新たなる闇の闘士!レーベモン&カイザーレオモン
脚本:まさきひろ 演出:角銅博之 作画監督:山室直儀
33話です。今回より、輝一が戦列加入。アイキャッチにも加わりました。
●全体印象
とにかく、笑っちゃうほど強引で性急な展開でした。これでええのんか、デジモンフロンティア(T_T)←泣いてるよオイ
絵も動きもよかったんですが……。
簡単に言えば呪縛から解かれた輝一がケルビモンと戦う決意をし、新たなる闇に目覚めるエピソードなのですが…早すぎ。
もともと彼自身のキャラ立てが一番弱いというのに、かんじんのお話でこれだと困ってしまいます。せめてワンクッション置いてくださいな。
しかも自己完結なので、輝二以外が完全に蚊帳の外。まさか拓也までもが閉め出されるとは思いませんでした。いやはや(苦笑)
前半でえんえんと経緯の説明をするより、大事なことがあるでしょうに……。
輝一も言ってることややってることがコロコロ変わるんで、まるで感情移入できません。前半で絶好調に後ろ向きだったと思えば、後半は絶好調で前向きにスベスベシュプールだし。それに、ケルビモンは煽っただけで
別にキミを騙してはいません。
すぐに否定されたけど。
輝二の『兄さーーーーーん!』の叫びも、むなしく響くばかりです。
ただ、戸惑っている輝二をそれぞれのやり方で励ます拓也たちの場面はとてもよかったと思います。前半でこういう場面の積み重ねがどれだけ足りなかったか、今回ほど実感したことはありません。お前ら、バトル以外にも話すことなら山ほどあっただろう、と。
逆にここまでやったからには、輝二にはぜひ実母との対面を果たしてほしいですね。やらなかったらさすがに怒りますよ?(^_^#)
そういえば、合体技・プラズマダブルトマホークもなにげに披露されてましたね。
無駄
でしたが。
●各キャラ
・
拓也
融合体っていったい…。
ケルビモンの強さを見ていると、メルキューレモンがものすごい
身の程知らず
に見えてきます。
たとえるなら、ギニュー特戦隊レベルでフリーザに闘いを挑もうというくらいの…。
・
輝二
あまりの展開の早さに心情が追いついていない感じです。
このところ柔らかい表情も見せるようになってきてるんですが、そこへ至るまでが非常に弱い。
20話代からこっち、特に成長エピソードがあったわけじゃないし(いや、彼にそんなものはなかったか…)。
・
輝一
まだ全然わかりません。やばいなあ。
・
泉
何もしてません。
・
友樹
いつのまにか純平と技を編み出してましたが、
だったらその描写をしてくれよ
と言いたいですね。
そのお話だけでもエピソードが作れるはずなのに。
輝二への激励シーンでは、まだしも実のあることを言っていましたが。
・
純平
気づけばボンクラーズ3人衆に
されていた
残り3人のなし崩しリーダー。
が、拓也がからむとどうも活きてきませんね。いやおうなしにフォローへ回される。うむむむ。
でも、ケルビモンが分身だとまっさきに見抜いたのは見事でした。
・
パタモン
兄弟がほしいと言ってましたが、これってやっぱりケルビモンとオファニモンのことですよね…。
ちょっと切ないかも。
・
ボコモン&ネーモン
突っ立って説明をぶちかましてくれる、便利なふたり組です。居場所がなくなってきているな…。
・
ケルビモン
分身であの強さですか。つまり
輝二と輝一以外は役に立たない
ということですか?
●今回の名(迷)セリフ
『じゃあ、あれはやっぱりキミだったんだね』(拓也)
そんなことは見ればわかるので、お話の中で確認せんでもええです。
『オレはあいつらを殺そうとしたのに…なんでおれを責めないんだ…!?』(輝一)
この発言へのフォローがないのが激痛です。輝二へフォローをするなら彼にもしてあげてください。
『大したことないなあ、お前ら』(ケルビモン)
むしろこの方の強さの方が異常だと思うんですが。インフレもここに極まれりですね。
あの
セラフィモンと同列とは思えません。
やはり、部下たちから献上された大量のデジコードのおかげなんでしょうか?
こんなのを倒せる超越体っていったい…。
『兄さーーーーん!』(輝二)
その発言はもう少し取っておいたほうが……。
『そうじゃないだろ。闇は光があってこそ闇なんだ』(輝二)
お願いですから人間の会話をしてください。身も心も十闘士になったわけじゃないでしょう。
ま、まあ、この発言は彼の照れも入ってるのかもしれませんけどね。まだ兄とデフォルトで呼べる心境じゃないでしょうし。
『ゲームクリア寸前まで来たのに、やめるなんてできないよ』(友樹)
『お前らが行くんなら、年長者としてついていかないとな』(純平)
『もちろんあたしも。紅一点がいないと、華がないでしょ』(泉)
シャレたセリフです。…という設定なんでしょう(つーか友樹よ……)。
●予告
新メンバー加入かと思ったら、今度はいきなり決戦ムードです。にわかに忙しくなってきた。
ケルビモンに囚われたオファニモンが美人だったですね。なんだかエメロード姫みたいです。するとケルビモンはザガートか?
…イメージはぜんぜん違いますが。
それにしても、ケルビモンはなんで彼女をデジコードに変えずに、ただ捕まえておいたんでしょうね?
オファニモンが現実世界にも干渉できるってこと、知らないわけじゃないでしょうに。