強いだけじゃだめなのよ!美しき闘士シューツモン
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脚本:成田良美 演出:中村哲治 作画監督:八島善孝 |
16話です。ギャグとシリアスの二頭立て。
●全体印象
先週に続き、見応えのあるお話でした。お話のバランスも良く、単なるファンサービスでは終わらない好篇に仕上がっています。
2クール目のここへ来て、楽しめるお話が増えてきたのは嬉しいかぎり。いいぞ、もっとやれ!
脚本はフェアリモン初登場時と同じ、成田良美さん。でも、お話のデキはそれを越えているんじゃないでしょうか。
作画的には八島さんですから、動き的になんら問題はなし。むしろ暴走して変な方向へいきそうになっていたりもします(笑)
ジェラシーレインのあやしげな動きはいろんな意味で一見の価値アリ。
ところで、人によっては今回登場のゴマモン@大群こそが最大の見どころなのではありますまいか。
あれは萌え死ねそうです。
●各キャラ
・拓也
ひとりで奮戦しようとする泉を戦えないなりにフォローしたり、今週はいい部分が目立ちました。
泉に抱きつかれて普通に頬染めしている姿へ、なんだか妙にほっとしたのは私だけ?
・輝二
現実を示唆するセリフを見せたかと思えば、拓也とワンツーで泉を援護し、内面の熱さをも発揮。
泉に抱きつかれたときはいやがってましたが、その実まんざらでもなかった様子。
・泉
今回は全面的に主役。優しさと強さ、思いやりが存分に描かれ、これまでの彼女のなかでは一番輝いていました。
シューツモンの力を使いこなせたのは、まさに強さだけではない、優しさのなせる技でしょう。
傷つきながらも拓也たちをかばう姿に、それがよく現れていました。
・純平
特にこれといってオイタもせず、普通にがんばっていました。泉にデレデレしているのはもういつものことですし。
でも、地面に切っていた筏の図面。どう考えてもあのメンツで作るのは不可能だと思います。
実地のともなわない知識を地でいく状態ですね。
・友樹
今回は彼もお姉ちゃん大好き。ご褒美をもらって喜んでました。
・ラーナモン→カルマーラモン
前回に続いての登場ですが、ギャグ度はさらに上がっています。動きに遊びが入っていて、なかなか楽しめました(笑)
メルキューレモンとの騒動や罵詈雑言怒髪天など、見どころは多いです。
・メルキューレモン
なんだかラーナモンの様子をマメに見にきているような気がするのは気のせいでしょうか。
場面が変わった後はカルマーラモンと一緒にホコリをかぶってましたが、ひょっとしてずっと見てたんですか?
・トーカンモンたち
たしかに悪いやつらではありませんが、ある意味ラーナモンよりやっかいな障碍となりました(笑)。
しかし、曲がりなりにも飛べるとは思わなかったっす…。
●ビースト進化! シューツモン
戦いぶりはビースト進化エピソードで、文句なしのナンバーワンです。フェアリモンとは一転、クールビューティーになるのもポイント。
ピンチになった要因はハンデが原因なので、実力的にはカルマーラモンと互角以上でしょう。
これで彼女にもデジコードスキャンの権利が!?
進化シーンはわりと普通にまとまってましたが、荒々しいながらも美しさは失われていません。
風の中からアップであらわれるアオリ気味の構図がお気に入りです。超然とした雰囲気さえ感じますね。
●今回の名(迷)セリフ
『あぶないゴマ』(ゴマモン)
今回のゴマモンは甲斐田ゆきさん。拓也とのツーショットは、なんとゴン&クラピカということになります。
しかしこの可愛らしい声は、とてもクラピカと同一人物が演じているとは思えません(^ ^;)
『練習ならよそでやれ〜!』(メルキューレモン)
それなら自分がよそに行けばいいのに、なんで彼は逃げなかったんでしょう?
『ウソ! 本当は島に帰りたいんでしょう? 遠くから見ているだけでいいなんて、見えるのに近くへ行けないなんて、そんなの……
寂しくないわけないじゃない!』(泉)
8話とあわせると、なかなか興味深いセリフです。もっとこういうセリフが聞きたい。
『よくも泉を!!』(拓也)
フェアリモンを倒されて怒りの拓也。なんか、本気で怒った姿をはじめて見たような気がします。
『だいたいアイドルよりも目立つなんて、非常識よ!』(ラーナモン)
さっそくライバル視していますね、ラーナさん。
オーバーアクションとジト目にはインプモンをものすごく彷彿させられます。
それにしてもジェラシーレインの頭カクカクは………。
『言いたいことは……それだけ?』(泉@シューツモン)
相手が動揺しているところへ持ってきて、さらに神経を逆なでする一言。よくわかってらっしゃる(笑)
こうなるとラーナモンの姿では、あらゆる意味で歯が立たないようです。
●予告
ついに友樹もビースト進化。これで全員分がそろいます。今回の泉と同じく、友樹のよさが引き出されてくれればいいんですが。
次回の相手はアルボルモン。入れ替わり立ち替わり攻めてくる状況は、まるでトルーパー対四魔将であります。
ゲストはナノモンですが、友樹にそっと手を添える映像から考えて、今回はわりといいヤツとして描かれるのかも?