小世界!風の強い谷のジジモン・ババモン

 脚本:浦沢義雄 演出:川田武範 作画監督:伊藤智子
26話です。初の主人公不在の話。



■留姫とレナモン

『帰れ! いますぐ新宿に帰りなさい!』

今回も目立った戦闘はありませんでしたが、実質ボンクラーズのお守りなのは同じ。どなる留姫の気持ちも、ちょっとだけわかります。
とはいえ、起きてからまっさきに留姫のようすを見るあたり、さすがです、レナモン。
こんなのでも…』
と失言してツッコミを入れられ、訂正するシーンも可笑しい。浦沢さんのレナモンはいい味です。



■風の吹く谷
いっぱい建物があったようですが、ジジモンとババモンのほかにも住人はいるんでしょうか。
それと飛んでくるいろんな電化製品、あれはいったいどこから…?
…深く考えると、本質を見失いそうです。



■ジジモンとババモン

『…ヒマつぶしにケンカしないでいいのが、こんなに楽しいとはなあ』

シリーズ初登場です。ゲームでは水先案内人的な部分もありましたっけ。
で、はじめはどうなるかと思いましたが、どうやらふつうの隠居夫婦だったようです。あまりにふつうすぎて、逆に意外。
まあ、デジモンにもいろんなのがいるということなのでしょう。ヒロカズたちを引き止めようとしたのも、単にさびしさからだし。
ヒロカズたちの歌をしっかりおぼえていたのも楽しい。

とはいえこのふたり、本来究極体ですから、本気を出せばそこいらのデジモンなど敵ではありますまい。うかつに近づいた侵入者は、返り討ちにあってしまうことでしょう。今回はレナモンがうまくかわしてくれましたが。



■ヒロカズとケンタ

『オレたち、いつになったらテイマーになれるんだろう?』

先を急ぐことで頭がいっぱいな留姫にくらべ、このふたりめいっぱい楽しんでます。風呂で歌まで歌って。
ジジモンとババモンをうたがう一幕もありましたが、なかなか余裕があります、ボンクラーズ。

で、予想通りというか、ジジモンたちをパートナーに誘いましたね。おかげで思わぬトラブルにまきこまれてしまいましたけど。
彼のセリフではありませんが、正式なパートナーを見つけられるのはいつのことでしょう?



■クルモン

『くるり、くるる、くれろ〜』

意外と早く脱出してしまって、あいかわらずふらふらしています。マジメにタカトたちと合流する気があるのかどうか。
…いや、そういう気持ちがないわけではないでしょうが、すぐ他のことに気をとられるタチですし。



■インプモン
今回は出てきませんでした。てっきり進化シーンがあるかと思ったのですが、どうやらそれは次回に持ち越しのようです。



■タカト&ギルモン
今回はあらすじにしか出てきませんでした。26話めにして初の現象です。すでにキャラ造形の段階はすぎているので、それゆえでしょうか。
でも野沢雅子さんはナレーターでもあるので、しっかりクレジットされています。



■ブラックウォーヒロカズモン&メガロケンタモン
想像にのみ登場する、なぞのデジモンです(笑)。
あのふたりのことですから、完全体以上でしょう。でも、どうも弱そうだな(^ ^;
それにしても、02にてブラックウォーグレイモン初登場の回を担当した浦沢さんが、ヒロカズの想像にああいう名前をつけたというのは、けっこう興味深い。そう感じてるのは私だけ?

いや、私黒ウォ好きですから…。




■男飛沫
ただのイメージソング(?)かと思いきや、ちゃんと使われました。このぶんだと他の歌も使われるかもしれませんね。
しかしケンタはともかく、ヒロカズまで…。
それともヒロカズは単に歌うのが好きなだけ?



■総括
今回は完全なギャグ編でしたが、同時に初の主人公不在な回でもありました。そういう意味では重要なお話です。
素直に受け入れられたのは、それまでの積み重ねがあったからでしょう。戦闘シーンがなくても満足はできました。
むしろないほうが面白(以下検閲により削除)

あとは演出のキレがもっとよければ…。
あれはあれで奇妙な間があって、今回のお話に合ってはいたんですけど。




■次回予告
ついにベルゼブモンが登場。究極体、それもカードにして攻撃力700。そうとうの強者です。このパワーの前には、メガログラウモンでも危ないでしょう。はたしてどんな戦いになるのでしょう。
そして、ちらっと出てきた狛犬のようなデジモン、あれがチャツラモンでしょう。これで全てのデーヴァがそろいました。

なんにせよ、次回も見逃せませんね…。