伝説の5闘士VS新たなる闘士!

 脚本:まさきひろ 演出:芝田浩樹 作画監督:浅沼昭弘

 6話です。第一のボス、土のグロットモンが初登場。


●全体印象
 妙に内容の濃い話だと思ったら、脚本がまさきひろさん。デジアド01からずっと書いている人だけあり、なかなか楽しめました。
 路線がハッキリしているシリーズだと感じたのも今回。よほどのことがないかぎり、全体の構成が大きく破綻することはなさそうな感じです。

 しかし主人公らはいろんな意味で小学生ばなれしており(特に輝二)、言われてはじめて「ああ、そうだっけ」と思い出すありさま。
 それもあらためて認識したお話であります。
 みずから進化するためか、やはり従来のシリーズよりもヒーロー性のつよいキャラ造形になっているようですね。

 作画は大変綺麗でした。さすがにテイマーズ36話を担当した浅沼さんです。同話はファンの間でもアクションで人気がたかい話ですからね。
 それぞれのキャラ立ちも過不足なくできていたんじゃないかと。



●各メンバー

・拓也
 前回に続いて、今回もいいところなし。チームワークの未熟さを露呈させる役回りも担当しちゃってます。
 危なそうな状況にもまっさきに行動するパワーだけは、抜きんでてるんですが。

・輝二
 今回はフルバージョンの進化バンクをもらえており、拓也よりもむしろメイン格の扱い。
 なんの装備もなしにロッククライミングしてたり、空中で回転する鎌に自分の縄を切らせてそのまま進化したり、あいかわらず人間ばなれしてます。
 しかしグロットモンにはかなわず、泉に助けられてますが。

・泉
 落ち着きを感じさせる行動が多かったですね。えり好みしてられない、とまっさきにキャベツへ手をのばしたり、助けをためらう輝二を一喝したり。
 でも、ボコモンに捨てられた小銭を拾う姿はさもしいものがありました(笑)。貧乏性?

・純平
 前回までがウソのように調子に乗ってます(笑)。ホントに調子いいですねこの子(^_^;)
 しかしバトルでは冷静に状況を判断し、グロットモンを土砂崩れに巻きこむ機転を見せました。が、結果デジコードが見つかってしまい、プラマイゼロ。
 泉にひっぱたかれるというご愛嬌は忘れません。

・友樹
 けっこう勢いのあるセリフも見られるんですが、後半冒頭には泣きだしちゃったりしてます。
 バトルではそれほど目立ってませんが、チャックモンの形態変化によるサポートも披露しました。

・ボコモン&ネーモン
 今回はボコモンがデジコードについて説明してくれました。ようは、その物質を構成する基本プログラムのようなものですね。
 ギガスモンに吸われたことで山が崩壊したのがいい例かも。

・グロットモン
 名前が変わってたので気づくのが遅れましたが、西村智博(現・朋紘)さんですね。金剛のシュウ。
 性格的には完全な悪役で、特筆すべき点はありません。まあ、第一のボスとしては妥当といった感じでしょう。
 金剛といえば、めし屋にはコンゴウモンがいたなあ…。

・カラツキヌメモン
 一応ヌメモンの仲間のはずなんですが、不潔なイメージはまったく見あたりません。
 壁にくっつける体を生かして、垂直の山に村を作っていたのは面白いですね。



●戦闘
 スピード感には欠ける場面があったものの、なかなか迫力がありました。
 今回は敵方の闘士の登場と強さのアピール、さらには拓也たちの初敗北というシチュエーションが描かれているため、思わぬ盛り上がり。
 前述のとおりチームワークの悪さも敗因として挙げられ、とくに拓也と輝二の連携は必須となりました。
 グロットモンに嘲笑された通り、スピリットを使いこなせないうちは十闘士とはいえ、苦戦もやむなしといったところでしょうか。

 考えてみたらこんな初期に一敗地にまみれてバラバラになるというのは、デジアド01以来の展開です。というより、多分に意識しているというべき?

 グロットモンは土の闘士らしいパワー型で、地行術まで身につけてます。まるで土行孫だ。
 あのパワーバトル、何かデジャ・ヴュを感じると思ったら、幽遊白書は魔性使いチームのボス・李将に通ずるものがあると今気づきました。
 でも李将って、いまイチ弱かったよな……(笑)



●今回の名(迷)セリフ


『……おまえ、意外といいやつだな』(拓也)

 かように、歩み寄りを見せようとしているのは彼のほうなんですが、輝二はにべもない対応。
 これで『やっぱり嫌なヤツ』という意識になっちゃったものと思われます。
 この齟齬が、後半で伏線として生かされているのかも。



『バトルをやらせりゃ土つかず。十闘士のひとり、土のグロットモンよ!』(グロットモン)

 グロットモンの決めセリフ。確かに相撲が強そうですが、デジタルワールドに相撲なんてあるんでしょうか?



『邪魔だ、どけ!』(輝二@ヴォルフモン)

 互い勝手に行動する拓也と輝二。ふたりの呼吸のズレが最初にハッキリ示されるシーンでした。



『意地はってる場合じゃないでしょ!』(泉@フェアリモン)

 さしのべられた手を素直に受けられない輝二@ヴォルフモンに。進化前のイメージがストレートに活きていることがわかります。



●予告
 作画が機体にたがわぬ乱れっぷりを見せてます。さすがは出口さん(T_T)
 ワルもんざえモンは二度目か三度目の登場ですが、新顔としてパンダモンが登場するようです。それも味方っぽい。
 おもちゃの国という舞台設定といい、敵デジモンといい、01の6話を思い起こさせるエピソードになるかも?