ラーナモンの執念!女デジモン一騎打ち
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脚本:吉田玲子 演出:川田武範 作画監督:清山滋崇 |
26話です。ところでOPの絵とEDはいつ変わるのでしょう? 次週?
●全体印象
今回は、8話を受ける形での泉のエピソード。
もともと彼女はクラスで孤立しがちで、親友を求めていたのですが、プライドの高さが邪魔してか、なかなか素直になれずにいたわけです。ところが、今度はさらに深刻な状況だったことが明かされました。あれではイジメです。あそこで怒鳴ったとしても、誰も彼女を責められません。
ただ、泉はそれさえ笑って流せる強さ=優しさを欲していたわけですね。
…とまあ、流れとしてはわかったようなわからんような感じですが。
ううむ、いかんせん彼女の優しさとか、強さとかがセリフで語られるのみで浮きまくっていたような気がしてなりません。
前半でハニービーモンを助けるシーンにしても、デジモンの姿だとかえってギャグに見えてしまうし。
幻惑のリンゴも回想シーンを引っぱり出す道具でしかなく、正直拍子抜けでした。
そして、いつもの弾けっぷりが影をひそめたフツーの悪役な今回のラーナモン。
あれれれと思っているうちに、速攻で両方のスピリットを分捕られ、退場してしまいました。あんたは爆闘士ゴチャックですか?
合間に純平はともかく、拓也の戦闘シーンが入るのもよくわからないし、今回はリピート視聴には厳しいお話になっちゃってます。あう。
19話といい吉田玲子さん、どうしちゃったのでしょう…。演出のせい…とも言い切れないし…。
個人的にはこの段階で、これ以上個性的な敵幹部連がいなくなるのは痛いなあ…。萌えはヌキにしても。
せめてもう少し引っぱってほしかった。
●各キャラ
・拓也
パロットモンと戦ってましたが、彼の戦闘シーンを出す意味ってあったんでしょうか?
・輝二
ちょこっとだけ出番あり。まだ迷子まっさかりのようです。
・泉
友だちを求める心がいつのまにか正しい女性論にすりかわっておりました。
今にして考えれば、シリーズ序盤にて帰りたくないと言っていたのも理解できますが……あそこまでひどいとはね。
戦闘では、26話めにしてようやくデジコードスキャン権を獲得。相手がラーナモンですから金星なものの、これって遅すぎですよね。
・友樹
お供ふたりと見てるだけ。純平を受け止めようと走るシーンがありましたが間に合わなかったようです。
・純平
友樹のフェードアウト状態にくらべ、えらいぞんざいな吐き出され方でした。ここまでされるとさすがにかわいそうです(T_T)
しかしせっかく捕らえた獲物を放り出すなんて、メルキューレはいったい何を考えてるんでしょう??
・ボコモン&ネーモン
来週何かする…のではなく卵に何かが起こるようです。
もう少し能動的になってもバチは当たらんと思うのですが、いかがなものでしょう。
・ハニービーモン
とちゅうでシューツモンに鞍替えしたものの、ラーナモンがイカになっても応援していたので好印象(笑)
最後に泉といっしょに出てきたのには大混乱。セフィロトモンの中はいったいどうなっていますか?
・ラーナモン→カルマーラモン
ずいぶん地味な退場でした。まあ、ライバルとのガチンコ勝負による結果なので、まともな消え方ともいえるんですが。
ただ、メルキューレかケルビモンに見捨てられて自滅するあたりが妥当だと思っていただけに意外。
アルボルモンといい、急にマジメになったら退場の赤信号ということかもしれません。この調子だとメルキューレも長くないな。
●今回の名(迷)セリフ
『ただ信じて待つしかないんじゃ』(ボコモン)
いや無駄でもいいから何か考えて下さいよ。
『うわぁ〜、でっけぇデジモン』(拓也)
いえ5メートルとなさそうに見えるのですよ?
『ごらん、誰もお前を助けてくれない。お前は一人なのよ!』(カルマーラモン)
ボルケーモンやアシュラモンと申し合わせたようなこのセリフはいったい……。
今回の作戦の基本方針なんでしょうか。
●予告
ダスクモン再登場。いよいよドラム缶ことベオウルフモンが登場です。
映像を見るかぎり、動くと案外いけてるかもしれないので希望の紋章がらんらんと光りだしました。