ビーストスピリットは制御不能 !? ガルムモン進化!

 脚本:富田祐弘 演出:貝澤幸男 作画監督:清山滋崇
 二桁代に突入、第10話です。第二の進化・ビースト進化が早くも登場。


●全体印象
 脚本は9話と同じく富田さん。作画には竹田さんに上野さんとが清山さん麾下にまとめられ、演出がチーフの貝澤さんなので、かなり魅せます。
 お話的にはいろいろと動いた一編でした。グロットモン再登場に泉の一時戦線離脱、ビーストスピリットの登場。
 そこへ十闘士に憧れるゴツモンの奮闘が挿入されて、かなり濃い内容となっています。

 今回のカギとなるのは海を向いた三つの石像に眠る、光のビーストスピリットです。
 発動の瞬間専用のCGが用意されたあたり、重要な回だということがわかりますね。
 ゴツモンが光る石を捜していたのは、遺跡がいつしか忘れられた中、紛失してしまっていたからでしょうか。
 でも盗掘者に盗まれたりしてたらどうするつもりだったんでしょう?(^_^;)

 そういえば、十闘士人間体の強さは進化前に大きく依存するという裏設定があるようです。
 これがアニメにも生かされているなら、トータルでメイン最強なのはヴォルフモンということになりますが、画面上ではあまり感じられません。
 目立つのはチャックモンとフェアリモンの弱さで、泉にいたっては風のスピリットを奪われる痛恨ぶり。
 ふたりがちゃんと活躍できる時はくるんでしょうか?

 さて、ビースト体のほうは圧倒的なパワーの代わり、安定性に欠けるようです。
 二種を融合することができた時、伝説を越えた強さを手に入れるのだとか。最初に掴むのは誰かな?



●各メンバー

拓也
 今回は輝二が主役なので、冒頭くらいしかまともな出番がありません。
 次回に期待しましょう。

輝二
 いきなり単独でギガスモンにケンカを売る無茶さかげんは半端じゃありません。あいかわらず突っ走っています。
 それでも後半では、雑魚同然の扱いだったほかの4人よりましな戦いをしていましたが。
 彼の出番では上野作画が目立ちました。


 デジコードスキャン権をもらえないまま、スピリットを奪われてしまいました……。
 こんな体たらくですから、彼女が戦闘不能になったくらいじゃ大差ないよなあ、という印象になってしまいます。
 アグニ・ヴォルフ・ブリッツがいれば事足りるのが現状ですから……。

 でも友樹をかばったのは立派でしたよ。

純平
 今週もどこか爆弾野郎
な雰囲気があり、いつ地雷を踏んでしまうかひやひやさせられます。
 目立った活躍はありません。

友樹
 こちらも大した出番はなし。でもチャックモンの時、なぜか泉を呼び捨てていました…むうう?

ボコモン&ネーモン
 今回もセリフ多し。狂言回しぎみに使われています。
 いかなる時でもペースを崩さないネーモンにはたまに腰をこなごなにされますね。

ゴツモン
 はねっかえりのガキ大将的性格。ある意味、これまで以上に設定へ忠実な造形かも(まあ、他にもいっぱい仲間がいるんですが)。
 崖から落ちそうになる輝二を助けたのが彼、というのには意外さを感じましたが、直後に納得はしました。
 でも拓也にやってほしかった気持ちもあったりします。

 なお声優はこれまた懐かしめ、エレキモン役の高戸靖弘さんです。
 役名が『十闘士に憧れるゴツモン』だったのには笑ってしまいました。そのまんまやないかい!

グロットモン
 ふたたびボスとして登場。6話以上に強さを見せつけてくれます。やや面構えが凶悪になったような…。
 今回はギガスモン形態を多用しており、ギガスモンの戦闘形態ライクな部分がクローズアップ。
 とはいえグロットモン時にも一瞬にしてアグニ&ブリッツを倒しているので、最初のボスとしての『壁』を感じます。
 けっこう不敵な性格もポイント。



●戦闘
 4分割進化バンクのおかげもありスムーズに進みます。このへんはデジアドの頃よりずっと改善されてますね。
 演出の助けもあって、ギガスモンのパワーは伝わってきました。

 そして今回は輝二が主役ということで、ほかの4人はあっという間に倒されてしまってます。お話の中心になるキャラ以外はあっさりお話から切り捨てる、こうした展開は昔からの伝統でしょうかね。わかりやすいのは確かですが。
 さて、重要なのは奪われたスピリット。これにより、グロットモンを倒せばカラツキヌメモンやゴツモンたちの土地が戻ってくることもほぼ確定しました。
 たぶんそれなりの描写があるでしょう。



●ビースト進化
 普通の進化を静とすれば、こちらは動。秘めるパワーと凶暴性がダイレクトに伝わってきます。なんか、こっちの方が好きかも。
 進化するとき苦しそうなのは、テイマーズと似たような意味がこめられてるんでしょうか?

 さて、ガルムモンですが、声にエフェクトがかかってるせいか、かなり獣っぽく仕上がってます。
 見かけ的にほとんどブレード○イガーだと言いたくて言いたくてしょうがないんですが、ツッコミとしては陳腐なのでやめておきましょう…。
 それにしてもメタルガルルモンとかぶるなあ。



●今回の名(迷)セリフ


『…サッカー部の顧問の先生に言われたんだよ。協調性がない、ってさ』(拓也)

 時々まともなことを言う(失礼)のが彼の魅力です。でも、今の輝二よりはよほど協調性があると思うのですよ?


『まあ、気持ちはわからなくもないけど…』(泉)

 冒頭より。8話を受けての発言でしょう。


『泉!!』(友樹@チャックモン)

 強いデジモンになると強気になって、年上も呼び捨てにするのですよ?


『決着をつけようぜ!』(輝二@ヴォルフモン)

 そのアングルで言われても。



●予告
 次回は変則パターン。暴走したヴリトラモンをアグニモンがくい止め、手なづけるという感じになるようです。
 てっきり拓也自身が暴走するものと思っていたので、かなり意外。
 ヴリトラモンの力を手に入れられればグロットモンにも対抗できるはずですが、これまでのアグニモンの戦績を見れば見るほど

無理

の二文字が頭から離れません。大丈夫かなあ。