ブリザーモン 吹けよ雪、呼べよ氷河!
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脚本:まさきひろ 演出:芝田浩樹 作画監督:伊藤智子 |
17話です。タイトルに反して、雪も氷河も呼びません(笑)。
●全体印象
今回もなかなか面白いお話でした。特に大きな引っかかりもなく、楽しんで見ることができています。
各キャラへようやく厚みが生まれてきつつあるのもポイント。あとは、現実世界へのつながりがもう少しあれば。
変わりつつある輝二の新たな側面や泉の意外な一面(^_^;)など、収穫もありましたね。
絵的、演出的には普通でしたが、安定はしてました。さすがに伊藤作監。
毎回このくらいの質なら、言うことはないんですが。
ただ、デジヴァイス盗難ネタで三話も引っぱるのはどうかと思いましたけどね(笑)
まあ、おかげで泉と友樹に活躍の場ができたと思えば御の字かも。
●各キャラ
・拓也
後半まで進化こそできませんでしたが、ペタルドラモン相手に生身で奮戦してました。あいかわらず無茶です。
友樹へのお兄ちゃんっぷりもあいかわらず。
・輝二
なんだか、すっかり拓也とセットなんですが……。
最大のみどころは、やはり序盤にて泉にジャケットを貸してやるシーンでしょうか。
・泉
先週のワリを食ってかバトルシーンはなし。でも、実は痩せの大食いだということが判明しました。
ビースト進化でエネルギーを使っていたにしてもあれは食い過ぎです。
しかし、イタリアでは日本じゃ考えられないくらい食事が出てくるそうなので、あれでも普通………
そんなわけないか。
・純平
序盤のジャケット事件を涙目で見つめていたので、まさかつなぎを脱ぎ出すんじゃ…と心配しましたが、杞憂でした。
食う量ですら泉にかなわないというのはどういうことですか?
・友樹
今回の主役。ナノモンやトーカンモン相手に奮戦していましたが、残念ながらそんなに印象はありませんでした。
でも、トーカンモンたちを見捨てられず助けたシーンは良かったですね。伏線にもなっていたし。
チャックモンの時は役立たずでしたが、これでやっと他の四人に並べたかも。
・アルボルモン→ペタルドラモン
……………。
どうやら本当に寝ていたようです。
これではグロットモンが浮かばれません。しかもツッコミ役は当のグロットモンときているので、もはや誰も彼のボケを止めることはできないでしょう。
戦いぶりもどこかスローモーで、何を考えているんだかわかりません。
必殺技のとき赤面していたのは、あのツインテール状態が恥ずかしいからでしょうか。
・ナノモン
デジアド01では小ずるいヤツでしたが、今回はぱっと見偏屈なものの、なかなかいい役を与えられていますね。
声は長島雄一さん。007で聞き慣れているのですぐにわかりました。渋い好演でメインの脇をがっちり固めてくれています。
・トーカンモンたち
今回はわりと小悪党でしたが、結局はアルボルモンに捕まってしまいました。
この場合、命があっただけでもめっけもんかな?
●モブシーン
今回はかなり凄かったので特別に。
ざっと見ただけでもピコデビモン、アグモン、ブイモン、アルマジモン、ピッコロモン、タオモン、ウィザーモン&テイルモン(!)。
でも一番びびったのはデュークモンでしょう(!!!)
なぜ貴様がこの場末をウロウロしているのですか!
ていうかお前がデジタルワールドを救えよ!
ツッコミご静聴ありがとうございます。
●ビースト進化! ブリザーモン
これで全員分がビースト進化ですね。
今回も進化シーンそのものは、わりに普通でした。総合的にはヴリトラモンが一番かっこいいかも。
進化後は暴走というより、もともとの性格が前面に出てしまった感じですね。
たぶんブリザーモンは、本来陽気ながらおだやかな性格なのでしょう。というか、チャックモンと同一モン?
●今回の名(迷)セリフ
『……着ろよ』(輝二)
いちばん寒そうな泉にジャケットを貸してやる時のセリフですね。目はあわせてません。
先週からこっち、泉は輝二に大人気のようなのですよ?
『あば〜、びょぐぶぇぶぁ(あ〜、よく寝た)』(アルボルモン)
……もはや何も言いますまい。
『ぼくは足手まといだけど、みんなは違うんだ!』(友樹)
自覚があったんですね。
『ぜんぜん足りないわよ! もっと持ってきて!』(泉)
泉の意外な一面がかいまみえる場面です。
ひょっとして、大食いも孤立してた理由?
『ふざけんな。怒った』(アルボルモン)
案外短気のようです。しかし全然怒ったように見えません。
『正直はいちばんの宝って言葉、知ってるかい?』(ナノモン)
先週の予想通り、友樹にそえられた手はいちばんいいシーンでの言葉にかかってました。
しかし、ビーストスピリットがおまけって……。
●予告
お話が一段落したところで、今度は完全なインターバル回になりそうです。
こういう回にかぎって面白くなりそうなのは複雑な気分……。 絵もなんだか良さそうなんですが?