ヴィカラーラモン登場 僕たちの街を守れ!

 脚本:吉村元希 演出:梅澤淳稔 作画監督:出口としお
22話です。前回とはまたうってかわって、佳境にはいってきた雰囲気。



■タカトと家族

『今しかできないことが…あるんだ…』

出かけようとするところを呼び止める母、それに反発するように、無言でノブを回すタカト。うしろ髪をひっぱられるような出発ですが、ここの描写は終わりのほうの伏線になっていますね。
私は小五のころは↑みたいなこと全然考えてませんでしたが(^ ^; 

絵を描けて飯が食えればそれで満足な、単純な子供でした。それはそれでもちろん幸せなことなんですけれどね。



■ジェンと家族

『…ごめん……。ごめんね、小春…』

地震におびえる小春へ追いうちをかけるように、きつい物言いをしてしまって後悔するジェンこと李くん。ああいうところを見ると、落ち着いていてもやっぱり子供なんだなあと思ってしまいます。もしお父さんなら、もっとうまくやったでしょう。
時おり出るああいう崩れは、けっこう好きかも。

あとで小春を気づかうテリアモンの優しさも印象的でした。



■留姫と家族

『…ごめん、あたし、友だちと約束があるから…』

李くんに公園へさそわれたところへ母から電話が入るも、蹴って行ってしまう留姫。いつもの対応と見えますが、その表情と、『ごめん』と曲がりなりにもあやまっているところは見逃せません。6話あたりとは確実に違うのでは?
その後の加藤さんへの対応も大変やわらかく、かなり角がとれた感じです。気が合ったのかもしれませんが。
実はけっこういいコンビに?



■インプモン

『…オレは…ここにさえいちゃ、いけねえのかよ……』

なんかタカトたちは彼のことすっかり忘れているように見えますが(汗)、まだケガがいえないまま、下水道らしきところに潜伏してました。
↑のセリフは彼のセリフの中でも、ダントツの重さを感じさせます。
あらゆる者たちの協力をこばみ、おそらく今回で一度、表舞台から消えるであろうインプモン。次に出てくるとき、はたして敵か味方か…。



■謎の少年

『クククク…』

とりあえず今回で、人間じゃないということがわかりました。かずかずの正体の示唆、なによりあの本性を感じさせる邪悪な笑み。
ていうか、首が180度回るという時点ですでに人間ではありません。気づけよお子たち。
…やはり十二神将・マクラモンなのでしょうか? あの中では一番人間に近い動物だし…。



■周囲のメンバー

『…カードバトルのやり方を、教えて!』

決意の加藤さんに、ケンタとコンビを組んでお気楽ムードなヒロカズ。サイドメンバーの三人もいい味を出しています。加藤さん、手あたりしだいにカードを集めたのでしょうけど、実は全然やり方を知らないのですね。実はお金持ち?
しかしヒロカズ、まだパートナーがいないとはいえ、確実にタカトと同じ道を進んでいるような…。今回のカードスラッシュ披露といい。
そしてあいかわらず地味なケンタ…(^ ^;



■山木室長

『あんたの子供たちを守るためだ!!』

奇妙なことに、できる範囲でやれることを精一杯やっているはずの室長がどんどん悪役になっていきます…。
彼らに取りうる手段は取っているはずなのに、なぜでしょうか。
やはり鎮宇さんへの傲岸な物言いや、デジモンというだけですべてを消去の対象とするその考え方、それに固執して変えようともしない姿勢が悪役ムードを醸し出しているのかもしれません。そのせいで、↑の言葉もかえって逆効果になってしまっています。
タカトたちの戦いも、遊びであるという認識しか結局、持てていないようですね。

こうして見ると先入観のかたまりのような人間だな、山木さん……。



■ヴィカラーラモン

『で、でっけえイノシシ!!』(ヒロカズ)

巨大! とにかく巨大です。
どう見ても50メートル以上はある。全高でさえインダラモン以上ありますね。あのメガログラウモンが小さく見えますよ。ここまで巨大なデジモン、デジアドから通して見てもそうはいないでしょう。アポカリモンくらいかな?(巨大化は却下)
成熟期の攻撃などものともせぬぶあつい毛皮といい、まぎれもなくこれまでで最強クラスのデーヴァですね。でもワクチン種なんですか?

ちなみにモチーフは十二神将・毘羯羅。宝輪、つまり投擲武器のチャクラムに近いものを持っているそうです。このへんが反映されるかどうかは、次回待ちですね。



■ブルーカード
祈ったら出てきました。まるで某紋章のようです。テイマーはレアカード製造機なのか?



■完全体進化
いよいよ3体そろいました、完全体。タオモンが浮いてます(笑)。
映画では究極体ガルフモンさえ倒してしまったのですが、テレビではどうでしょう? トリニティバーストは出るのか否か?
…映画のみだったりして。

そういえば映画、なにか足りんと思ったら室長とインプモンがいないんだ…。



■総括
デジモンを軸にしたいろんなスタンスが束になって、次回のクライマックスへ収斂してゆく。そんな印象の回でした。見応えあり。
それにしても、今回はデジモンへの捉え方が本当にいろいろだなあ…面白い。
作画監督は出口さんで、ちょっぴり崩れていましたが、演出の切れ味がよいので全然気になりませんでした。やっぱり演出って重要だ。
そういえば初期に原画メンバーにいた『すしお』さんはどこにいったんだろう???
光を見たインプモンは、どこへ行ったのでしょう。やはりデジタルワールド?



■次回予告
次回のホンは小中さん。それもあり、前期の大詰めと言って過言ではないできになることでしょう。
崩壊するヒュプノスで、室長をじっと見つめる鳳オペレーターが気になります。ひょっとして恋仲……?