■ 登 場 人 物 (完全妄想オリジナル)  ※戻る時はブラウザを閉じてください。

Leonhard Assis Steiner
レオンハルト・アーシス・スタイナー

スタイナーとベアトリクスの長子。現在王宮警護の任に当たっている。近衛隊所属。
頑固で口数は多くはない。そのくせ大雑把な野性味溢れる人物。5年間の放浪が彼を育てた。勉強は苦手だったが頭は切れる。論理的思考を得意とする。冷たく見えるが熱い男。思い込んだら命がけ。だから王家にも忠誠を尽くす。ビビアンのことは最初煩い小娘だとしか思っていないけれど、面倒を見ていくうちにだんだん王女の優しさと一途さに惹かれていく。ルシアスに甘いのは最初から。一度ほれ込んだら最後まで忠誠を貫き通す。
物語の最初は21歳。ルシアスより5歳年上。ビビアンとは6歳違い。妹マリーは彼の2歳下で、エルナと同年齢である。

Silvius Oucius
シルヴィウス・オシウス

正体不明の僧侶。正教会派と袂を分かち、独自のシルヴィウス派を立ち上げる。霧の大陸のみならず、周辺の大陸まで伝播する一大宗教となるが、その真の目的はルシアスの力を目覚めさせること。10歳の頃に雷に打たれ左目を失う。それがきっかけで魔力を持ち、僧侶の道を歩み始める。雷が落ちたのはルシアスの前身がテラとガイアを融合させたあの日。月が消滅する瞬間である。
冷静沈着。大事に向かって着々と布石してゆく用意周到な策略家。そして冷酷怜悧な人物だが、その底には凍るような哀しい孤独を抱えている。父親不肖の出生、たった一人の肉親である母親から疎まれ、力を得てからは避けられ忌み嫌われ続けた。確信犯。物語開始時点26歳。

Elna McCaffrey
エルナ・マキャフリー

正教会の司教。若年にしてその地位にあるのはひとえに魔法力ゆえである。上位魔法をいとも簡単に操る。
繊細な美貌の持ち主だが、その容姿に反してきっぷのよい姉御肌。ルシアスの精神的支えとなる。賢く、しっかりもので優しい。レオンの幼馴染で、彼に対しては信頼と親友の情を抱いている。それはレオンの方も同じである。恋愛関係に発展することはない。
ルシアスの好意を受けて、その懸命さと一途さに心を動かされるが、良識も弁えているので、次期国王に取り入るような真似は避けたいと考えている。それでも次第に彼に惹かれていく。

Vivien Tyrell Alexandros
ビビアン・ティレル・アレクサンドロス

もちろん、ジタンとダガーの娘。はねっかえりの小娘だが、さまざまな経験を経ていい女になっていく。兄に対する憧憬と慕情は絶対的。兄のためなら命も惜しくないと本気で想っている。どうしてか分からないがレオンのことが気になってしょうがない。そしてはっと気がついたときにはどっぷり恋の病にとり憑かれてしまっていた。が、だからといって媚びたり近寄ったり出来ないタイプ。素直じゃない、極端なあまのじゃくなのである。それで損をすることもたくさんある。もっともレオンとはそこら辺似たもの同志なので、よくつっかかるけれども分かり合えないこともない。母がそうだったように、この子も最後は強くなる。精神的に。

Lucius Thiele Alexandros
ルシアス・ティーレ・アレクサンドロス 

主人公。ジタンとガーネットの長子。心優しく、情け深い。穏やかな気性なのはその奥にある激情を無意識のうちに抑制しているためなのか。抑圧された感情が爆発すると我を失って力を暴走させてしまう。波が去った後、己の力と行為に極度の自己嫌悪を抱く。その精神的振幅が彼の神経を次第に疲弊させている。支柱となってくれていた両親が異空間に去ってからは、レオンやビビアンやエルナが彼の心の支えとなる。
特に修道女に対して、特別な親近感を抱く。彼女と共にいるときだけは心を弛緩させることができるのだ。だが常にぎりぎりのところで持ちこたえている彼の精神は、少しずつ闇に近づいてゆく。