強くなりたい!這い上がれインプモン
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脚本:前川淳 演出:芝田浩樹 作画監督:伊藤智子 |
19話です。今回の相手は午さんことインダラモン。
■夏の木漏れ日
『…でも、それがテイマーのしなきゃいけないこと?』
公園でギルモンとたわむれるヒロカズらを横目に、今後の相談をするタカトたち。このメンバー、まだ違和感ばりばり。とくに留姫が浮いてます。そして上のセリフ。
留姫としては、自分たちを目のカタキにするような連中があらわれていい迷惑といったところでしょう。使命感がどうとかいうより、単純にうっとおしがってるようにも見えます。
■コギャル
かなりべたべたなコギャルです。しかもあんまり現実と差がないあたりが笑え…ません。
でもちょっとセンス古くないですか?
■クルモン
あいかわらずふらふらしていますが、今回はそんなに媚び媚びな姿勢を見せてはいない感じです。ちょっと沈んだ表情も多いし。
自分ではよくわかっていないようですが、タカトの指摘もあり、進化にかかわりがあることが完全に確定しましたね。
それにしても、テーマ曲が妙にさびしげなのは、なぜなのでしょう?
■師匠
『デーヴァとは…インドのサンスクリット語で、神とか神霊を意味する…』
初登場、李くんの師匠。たしかこの人にも名前があったはず…。
太極拳ですよね? 腕っぷしでは李くん、メンバーでも一番といってよさそう。でも性格から考えて、精神的なものをより求めていそうです。お師匠さまもそんな感じ。
お師匠の声は北村弘一さん。どちらかというと線の細い、紳士的な老人を演じることが多い方ですね。落ち着きの中にもややユーモラスな印象があるのは、ギャリソン時田のイメージが強いからでしょうか。
そういえば、伊織のおじいさまを演じていた富田耕生さんも、昔からのベテラン。しぶい配役です。
それにしてもデーヴァという言葉、これは十二神将というより、神族そのものを指していると思ってたのですが…。
まあいいや。
■インプモン
『……頼む。これはオレの戦いなんだ!』
それまで、メインキャラの周囲をちょろちょろしているだけだったインプモンに初のスポットライトが当たりました。でも、印象づけは十分してきたので、いい感じのタイミングでしょう。
そしてパートナーがいたということがハッキリしました。それも二人。でも仲の悪いきょうだいで、ろくな思い出がないようです。
パートナーを探そうとしないのも、先入観ができてしまっているからなのでしょう。
でも個人的には、彼にはこのままのスタンスを貫いてほしいと思っています。別にテイマーとデジモンの関係を否定するわけではありませんが、それだけがデジモンではない、例外もいるのだという、いい意味でのアンチテーゼになってくれそうですから。
彼の動向には今後も注目ですね。
はたして敵になるのか、それとも一匹狼の助っ人になるのか?
■インダラモン
『我らの神を馬鹿にすることはゆるさん!』
そういうおまえが馬じゃないか、というツッコミはさておいて、
モチーフは十二神将・因陀羅。武器は宝棍のはずですが、巨大なホラ貝のようなものを背負っていますね。そのかわり長く大きな前脚が棍棒のような破壊力で、レナモンをガードごとはじいてしまうほど。
ハッキリいって強いです。ホラ貝で敵の攻撃を吸収反射し、成熟期では3体そろっていてもかないません。次週でも猛威をふるうようですし、サンティラモンよりは確実に強いですね。ミヒラモンにさえ匹敵するかも。一匹で堂々と出てくるだけのことはあります。
演じるのは堀内賢雄さん。最近では、強い敵役の代名詞みたいな人です。
■謎の少年
ちょっとだけ登場してきました。カエルみたいな顔で、ちょっと人間離れしてますが……。
いったい何者?
■山木室長
『人間がどれだけ進化しているか…思い知らせてやる!』
どうやらシャッガイに続く対抗策を練っているようですね。うまくいくかどうか、ここまでくると不確定要素のほうが強そうですが、逆にここまできたからこそ、可能性に賭けるしかなくなってきているのかも。
ほとんど室長の意地かもしれませんが。
■総括
伊藤作画だけあり、絵のできはバッチリ。戦闘シーンは少ないものの、いい感じに仕上がっている回ですね。インプモン初メインの回としてのつかみはオッケーなんじゃないでしょうか。これで彼の動向が気になるようになってきました。
その他のプチ見所としては、インプモンになぐられるレナモン(あんまり効いてないけど)。
いちいち色っぽいです(^ ^;
■次回予告
ギルモンのカミングアウトを受けて2か月、いよいよヒロカズがバトルに噛む日がきました。まだ後方支援ですが、それだけにタカトのよきフォロー役になってくれそうなので、これまた必見のエピソードといえそうです!
しかしインダラモン、強いな。蛇やニワトリごときとはわけが違うか。