スキャンさせるな!友情の豆の木
脚本:成田良美 演出:中村哲治 作画監督:山室直儀
意外な展開? の41話です。
●全体印象
作画の美しさが際だちます。さすがに総作監は実力がちがう。
さて、先週レギュラーになるのかと思われた勝春たちですが、あっさり退場しました。
ちょうど3+1の4人いたので、次週に復活するらしい4闘士との関係が予想されたのですが、みごとにハズレましたね。
つーか、まぎらわしいです(^_^;) まさかそれも狙い?
とはいえ、勝春は友樹とマメモンとの会話のなかでキャラ立ちしてたかも。
一方、バトル面ではあいかわらずの勝率の低さ。
ここまでの傾向から考えて、カイゼルとマグナガルルではロイヤルナイツに絶対勝てなさそうです。
溜飲を下げるためには、スサノオモンの登場を待たなくてはいけないでしょう。
しかしこの回だけ見ていると、拓也と輝二がのこり4人のパートナーデジモンのようだ…。
で、ロイヤルナイツもマメモン村の住人をボコって牢屋につないだり、人質を二度も取ったりと、すっかり悪役が板についてきてます。
それどころかギャグ風味になってきました。正確に言えばロードナイトモンが一人でギャグを受け持っています。
するとデュナスモンがツッコミ役…というわけでもありませんね。こいつらは多分両方ともボケだ。
そういえば、エンジェモンは
セリフにさえ一言も出ませんでした
ね(泣)。かろうじてあらすじと回想シーンに出てきた程度。
あわれな彼に、誰か救いの手を差し伸べてあげてください。
●各キャラ
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拓也
やたら悟りきったことを言ってましたが、残念ながら今回も勝てませんでした。
やっぱりこのままではダメなんでしょうか。
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輝二
輝一兄さんとふたりの世界へ入っている間にボコられました。
それにしても、毎回アーマーを脱ぐなこの人は。
・
輝一
なんだかお姫様のようです。いえ、素でそう見えます。
でも、もう少ししゃべってくれないと私の中でフェードアウトしそうです。
・
泉
妙にお色気シーンが多いと思ったら原画に竹田さんが……。
トレイルモンのシーンではなぜか彼女だけ泣いてました。友樹がいたらどうしただろう。
・
友樹
よしんばあそこで進化したとしても、ロイヤルナイツふたりが同時に相手では100パーセント勝てなかったでしょう。
にもかかわらず、あえて戦うのは無謀というやつですが、やらねばならん時はあるのですね。それもまた勇気。
今シリーズではそういうケースが妙に多いですが。
・
純平
言葉でなく作画で泉ラヴを語ってました。
そういえば、31話のトレイルモンはどこに行ったんでしょう…(^ ^;
・
勝春たち
友樹がらみでいいシーンがありました。
でもこういう展開になるんなら、照男と千晶って存在自体必要なかったんじゃ…。今回しゃべってましたっけ??
・
エンジェモン
まさかセリフにさえ出ないとはねえ…とほほ。
回想シーンのはじっこにちょろっと映ってたのがよけい涙をさそいます。
・
マメモンたち
味方サイド初登場ですが、わりにいい役はもらえたかもしれません。
刺さりそうなマユゲが印象的な長老も黄金の豆を隠し持ってるなど、なかなか強かです。
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トレイルモン(モール)
なんで拓也たちは、ここまでしてこいつを村に連れていこうとするんだろう…と、前半では思ってました。
でも、マメモンたちを全員載せて退避するシーンで納得。役に立つじゃん。
・
ロイヤルナイツ
どんどん株が下がっています。今週にてストップ安。
いかに手段を選ばない性格設定とはいえ、人質を取るなんてロイヤルナイツの名が泣きますよ。
●今回の名(迷)セリフ
『デジタルワールドは、オレたちにとっても故郷なんだ』(拓也)
そうだったのか……知らなかった…。
『あ…』
『っと!』
『…フッ』(輝二と輝一)
線路の組み直しシーンにて。
この二人が目線をあわせるたんびに吹き出してしまうんですが、これってやっぱり失笑なんでしょうか。
『美しい……』(ロードナイトモン)
戻ってこい戻ってこい。もういいって。
『これ以上、ルーチェモン様をお待たせするわけには…』
『ケリをつけるぞ』 (ロイヤルナイツ)
遊ばれてたってことですか?
そういえば、山室作画のルーチェモンは美麗でしたな。
『押せよ、背中。これでおあいこだ』(勝春)
いやあ、友樹のキズがまさかこんなに爽やかな幕切れを迎えるとは…。
まあ、友樹がひさびさに目立ったので、そこは良しとしますか。
●予告
ついにはじまりの町が出てきました。
次週も結局、スキャンを阻止できないんだろうなと思うと気が重いです。敵闘士もどういう扱いになるのやら。