インプモン進化!魔王ベルゼブモンの戦慄
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脚本:前川淳 演出:芝田浩樹 作画監督:八島善孝 |
いよいよ27話です。タカトたちというより、インプモンの話。
■謎のバイクとチョロモン
デジモンたちが鉄の獣と呼ぶ巨大バイクが、唐突に登場。誰も乗っていないのかと思ったら、チョロモンが乗せられていたんですね。そこから考えて、もともとはメタルエンパイア系なのかもしれません。
最後はベルゼブモンが乗りこなしていましたが、まあ初めからこの2者はセットだったと考えるのが妥当でしょうね。おたがいがおたがいに引き合っていたのだと考えることもできましょう。
とはいえ、どこでどのように造られたのかはわかりませんし、それが明かされる確率も低そうですね。
■ツチダルモンたち
出てきたとたん、いきなりひとりが犠牲に。ハードな展開です。これでは、タカトでなくともなんとかしたいと思うでしょう。
また同じデジモンでも年齢差があることが判明。…って、この方々ずっと成熟期?
いや、生まれたときは幼年期で、それから成長期をへて成熟期になり、土のデータを取り入れて大きくなると考えるべきですね。
長老がだれか、ひと目でわかるのがおもしろい。
それにしてもあの土だんご、何でできていたんでしょう? ふつうに食すことができたようですが…。
■タカト
『…そんなの、いいわけないよ!』
いつもジェンにアドバイスを受けている彼ですが、今回はめずらしく逆らってみせました。こういうふうに言えるようになったのも、友人であることのあかしなのですが。それだけ成長したともいえます。
とはいえ加藤さんには圧倒されっぱなしだったし、今回はギルモンともども、あまりいいところがありませんでした。
まあ、ギルモンが操られてしまうなど、はじめてのケースですしね。レオモンに感謝。
■ジェンとテリアモン
『…ボクも、ちょっとタカトに賛成…』
先を急ごうと言うジェン。
彼の意見は一見、ちょっと冷たいのですが、現状に即した、きわめてまっとうな意見ともいえます。留姫たちとも離ればなれになっちゃいましたしね。
そう言わなければならないと自覚し、あえて口にするあたり、割り切りにも似た大人ぶりを見てとることができます。
とはいえ、そう簡単に割り切れないタカトに反論され、テリアモンまでタカトに同調するに至り、少しショックを受けていたようす。
このへん、後に尾をひいたりするんでしょうか?
■クルモン
『誰もいないクル…。 これが、さびしいって気持ちクル…?』
ふらふらと彷徨いながらもらした、↑のセリフ。
いつのまにか、そばにいるのが当たり前の存在になっていたタカトたちとはぐれ、はじめて『さびしい』と思ったのでしょうか。
そういえば大百科によるとクルモンは幼年期、聖獣型デジモンだそうです。
でも、進化形態と思われるデジモンがないんですよね。やはり進化しないのか?
■レオモン
成熟期ということもあり、バトルの要所要所でしぶい活躍を見せてくれます。レナモンと同じく、いると場が締まるタイプなので、パーティバランスは良好といえるでしょう。
それだけに、本当の意味で加藤さんがサポートできるのはまだまだ先そう。
■加藤さん
一番ひ弱そうな彼女ですが、ツチダルモンを前に旺盛な順応力を発揮したり、短いながらきっちり休息をとる余裕があったり、なかなかたくましい。タカトも驚くほどですから、思ったより心配はいらないのかもしれませんね。
それにしても、怖い話を怖そうに話すのって、あなたの趣味なのですか?
案外百物語とか大好きだったりして。
■ガルゴモン
どうやらクルモンがいなくても、成熟期までならなれるようです。これも経験値というやつでしょう。あるいはカードのおかげか。
■カードスラッシュ
久々とはいえ、なんとも冗長さが目立ちます。こればかりはどうにもならないのかなあ。
使用箇所については、的確なのに…。
■チャツラモン
はじめはインプモンも置物と間違えたくらい、無生物っぽい外見をしているようです。けっこう石でできていたりして。
そして声は石井康嗣さん。ガオガイガーの大河長官です。
そう、13話で聞こえた声は、こいつのものだったんですね。デーヴァの中では大物といえるでしょう。ていうか、大物しか残ってないですね。
インダラモンやヴィカラーラモンと同格か、それ以上に強いかも。
■黒き異端者
もはやリアルワールドに居場所がない、そんな事実をつきつけられ、自暴自棄のようにデーヴァへ従った彼。
結果、究極体にまで進化する力を手に入れたのですが、本来居場所などは、誰かに与えられるものでも、決めつけられるものでもないはず。
彼は気づいているのでしょうか? それとも、それこそが彼の強さになっていくのでしょうか?
歌の歌詞のように。
思うのですが、彼は02におけるブラックウォーグレイモンの発展型キャラという気がします。
だとすると最終回まぎわで死んでしまうのかもしれないのですが…。
そうならないように祈りたいもの。
最悪、悲劇が回避されなかったとしても、納得のゆく幕引きを与えてやってほしいです。今度こそは(T_T)
■総括
タイトルの割に、ベルゼブモンが出たのは最後だけで、ちょっと拍子抜け。
とはいえ、クルモンもいない今のタカトたちではまったく歯が立たないでしょうから、しかたないと言えるかも。
本来のタイトルは、
『加藤さん進化! 鋼鉄バイクの戦慄』
かな(笑)。
■次回予告
いよいよリョウが、サイバードラモンが登場。し・か・も!
サイバードラモンがメッチャクチャかっこいいじゃありませんか! 動くとこんなにかっこいいんですね! 吃驚。
演出のキレも相当のものと考えてよさそうなので、大期待です、はい。
留姫とはどんな会話がかわされるのかな? 楽しみ。