デジモンフロンティア第18話

　18話です。 ●全体印象　完全なギャグ編ですね。ＣＤドラマみたいなノリだと思ったら、迷篇「未知へのアーマー進化」担当のまさきさん脚本でした。納得。　随所に「チキチキマシン猛レース」のパロがちりばめられているなどとは、わざわざ指摘するのも野暮でしょう。　また、ばらばらに出てきたトレイルモンたちも一堂に会しました。たぶんこれで全部。　というわけで、お話的に深く考える必要はないのですが、最後の逆転に至る経緯がややわかりづらかったかも。　作画監督は清山さん。なのですが、原画に竹田欣弘さんがいるので、ところによって絵ががらりと変わっています。　中盤はほとんど竹田さんなので、泉がやたらと艶っぽくなっていたり。影のつけかたが違うので一目瞭然ですね。　清山さんの絵がどっちかというと平坦な方なので、よけいに目立ってます。　この暴走っぷり、02化は順調に進行しているもよう。 ●各キャラ・拓也　なにげに大活躍でしたが、面白いことは別になにもしてくれませんでした。ケチ（-3-）。・輝二　見どころはガルムモンへ進化しての断崖滑走と、チャックモン銜えキャッチ。あの重量を支えきるとは、さすがに獣型。　トレイルモン（フランケン）へ軽口をたたいたり、普通にみんなと笑ったり、変わりはじめてもいます。・泉　今回は（も？）ボケとお色気担当。もっとも、本人は色気より断然食い気のようですが。・純平　こちらも例によってズッコケ担当。こういう話じゃいい目をみられないのが、彼みたいなキャラの鉄則というやつでしょうか。　彼といい泉といい、退化っぷりにやる気のなさがうかがえます。・友樹　レースそっちのけで、拓也や輝二を献身的にフォローしてました。そういう意味ではいちばん活躍してます。　拓也をキャッチした時飛んでいたように見えましたが、たぶん気のせいでしょう。・トレイルモンたち　いっぱい出てきました。同種でもいろんなヤツがいますね。　内訳はワーム（拓也）、フランケン（輝二）、モール（泉）、ラクーンドッグ（純平）、アングラー（友樹）、ケトル（ネーモン）。　そして、バッファロー（ワーガルルモン黒＆ドッグモン）。　モールの声はなんと、一乗寺賢の朴さんです。へにょへにょなやる気のない演技（ほめ言葉）が印象的。・ワーガルルモン黒＆ドッグモン　ひらたく言えばブラック魔王とケンケンであります。　ワーガル黒は中田「サー・カウラー」譲治さんが演じており、存在感がありました。　卑怯なだけでなく、かなり強いのも特筆モノ。アグニモンが手を抜いていただろうとはいえ、なかなか手強いヤツらです。　ドッグモンを演ずるは、サイバードラモンの世田壱恵さん。「シシシシシシシシシ」しか言いませんが。・ピッドモン　エンジェモンの色違い。と思いきや、実はヘルメットのレリーフが十字架になっていません。意外な相違点。　ワーガル黒もそうですが、やっぱり男性声優のほうがはまる外見ですね。・エビバーガモン　出た！タイアップデジモン！ここまでいくともうどうにでもしてくれという気分です。　けど、外見も声もかわいらしかったですね。　 ●語り　冒頭のシーンですね。友樹をはじめ、子供達がもの言わぬスピリットとお話しています。　言葉を話すかどうかは関係なく、スピリットに意志があるような示唆があれば生きたシーンなのですが、残念ながら現在のところ完全にただのアイテムあつかいなので、上すべって電波ってるようにしか見えません。　こうした部分でしくじっているようだと、急展開をむかえたとき、逆にテンションが下がりかねない危険性がありますね……。　脇道のお話ですが、ここの中途はんぱさだけはどうにも気になりました。　むうう。 ●今回の名（迷）セリフ『こうなったら進化だ！』（純平）　ここはトレイルモン＠ラクーンドッグといっしょに思いっきりツッコミを入れてあげるべきでしょう。それが正しい(^_^;) 『決まってるだろ！泉のためだ！だから行け～！』（純平＠ブリッツモン）　答えになっていませんよ？『まあ失礼ね！ワタシは理想体重なのよ～』（トレイルモン＠モール）　なんだかパルモンみたいな物言いです。へにへにな声は賢ちゃんと同一に聞こえません（笑）『ナイスキャッチ！』（友樹＠チャックモン）　ガルムモンに口で捕まえてもらって。　このシーンをふくめ、今回のチャックモンはちょこまかしていてかわいらしい。『どうってことないさ』（輝二）　トレイルモン（フランケン）へ感謝されての受け答え。なんだか余裕が出てきてます。 ●予告　タイアップ＆またしてもギャグ系エピソードになりそうです。　ハンバーガーの名人などという肩書きが出てきたところからみて、地元の手作り色あふれるハンバーガーなんでしょう。　絵はともかくとして、腹がよじれるお話になりそうな予感。

チキチキ！トレイルモン猛レース