進化の輝き シャイニング・エボリューション

 脚本:前川淳 演出:川田武範 作画監督:伊藤智子
新年最初のテイマーズ、40話です。



■加藤さんとハンドパペット

『…わたしたち、なぜここにいるの?』
『運命に逆らってるんだワン』


先週気になるそぶりを見せていた加藤さんですが、今週ではいよいよもってご乱心あそばされ始めました。
ほとんど2重人格みたいなしゃべりとかハイライトのない目とか、なにやらデ・リーパーより怖い。
さては何らかの『種』を植えつけられた?



■シェンウーモン&バイフーモン
ふたりともチンロン&スーツェー組にくらべれば足が遅そうなのですが、えらい早いご到着です。
ひょっとして瞬間移動でもできるんでしょうか?



■シャイニングエボリューション
もう少しやばい状況になってから発動→逆転かと思っていたのですが、前半でさっさと発動しちゃいました。それも究極体をいっぱい呼んだだけ。う〜ん?
これも演出しだいでは何とかなりそうな展開なんですが…。

それとセリフの補足がないせいか、ハグルモンやゲコモンたちに至っては無理矢理合成されたようにも見えちゃいます。
ていうか今回の見どころって、ここじゃないんですよね(^_^;)



■ベルゼブモン→インプモン

『もう…力なんていらねえ…!』
『バカだよ、おまえら…本物のバカだ……』

意外に早い再登場です。退化したのはクリサリモンに攻撃されたからだけではなく、彼自身が力のための力を放棄したいと望んだからでしょう。そして、その通りになったわけです。
名残を残す腕のスカーフ、いつか使われると思っていましたが、今回できっちり手がかりとして機能していましたね。
留姫にスカーフを返してもらった時のセリフに、ちょっと涙。



■マリンエンジェモン
誰が進化したのか、それとも前からああだったのかはわかりませんが、とりあえず、やっと登場しました。
が、のっけから墜落→地面めり込み。
これにより私の海天使ちゃんへの第一印象は

ドジ

と確定いたしました。
ケンタとはけっこう相性のいいデジモンかも?(ひでえ)



■究極体デジモンたち
とりあえず出てきただけ(笑)ですが、集まったメンツを挙げると

・ディアボロモン
・メタルシードラモン
・ムゲンドラモン
・グリフォモン
・プクモン
・グランクワガーモン
・プレシオモン
・ボルトモン
・ジジモン
・ババモン
・マリンエンジェモン

他にもまだいたかもしれませんが自信ないです。
ほとんどを言えたヒロカズはすごい。でも海天使ちゃんは知らなかったのですよ?



…もしかして、こういうのを

枯れ木も山のにぎわい

というのでしょうか…。はっ! いかん、何てことを。



■テイマーたちの目的
一番はクルモンを連れて無事に帰ることですね。そこを勘違いしていると、本質を見失いそうです。
いや、たまに勘違いしそうになるので……。

よーく見てるとベルゼブモンを倒そうとしたのはその場の勢いですし、チャツラモンを倒したのは小春とロップモンを殺そうとしたから。さらにスーツェーモンと戦うはめになったのって、つまりはお互いの

勘違い

から来ていたことみたいですから。

別に彼らには危険を冒してデ・リーパーと戦う必要はないわけです。四聖獣を筆頭に究極体が集まった後では、なおさらの事。
とりあえず後ろ髪を引かれる描写があっただけでも、良しとしましょうか。

しかし、こうして見るとレオモンやデーヴァの皆さんは

死に損

以外のなにものでもありません。ロップモンは本当に運がよかった。



■方舟
後半はこっちがメイン。
世界中からメモリ領域を分けてもらう描写からは、『ウォーゲーム』や02最終回を思い出すことができます。
ただアド時代とは異なり、あくまで理詰めで語る部分があるのはテイマーズらしいところ。
留姫たちだと確信して処理を進めるおばあちゃんが印象的。

それにしても、あそこでいきなりあと40分だと言われてもものすごく困ると思うんですが。
チンロンモンが手を貸してくれなかったら、どうなっていたことでしょう。



■留姫とレナモン
サクヤモンに進化して、また何か得るものがあったようです。気のせいか、留姫の表情がより暖かく見えました。
以前の彼女だったら、インプモンにスカーフを結んであげたでしょうか? あげなかったと思いますよ。



■総括
今回もちょい内容は薄め。短い脚本をお湯で溶いて少しのばしているような感じです。
いつも思うんですが、なんでこのシリーズって、こんなに波の振幅がはげしいんでしょう……。



■次回予告
八島さん登場。ということは、動きに関してこっちが心配する必要はなさそう。
お話として気になるのは、加藤さんに起きた異変かな?