不安でなりません。
 できればそれは避けてほしいところ。


●今回の迷セリフ

『どこへ行こうと、オレの勝手だろ』(輝二)


 と言いつつ、ウロウロしてただけの彼。マッシュモンの密談を耳にしたのはただの偶然です(笑)
 あんた、実はどこに行ったらええかわからないだけ違いますか?


●予告
 なんとミノモンが登場。ほか、テレビ版初登場のコクワモンと、初のメイン敵役を獲得のスナイモンが登場します。
 もうひとつのポイントは複数進化。アグニモンはじめ4体がそろいます。

 デジモンのレベル云々はひとつ、頭から切り離して視聴することにしましょう。でかくなったら強いということで。