アレクサンドリアにおける現行の税制について (出たぞ勝手な解釈!)

もともとアレクサンドリア王国の税率は一律ではない。
直接税として最も古くに制定されたものが所得に応じて課税されるタイユ税であるが、貴族階級は免除されていた。また貴族階級は、道路賦役や人頭税も負担軽減の特権を与えられている。
アレクサンドリアの殆どの土地は王国の所有であるが、約5分の1の土地は各諸侯が所有しており、そこから上がってくる収益は、彼らが全て享受できる仕組みになっていた。
特にトレノ自治区――キング家を代表とする四貴族の支配する商業都市は、完全に治外法権として存在していた。彼らはそこで齎される莫大な富のごく一部を、アレクサンドリア貴族の証として上納することが義務付けられているだけであった。