みんなを救え!進化するんだツノモン

 脚本:吉田玲子 演出:梅澤淳稔 作画監督:八島善孝
 8話です。新展開、泉と純平側。さらにキャラが動き出しました。


●全体印象
 前回に続き、吉田玲子さんが脚本。7話と同じように、キャラの内面へぐっと迫る科白や描写が出てきてます。純平よりは泉寄りかな。
 こうなると、強引とも思える1〜5話は物語へ引きこむための確信犯だったと言えるのかもしれません。
 見続けないとわからないものですね。

 そして、今回はバトルなし。初の試みです。戦闘より、キャラ描写へ重点を置いた回と言えるでしょう。
 つまり最初はバトルの連続で引っぱっておき、ひと段落ついたところで、突っ込んだ描写へ移行するという形ですね。そしてそこへ、シリーズの経験ゆたかな吉田玲子さんを当てたという構成。一時はどうなることかと思いましたが、対象年齢を考えると、うまくいってそうな展開かも。
 また、ゲストとしてデジアド01レギュラーのガブモン&トゲモンが出演、テイマーズ系の幼年期らも顔を見せるなど、サービスも満点なお話です。
 デジモンファンの子供たちへの訴求力は、高いものがありそう。

 作監は八島さん。あいかわらず安定した動きを見せてくれますが、またしても原画をひとりでやっている…。
 せめてもう一人かふたりつけてあげてくれと思う今日このごろ。

 そういえば、海老沢さんの相方をやっていた諏訪可奈恵さんも見ないなあ…別チームへ行っちゃったんでしょうか?
 繊細な絵柄が好きだったんですが。



●歌
 今日気づいたんですが、 OPで拓也たちが歌とシンクロしたり視聴者を指さすのって、子供たち=デジモンという図式をアピールする演出だったんですね。
 子供たち=視聴者もヒーローになれるかもしれないよ、という示唆なわけです。
 デジモンテイマーとデジモンとなった人間のヒーローとでは、ずいぶんかけ離れている気はしますが。



●各メンバー

・拓也
 今回はお休み。

・輝二
 同じくお休み。

・友樹
 上のふたりと同じくお休みです。彼ら三人は、ラストにのみ登場します。
 
タイミング的に見て、少し早く事件を解決?

・泉
 純平とワンツーで主役でしたが、内面が描かれたのは彼女のほう。日本の友だちと馴染めずにいた現状が示唆されます。
 3話で帰れなくても別にいいと言ったのは、そこらへんに原因があったんでしょうか。
 しかし、ツノモンの行動で何かを学び取ったようす。

 なお、虫は好みじゃないようです。
 でもあれって、単に画面上のお遊びなんでしょうか? それとも、現実世界のほうにもデジモンが浸透しているということ?
 真相はどっちなのでしょうか。

・純平
 雷に弱い&大一番に弱いというウイークポイントが打ち出されてしまったものの、後半に見せた判断力と行動力は見事。
 泉とのやりとりから、後半いい感じになりそうな雰囲気?
 手品が特技っぽいです。


・ボコモン&ネーモン
 これまでと同じく控えめな方々です。でも、ボコモンが余計なことを言いそうになるひと幕も。
 わざわざ告げる必要はないということかな?

・ツノモン→ガブモン
 ひさしぶりの登場。今回のメインゲストですね。さすがに声は山口眞弓さんじゃありませんが……(^_^;)
 てっきり今回の事件で進化するのだと思っていたのですが、もともと進化できるようになっていて、それが原因で村八分に遭っていたんですね。
 ここはいい意味で予想をはずしてくれました。
 プチファイヤーの反動と角を利用し、カプリモンを助けたあたりのアクションは注目もの。

・トゲモン先生
 これまた久々の登場です。溝脇さんの演技とは一転、甲高い声。誰かと思ったら小春の永野愛さんでした(笑)
 しかしずいぶんと縮んだものです。2メートルあるかどうか。これでは、激流に流されちゃう可能性がたかそうです。

・子供たち
 カプリモンの突き飛ばし→うそ泣きのあたりではちょっと悪印象だったのですが、考えてみたら子供ってああいうこと、します。
 同時に、活躍したツノモンを認めて例を言うあたりも、子供らしい(動物らしい?)シンプルさかも。



●戦闘
 今回はなし。かわりに、ブリッツモンの力とフェアリモンの技の連携による防災が後半のキモになってます。
 とはいえ、じゅうぶんに楽しめるものになっていましたね。



●今回の名(迷)セリフ


『わかったようなこと言わないでよ!』(泉)

 大人びたところも見せる彼女ですが、孤立するさびしさに、表面からは計れないほど悩んでいたようですね。
 これは純平のセリフへの反発ですが、逆に言うと、純平にはけっこう友だち(=人脈)が多そう。


『デジモンの時とは違うんだよぉ! うひゃあ!』(純平)

 外しっぱなしなうえに弱点露呈。この時点ではまるでいいところなしです。
 でも、いざとなったら頼れるヤツだということがわかってきました。


『ツノモン! お前がやるんだ! お前ならできる!』(純平@ブリッツモン)

 これまでの中で一番いいセリフです、純平くん。デジモンの時は勇気が湧いてくるのか、本来の良さが出やすいようですね。
 自身の限界も見極めたうえでの冷静な判断力がないと、言えない言葉でしょう。



●予告
 テイマーズ春の映画を担当の、上野ケンさんがテレビシリーズに作監初登場。最大の注目点はここです(断言)。
 次回は友樹の内面にせまるものと思われますが、果たしてどうなるか……。

 それにしても、混乱して味方に鈍器で殴りかかるという展開は上野さん担当のジンクスなんでしょおか?