くるっくるーん!クルモンと遊ぼ!
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脚本:まさきひろ 演出:芝田浩樹 作画監督:伊藤智子 |
さて5話。前回に引き続き、まさきひろさん脚本です。
■クルモン
タイトルバックに出るアレは、それまでのパターンからして、設定画の色つきから直接引っ張ってきたものでしょう。あいかわらずの可愛らしさですが、同時に奔放でイタズラ好き、悪意なし。言い聞かせてもあんまり聞きそうにないので、確かに人間の手にはあまるかもしれません。
着せ替えでは女の子の服を着ていましたが、実際は雄と雌、どっち寄りなんでしょうかね?
というか基本的な問題。この子、進化段階はどこなんでしょう? カードにも情報がないようだし…。
■加藤さん
今回は作画のおかげもあってか、美少女っぷりが炸裂していました。彼女の体験談をはじめ、今回は回想・妄想・恐怖体験(笑)の嵐。でも演出のキレがいいので、あまり間延びせずに見ることができました。見ようによってはあのクルモンも、未確認生命体かアンノウンかってことですね。
G3を呼ぼう。
■李くん
タカトとはデジモンアニメ史上、ナンバーワンのなごみ系コンビ。でもタカトの質問には「さぁ…」だとか、「どうだろう…」とかばっかり答えてますねι 曖昧。まあ、答えにくい質問ばかりですが。たぶん、勝手な想像だけで答えることをしない子なのでしょう。
後半、テリアモンに素早く行動指示をしていましたが、その動機はクルモンをガードするためであってイビルモンを倒すため、というわけではありませんね。
留姫が出てこなかったら、見逃していたかも…?
■タカト
鼻から牛乳! 妄想! しかも2連発! さらにギルモン行方不明でハラハラドキドキ!
あいかわらずの驚き役っぷりを披露してくれます。でも、いつのまにかカードスラッシュができるようになっていたりして、あなどれないところも見せましたね。ただ、まだその場の思いつきで使っているようなので、本当に使いこなせるようになるまでは、バンクシーンはおあずけでしょう。
留姫に抗議する姿はちょっと意外でした。というより、結構熱血漢なとこありますよ、この子。
留姫と対極の考え方を持っているはずの、李くんのほうがおとなしい。
■イビルモン
01、52話以来の登場。
でもこいつ、確か成熟期のはず…単純なミス? それともこのデジモンには、成長期版もあるんでしょうか? カードゲームならありえるかも…。あるいはもしかして、格下げ?
■ヒロカズ
抜き打ちテストに悶絶する姿とカードゲームに興じる姿で、いい味を出しています。今回はべつの子とやっていましたが、また勝ってました。連戦連勝ですね。タカトはどうやら、彼の戦法をよく知っているようです。やはり、いちばん親しいカード仲間なのでしょう。
それにしてもあの髪が長めな子、誰でしょう? 負けっぱなしなケンタが「こいつ強いんだぜ、ヒロカズ勝てる?」とか言って連れてきたのか、それともタカトが抜けがちなので穴埋めか。
李くんと会ってから、ややカードに興じる姿が減ったような気がするタカトでした。
……無理もないか。本物を連れているんだし。
■留姫&レナモン
表舞台への登場は3話以来。いきなり出てきました。もっとも、来る過程を描く必要はないんですが。
割り込んできた目的は、どうやら経験値かせぎのようす。もっとも相手が成長期では、大した経験にはならないような気がしますが…。
どちらにせよ今回もカードをうまく使って、余裕の勝利。やっぱり一番、安定してます。
そして留姫、タカトの抗議に反論しませんでした。割り切っているというより、そういうふうに考えてみたことがなかったのでしょう。だから葛藤がないわけではない。そのへんは、02の賢にちょっと似てます。イメージは大違いだけど。
■総括
1話には及ばないものの、作画も演出もたかいレベルでまとまっており、楽しめました。ギャグのキレも良好。毎回このレベルだったら、なんにも言うことないんですが。原画の人数もかなりいて、作監ごとのアクの強さをおさえているようですね。
今回の見所は、エイリアス発動の瞬間かな? 挿入される、留姫の不敵な表情が小気味いい。
■予告
次回はいよいよ、レナモンがキュウビモンに進化。どのようなバトルを繰り広げるのか楽しみ。
作画は問題ないでしょうが、演出はどうかな? まあ映像を見る限りでは、わりと無問題?