動き出した真の敵!四聖獣の戦い
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脚本:まさきひろ 演出:吉沢孝男 作画監督:山室直儀 |
38話です。02に続き、チンロンモンが調停者として登場!
■方舟
鎮宇さんたちがつくっているのはてっきりアルティメットDアークだと思ったのですが、どうも別のものみたいですね。
あれは一体?
■スーツェーモン
『理解に苦しむ…こやつら、本気で勝てるつもりでいるのか? だとすれば、あまりに愚か!』
作画が違うだけで、ずいぶん迫力があります。海を割りながら突進してくる巨大感は圧巻。
究極進化をもってしても五分五分とは、伊達に神を名乗ってはいませんね。
そしてタカトたちに説き伏せられることは、ついにありませんでした。
彼を味方につけるには、チンロンモンの仲介が必要だったのです。
■タオモン
先週からほとんど進化しっぱなし。ためか疲れが見受けられましたが、それ以上に結界を維持したまま移動すること自体がたいへんなパワーを必要とするのでしょう。
見ているとスーツェーモン戦では、もっぱらテイマーたちのガードに回っているのがわかります。
対四聖獣戦は、それほどまでにすさまじいのでしょう。
■チンロンモン
『…狭い了見だな。人間とともに進化する。それもまた進化の形だと、なぜ考えない』
『……ふ…』
『それこそ本末転倒!』
『…聞けい、ふたりとも! 汝らは戦う相手を間違えている! そこまで戦いたくば、真の敵へ向かえ!』
来た来た来た来たーーー! そんな感じです。
予想通り小杉さんボイスはそのまま、物言いはより大仰に。02時代をも凌ぐ渋さですね。
しかもクルモンが逃げるようにしむけたのは、何とこのチンロンモンだったんですね。四聖獣の中では穏健派なのかも。
それにしてもでかいです。あのスーツェーモンでさえ、少し小さく見えるほど(!)。
さらに、スーツェーモンを前にしても全く譲らぬその強さ。どうやら四聖獣同士は互角らしいです。
スーツェーモンもだからこそ、耳を傾ける気になったのでしょう。
鎖で割って入るシーン、かっこいいなあ…。
■デュークモン対スーツェーモン
『人間とともに進化する。それのどこが悪い!』
『しかし、やはり邪道!』
進化したてでお休み中のテリアモンに代わりデュークモンが登場。今度はアルティメットDアークつきのフルバージョンによる進化です。
タカトくんは胸にアークを当てるんですね。
それにしても、カードの意味がないなあ……(^ ^;
さて聖盾イージスで紅焔をしのぎ、ロイヤルセイバーで煉獄爪と打ち合いと、美麗作画で健闘ぶりを見せてくれました。
山室さんが担当するとここまで違うのか…。
でも面白いのは、彼らを筆頭としたテイマーズがスーツェーモンの考えを曲げたわけじゃないこと。
チンロンモンの調停があってはじめて、彼はその爪をおさめたのです。テイマーとの進化が生む力を認めてはいましたけどね。
このへん、決着とかつくんでしょうか?
■リョウ&サイバードラモン
『…気をつけろ。かなり強いぞ』
せっかく美麗作画だというのに、残念ながら戦闘シーンはなし。本当に残念です。
まあ、対峙していたのが穏やかそうなシェンウーモンという時点で予想すべきだったのかも…。
■シェンウーモン
『長生きはするもんじゃ。ほっほっほっほっ』
『バイフーモンに任せておけ。お前さんのかなう相手ではないぞ』
なんか予想通りの性格してます。たぶん、よっぽどのことがない限り戦うことはないんでしょう。
そして声はゲンナイさん! 間違いようがないですね、八奈見さんの声は。この人もシリーズにかかせない役者さんです。
■デ・リーパー
『目的は、我らデジモンの絶滅!』
とうとう真の敵の名前が明らかになりました。人間でもデジモンでもなく、まったく別の存在。知性や個性もなく、ただただ浸食するだけの恐ろしいプログラムです。そう、つまりはデジモンの天敵なんですね。
意味合いとしては能力の通り、デジタル生命体に死をもたらす死に神?
進化しすぎたことで天敵を目覚めさせてしまうとは、なんだか人間にもあてはまりそうな話です。
さてさて、共通の敵を前にタカトたちや四聖獣がどう共闘するのか、デ・リーパーはどんな能力を持っているのか、そして消えたベルゼブモンはどこへ行ったのか、加藤さんは立ち直れるのか、
そして、ケンタがボンクラーズ2号を返上できるのはいつなのか。
4クール目を迎えようという局面で、物語はいよいよ最終局面へ動き出しました。
■水野さん
デジノームに連れられて再登場。病院にいたということは、昏睡状態だったんでしょうか?
でも目を覚ましたので、今度はリアルワールドで何かやってくれそうです。
鎮宇さんたちの手助けにかけつけてくれるかも?
■バイフーモン
四聖獣では唯一、まだ姿を見せていません。出てきたと思ったら死んでた、などというオチは勘弁してくださいよ?
■デジエンテレケイアー
もともとは三角錐状の物体だったものと思われますが、それをデジノームたちがデジモンの姿にしたのですね。
でも、クルモンはもうもとの姿へは戻りたがらないんじゃないでしょうか
■総括
先週とはうってかわって、作画が美麗。細かいところまでよく描きこまれています。原画の人数は少ないので、やはりメインの山室さんが凄腕なのでしょう。基本的にキャラデザへ忠実な絵ですが、中鶴さんよりも少しだけ濃いめな気はします。
お話的にもいくつかの謎解きがなされたり、四聖獣同士のすさまじい戦いが見られたりと、内容のつまった一本。
欲をいえば、リョウ&サイバードラモンの戦闘シーンが見たかった…。
■次回予告
クルモンと留姫が出会い、リョウとも合流するようですね。それ絡みでなにかあるのかな?
ともあれ、次週ではとうとうサクヤモン進化です。
年末だろうと休みなし。テイマーズはもう、誰にも止められません!