レナモン対ギルモン!戦いこそがデジモンの命
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脚本:小中千昭 演出:吉沢孝男 作画監督:海老沢幸男 |
さあ、第3話です。
いきなりレナモンをけしかけてくる留姫に戸惑いをかくせないタカト。留姫の言葉が理解できないようです。留姫の冷淡な態度に注目。あのような考えを持つにいたったのに、これといった理由は……やっぱり、あるんでしょうね。
■レナモン
冷徹なように見えますが、ターゲットであるギルモンのそばにタカトやテリアモンがいると攻撃をやめたり、驚いて
『どいて!』
と叫んだりします。姐御の別の一面を発見! でも、あの武器はヘンですよ?
■李くんとテリア
李くんはテリアモンに対し、やや神経質になっているようですね。むじゃきにレナモンへ語りかけるテリアをたしなめたり、戦うための進化なんてダメだ、と何度も言い聞かせたり。なぜそうなったのかは、次回で明かされるのでしょう。
どうも李くんとテリアにはそのへんでずれがありそう。
■留姫
あいかわらず街中ではヘッドホンばかりかけています。兄ちゃんに話しかけられてもほとんど無視。ひどく近寄りがたい感じ。レナモンとさえ、考えにくいちがいが見受けられます。
レナモン自身とて、強くありたいと思っているでしょうけど、関係ない相手をまきこんでまで戦うのは本意じゃないようす。彼女が秘める気持ちに、留姫は気づいているのでしょうか?
進化の鍵はなんでしょう。
■タカト
李くんや留姫とはちがい、まだデジモンというものに対する明確な考え方さえできていない彼。それがどのように変わっていくのかが、最大のみどころかもしれません。
とりあえず前半は李くんと友達になれて、加藤さんの優しさにもふれて、もうウハウハでしたね。
『ぼくたちも、友達…だよね?』
後半は、ヒロカズの言葉にはっとなる姿が印象的。彼がカードを使うのはいつ?
■ヒロカズ
ちょっとさめたやつかと思いきや、そうでもないようです。デジモンカードゲームにも積極的。単にタカトとはまり方が違うだけでしょう。
ゲームの腕はタカト≒ヒロカズ>ケンタといったところかな?
加藤さんを誘って断られ、みんなで顔を見あわせて苦笑い、のシーンが和みます。男子は男子、女子は女子でかたまってますね。そういえばこういうのって、なかったなぁ。
それにしても、ヒロカズがデジモンに出逢うのは、いつでしょう?
■謎の組織
初めて陽の当たる場所に出てきました。ライターの男の顔立ちも、少しずつわかってきています。
それにしても怪しい集団だ。なんかの宗教団体と間違えられないですか? 余計なお世話か。
■デジモンバトル
敵を目の前にすると、時々タカトの声もとどかないギルモン。危機に反応してか、李くんの意志とは関係なしに進化、暴走してしまうテリアモン。留姫の命令を100パーセント実行できないレナモン。
ほとんどパートナーの分身のようだった02までとくらべ、今回のデジモン達は一筋縄じゃいかないようです。どうやら当初にぶちあげられたテーマに、いつわりはないようす。
ガルゴモンに狙われて後ずさったり、ギルモンの助けでほっとしたりする留姫の表情から、かっこいいだけじゃない、怖さもあるのだという強調もされていましたね。
傾向としては、02の夏の映画にもちょっと近いかな?
■作画
原画人数が倍になっていました。そのためか、部分部分でくずれてはいたものの、総合的には全然オッケーなレベル。失礼ながら、海老沢作監とは思えないほどです。止め絵と激しく動いているシーンとで、棲み分けをしているからかな?
進化シーンもまた以前とは違い、ずいぶん生々しくなっていました。ていうか、気持ち悪い。
デジモンの『モンスター』としての側面が、また戻ってきたような感じです。
皇帝龍はグレート勇者ロボだったし。
■予告
久々に登場、ゴリモンですね。でも次週の鍵はそれより、李くんとテリアの出逢いの中でなにが起こったかです。そこがいちばんの注目点といえるでしょう。
…しかしガルゴモンってば、戦っているときでも緊張感のない顔…。