デジタルワールド突入!さらば僕たちの街

 脚本:まさきひろ 演出:貝澤幸男 作画監督:直井正博
さあ、新展開の25話です。



■留姫と加藤さん
予想以上に仲がよさそうです。やっぱりこの年頃だと、女子どうしだけで仲良しだったりするんでしょうか?
加藤さんがちゃんづけで呼んできても、特にとがめることがありませんでした。

加藤さんの言った通りにみんなが落っこちましたが、あれは言葉そのものが一種の命令文になったのかも。



■ジェン
ひとりだけ離れた場所に落っこちました。
そういえば16話のキャンプでもひとりでいるシーンがあったようですし、これは意図的な演出?
どちらにせよ大人っぽすぎて、どうも周りから浮いている感があります。彼自身はどう思っているのでしょう。
…深読みのしすぎかなあ。

で、彼のほうもタカトを呼び捨てにするようになったんですね。たぶんタカトが先に呼び捨てはじめたから、『じゃあ』と自分でも変えたのでしょう。これはジェンにとって、タカトが一番の親友であるという証拠でもあります。
子供たちどうしの交流が淡泊ぎみな今作では、このふたりは目立って仲良しという印象ですね。
留姫と加藤さんも、負けずに仲良しになりましょう(^_^)



■デジタルワールド

『……夜』

最初に、タカトが砂をつかむシーンが何か文学的。
ジェンの言っていた通り、もっと電子的・幾何学的な場だと思っていただけに、けっこう意外です。とはいえ、デジアドで慣れ親しんだあのデジタルワールドにくらべると、ずっと『デジタル』な印象を受けました。

リアルワールド球。そこから降りそそぐ情報の光。情報の形質をうけついだ、剣呑な地形。情報のホコリ。唐突にやってくる夜。
そしてそこに住むデジモンたちは、弱肉強食という掟にしばられている。
いきなり襲ってきたメラモンからわかるとおり、ギルモンたちはあくまでも例外なのでしょう。

でもそのメラモンが意外と話のわかるやつだったので、ジャガモンのスタンピードにまきこまれてしまったのは残念でした。
やっぱりあれは相手の力をはかりきれない、若いメラモンだったんでしょうね。
ジャガモンたちにしても『やらねばやられる』と必死だったわけで、タカトたちも強くは責められませんでした。
つっかかったのが留姫というのは、興味深いポイントかも。



■マクラモン

『な、なんなのだ、これは! 我の手にあまる! 我らの神のちからをお借りせねば……!』

物言いがいちいち大仰で面白いヤツです(笑)。
しかし彼ほどの手練れをもってしてもとは、やはりクルモン、なにか特殊なものを持っているようですね。

その後、マジラモン(と思われるデジモン)を連れてきたマクラモンは、まるでマンガ日本昔話のようでしたよ。
増援に辰が来たということは、こいつの実力は申とならび、デーヴァ最強クラスとみてまちがいないでしょう。

これで姿のわからないデーヴァは、戌ことチャツラモンだけになりました。
問題はアンティラモンですが…はたして。



■留姫

『そっちはダメよ! レナモン!』

今回はレナモンとともに、ヒロカズ&ケンタのお守りに徹していました。べつに義務を感じているわけじゃないでしょうが、結果的にそういうことになっています。まあ見回してみても、このコンビが一番ふたりのフォローに回りやすい。レナモン素早いし。
次回もお守りさせられることに?



■ヒロカズ&ケンタ

『あいつ、パートナーにどうかな?』
『…でも、暑いのはイヤだなあ』

先週の時点では足手まといにはならないかもと言いましたが、さっそく足手まといになってました(^ ^;
メイン3人がパートナーと一緒ということもあり、わりと落ち着いているのとは好対照です。ああいう反応もあったほうが面白い。

しかし二人してへばるところといい、まっさきに逃げようとするところといい、逃げる方向をまちがえることといい。
とりあえず君たちに、テイマーズ界のボンクラーズ一号・二号の称号をさずけねばなりますまい。
ちなみにヒロカズが一号。



■電子機器
デジカメや、せっかく山木室長からあずかった連絡器機も使い物にならないようです
確かデジアドのほうのデジタルワールドでは、ヒカリがふつうにデジカメを使っていましたが。

しかし、意味のないものを物語上、持ってくるはずがないし、使えないからと捨てたようすもないので、たぶんいずれ役立つときがくるんでしょうね。いつかはわかりませんが。

とか言って、最後まで忘れ去られたままだったらどうしましょう(笑)。



■インプモン
今回もちょっとだけの登場。飛んでゆく軌跡はわずかに、流れ星となってタカトの目にとまっただけ。
次に出てくるときは……?



■ギルモン
とりあえず彼にとって一番のダメージは、大好きなパンを全部なくしてしまったことでしょう。これは相当こたえたかも(^ ^;



■クルモン

『で〜た〜、で〜た〜v』

マクラモンさえ手こずらせたうえ、カゴをひゅるりと抜けて、まんまと逃げ出してしまいました。
どこにでも行ける、と言っていましたが、あのカベぬけ(?)はそうした能力のひとつなのでしょうか?

そういえば映画では沖縄から東京にいっきなりあらわれたりしてたっけ…謎。

でもクルモンがいないのでは、ギルモンたちは完全体以上になれないのでは?



■総括
正しくデジタルワールド説明のための回でした。でも、お話と演出でうまく消化していたと思います。やはり貝澤さんの回ははずれがない。
つぎの担当はたぶん、3クール目の終わりあたりでしょう。
絵も動きもきれいでしたし、申し分なしのお話。21話以降、いい感じのお話が連続しています。
このまま最後までなだれこんでくれるといいのですが、次回は中休み?



■新ED
重ねてよく聞いてみると、なかなかいい歌です。歌詞は少し大人っぽいですね。シリーズ中、一番大人な詞かも。
ジェンの歌に少し雰囲気が似ているかな?
…とはいえ、何度見ても寝っころがる留姫はエロチックです。目の腐蝕ぐあいがはげしいらしい。



■次回予告
浦沢さん担当ということもあり、息抜きぎみの回になりそうです。
ジジモンとババモンはあれでも究極体。ボンクラーズ、パートナーにいかがですか?(笑)

あとはインプモンの進化シーンが出るとみました。およそ五分五分の確率。でも、まだ姿は見せないでしょう。