奇跡のダブルスピリット!ベオウルフモン誕生

 脚本:富田祐弘 演出:梅澤淳稔 作画監督:信実節子
 27話です。EDも変わってついに後半戦に突入。

●全体印象
 まず
OPに注目したのですが、変更はなし。このまま最後までいくみたいですね。
 さて、今回でついに輝二の過去話。このもったいのつけ方、今さらながら輝二の扱いのよさがうかがえます。

 引っぱりすぎたことが裏目に出てる面も多々ありますが、ハッキリ冒険の目的を語ってくれたのが良かったですね。
 今まではなにか謎あることがわかっているだけで、なぜデジタルワールドにいるのか、ちゃんと印象に刻めてなかったですから。
 そ謎を解くというだけではちょっと弱いし。
 そういう意味では、20話で拓也に投げた「なぜここにいる」の質問にも説得力が少ないわけで。あそこで強調されていたのは単純に「覚悟の差」ということなんでしょうけど、では輝二の覚悟はなにか? と言われたら、あの時点ではちょっと答えに困ります。

 意外だったのは、輝二が「そっくりの彼」こと木村輝一の存在を知らなかったこと。
 しかし、そういうことなら22話の状況も納得がいきます。輝一のほうは輝二を知っていて、電車の中で(偶然にせよ必然にせよ)会い、声をかけようとして踏み切れずにいた、という感じだったんでしょう。
 その後何があったのかはわかりませんが、どうやらおおかたの予想通り、ケルビモンの操り人形になっているみたいですね。
 覚醒のあかつきにはEDにある通り、レーベモンへ真の進化をして仲間になってくれるんでしょう。

 ただ、輝一の加入には不安要素があります。

 第一に、輝二とキャラがかぶるのではないかという点。
 表面的には反対ながら、根っこの部分が同じ…となる可能性もありますけど、見たところ、あまりそんな感じがしません。

 第二に、ほかのキャラを食うのではないかという点。
 今の段階だと拓也、輝二、輝一で三強をなすのは容易に予想できます。すると、のこり3人の影が薄くなってしまうのではないでしょうか。
 これまでは個人話ももらえていた泉たちもひと段落(?)した以上、もはや明確なひとり舞台は期待できません。そのうえ、当然トップクラスの実力を持つであろう輝一@レーベモンが加入してきては、活躍の場が削られてしまいかねない。
 そのうえ、融合進化くらいは必須であろう終盤戦にビーストモードが精一杯という状況になったとしたら……。

 これまでのシリーズではうまく折り合いをつけてきた問題だけに、なおさら不安がつのってしまいます。さて…。



●各キャラ

拓也
 パンジャモンとの戦いがありました。が、前回と同じくあんまり意味がありません。
 輝二オンリーでは間がもたないんでしょうけど。

輝二
 描写については、上でだいたい言っているとおり。
 この人の境遇って、ちょっと加藤さんにかぶりますね。悪い意味で仲良くなれそうだ。
 初進化のベオウルフモンは、止め絵だとドラム缶胴体に巨大爪が気になりますが、動いてるぶんにはとりあえず気になりません。
 でも顔がヴォルフモンのままなせいで、単に強化パーツをつけただけに見えてしまうのが痛い。進化シーンも使い回しだし、やはり繋ぎか。


 彼女が来るまで何にもしない友樹と純平っていったい…。

友樹
 飛べない彼は、たいてい純平@ブリッツモンにかかえてもらっています。個人的に今回のなごみポイント。

純平
 助けにいったほうがいいと最初に意志表示をしたのは彼ですね。
 でも、あのメンバーだとイニアシチブを取るのは泉になるみたいで…。

ボコモン&ネーモン
 卵と赤ちゃんネタとボケツッコミでお話をぶちぶち引きちぎってくれます(笑)。
 卵があばれようがあんた自身には関係ないだろとツッコミを入れたくて入れたくてしょうがないんですが。

パンジャモン
 セフィロトモン内の敵ではかなり強いほうですが、サラマンダーブレイク二段落としに敗れました。
 アグニモンも着実に強くなっているとみていいんでしょうか? それにしてもあっけない。
 声がだれなのかは、ぱっと聞いただけじゃわかりませんでした。使い回しなのはまちがいないんですが。

ダスクモン
 出会い頭に輝二の首ねっこをゲット。これがメルキューレだったらと思うとぞっとします。
 それにしても、ヒューマン形態でベオウルフモンと互角というのはメチャクチャな強さです。
 やはりケルビモンの力が上乗せされていると考えるべきでしょう。



●今回の名(迷)セリフ

『こいつ、セフィロトモンに取り込まれているのか?』(拓也@アグニモン)

 というセリフのわりに、パンジャモンは卵にもどっただけでした。このセリフから考えると操られているふうだったのですが。


『あぁ〜! 産まれる! 産まれるの〜!』
『赤ちゃん…パワー…』(ボコモン)

 輝二のシリアスシーンへ容赦なく挿入されて萎え萎えです。お願いだから少し黙っててください。


『おれは…どんなことがあっても、かならず現実世界へ帰る。それまでは…生き続ける!!』(輝二@ベオウルフモン)

 いいセリフです。でも、もうちょっと早く聞きたかった。
 帰るという言葉を口にしたこと自体、ほとんど初めてな気がしますし。



●ED
 Aimさんと和田さんのデュエットによる「an Endress tale」に変わりました。新キャラ(笑)がお目見えしてます。
 画面にはウワサのハラマキパタモンも出てますね。声が気になるところ。いくらなんでも檜山さんじゃないでしょうし。

 印象的なのはデジモンたちとの握手ですが、本編の方向性を考えるとちょっと感慨不足になるのが残念。
 しかし拓也より輝二と輝一のほうが目立っているというのは…。



●予告
 拓也の進化する回はどうしていつもいつも作画と演出のどっちかが悪いんでしょう。輝二の回はめぐまれているのに。
 今回なんか原画に竹田欣弘さんと山室直儀さんのふたりがいるんですよ?