新宿大ガード 1分30秒の対決!
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脚本:前川淳 演出:川田武範 作画監督:伊藤智子 |
11話です。そろそろ1クールめも大詰め。
■留姫とレナモン
今回、意外に出番があった留姫。腹立たしげにディーアークとカードをゴミ箱送りにしていましたが、ゴミ箱はふとんのすぐそば。どう見ても未練たらたらです。本当にイヤになったのなら、あんなところに捨てず、処分してしまうはずですから。そのへんに迷いがうかがえます。
対するレナモンも、どうやら自分で自分がわからなくなってきているようす。彼女もまた、強くあるための最高のパートナーとして留姫を選んだ、ただそれだけのはずが、何かが変わってきていると気がついたのでしょうか。
いずれの感情も、アイスデビモンへの嫌悪から来ていて、それが近親憎悪な部分もある、と薄々気がついたのかもしれません。
■李くんとテリア
「…ジェンは、ぼくのこと、邪魔?」
李くんはどうやら、ケンカを売ったり売られたりというのが嫌いらしいですね。これは過去の事件の関係もありましょうが、育つ過程で自然に学んだ考え方や、性格も入っていると思います。
テリアモンはテリアモンで、好戦的というよりは勇敢。やたらにケンカをふっかけたりはしないけど有事にはまっさきに向かいますし、テイマーさえ望めば眼をみはる戦いぶりを見せてくれそうです。
戦う用意はいつでもあるよ。
かずかずの言葉や態度には、そういう意味がこめられているかと。
はがゆさも混じっていそうですが。
■タカト
今回は脇役ぎみ。でもヒロカズとケンタにギルモンを見せたりと、重要なファクターもありました。
そして今回は有頂天系空回り。あいかわらず、あぶなっかしくてしょうがありません。でも一番行動力がある子なので、今回の失敗もいずれ糧になることでしょう。
今は戦う意義やその結果より、デジモンとともに戦うことそのものを重要視しているようですね。確かにそれがテイマーなんですが。
しかし、ホントに『白い羽根』が好きだなあ…。
■クルモン
前回といい、妙に留姫との接触が多いですね。おせっかいまで焼いたりして。留姫のことを気に入ったのかな?
■ユゴス、そしてムシャモン
「…人間は、斬る!」
対デジモン、ひいては情報体用の兵器・ユゴス。7話にて破壊力を証明しましたが、今回はムシャモンにカウンターで破壊されてしまいました。絶対的な対抗手段ではすでにないようです。
そして、上のセリフ。相容れない存在だということを、主張しているかのような。
それにしても、どこから、どのようにしてリアライズするのでしょう。いつ明かされるのかな?
■山木室長
「…どんなに生き物のふりをしたところで、しょせんはデータのクズ…!」
山木室長の考え方が多少、わかりました。デジモンのことは単なる情報体、データの集まりだとしか認識していないようです。そしてリアルワールドにあらわれる者は、残らず消去するつもりですね。それが結果 、デジモンによる被害をふせぐケースもあったでしょう。
今回で室長、ギルモンたちの存在を知ることになるのですが、デジモンと一口に言ってもいろいろだということ、理解することはあるのでしょうか?
■ガルゴモン
「よ〜し、あばれちゃうぞ〜!」
と言いつつ、特に暴走しませんでした。少女を守るための戦いを、李くんが決意したからかも。それが伝わったのでしょうね。
ダムダムアッパー初登場。ムシャモンをただの一撃でしとめる威力です。こんなのを喰らった日にはたまったものじゃあありませんね。
■総括
李くんの決意がイマイチピンと来ませんでした。もしかしたら、その時点で失敗なお話かも。
でも解釈はできます。目の前で誰かが危機におちいった時、それが戦う理由。李くんが出した結論はそういうことなのでしょう。もともと正義漢みたいですから、見ないふりはできないのですね。
作画は良好、演出もそれなり。重要な要素もあり、李くんのお話という雰囲気は極少。
むしろギルモンをカミングアウトしたことと山木室長に見つかったことが大事かも…?
■予告
ぼこぼこにされるハーピモンが、ちょっと痛々しい(笑)。
でも、初登場な映画版予告のほうが今回は重要です。見たところ動きは抜群、絵的な雰囲気はテレビに近そう。それより何より、50分というのはけっこうな長さです。戦闘よりも、情景や人物をえがくことに重点をおいてきそう。
しかし完全体そろいぶみということは、前後にテレビでも完全体がそろう、という事ですかね。
現に14話にははやくもメガログラウモンが登場するようですし、7月末までにはたぶん出そろうんでしょうね。展開も早くなりそうだし、これからが楽しみ。