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●テレビシリーズを終えて

最初のテレビシリーズ「あぶない刑事」51作が放送終了になった頃のインタビューより。
続いて映画第1作の制作にとりかかることは決まっているなかでの、テレビシリーズを振り返って、という所ですね。
主に自分の役と衣装についてのコメントです(^^)。
うーん、三者三様ですね(笑)。こういう何気ないコメントからも性格が読めるようだわ…。
どこかひとつにポリシーを持つ人、隅々まで計算して気を使う人、自然体の人…(^^ゞ

ほんと、今から見ても(3人以外も含めて)違うタイプがこれだけ揃ったっていうドラマもスゴイですよね(^。^)!

 

○舘さん

  鷹山刑事と舘ひろしってのは、同一人物みたいなもんだね。
  僕はあんまり芝居の出来るタイプじゃないから、自分そのままを出してるんだ。
  ただ、僕はそんなにカッコよく生きてるわけじゃないからね。銃で犯人を撃つのもドラマだけだし…。
  あんまりいい男とは言えないと思うよ、僕も鷹山も。どっちも本質はサイテーってところかな(笑)。

  このドラマで消耗した服は多いよ。30着はあるんじゃないかな。
  僕は、ディテールにこだわろうと思っていた。
  服はすべて自分で選んだし、ドラマの中ではダーク・スーツ中心で画面に映るといつも同じに見える。
  でも、ロングの画面で同じに見えてもアップにした時に服が違っているのが分かるように気を遣っていたんだ。

○柴田さん

  大下刑事と柴田恭兵は、すこし違う人物だよ。人間的には僕の方が上だけど(笑)。彼は独身だからね。
  そして、本当は涙もろいやつなんだと思う。いつもそれを隠している。隠せば隠すほど、誤魔化してしまうんだ。
  彼を演じる上で、特に注意したことはなかったね。
  あんまりオフザケにならないよう、ギリギリの線を守るよう指示を出す監督さんもいたね。
  アドリブもやり過ぎると楽屋オチになるから、そこは押さえるようにしたよ。

  このドラマでは、いろんなファッションを着ることが出来て楽しかったな。
  プライベートは、ラフなスタイルで過ごしているからね。刑事と言うと、なんとなくシックにまとまってしまうんだ。
  だから、方向性としてシックな中にも危険な感じと言うか、あぶない感じを出そうと考えていた。
  ただ、行き過ぎないギリギリの線を守るように、十分気配りはしたね。

○トオルくん

  僕は、自分では町田刑事と違う人間のつもりで演技をしているんだ。でも、撮影現場の人はそうじゃないって言ってる。
  だから、きっと”あぶない刑事”の現場に来た時だけ、すごく似ちゃうんだと思う。
  町田刑事には、特別なイメージを持っていないけど、まぁ、縁の下の力持ちみたいな感じかな。

  僕の衣装は、オーソドックスなスーツがほとんど。最初の頃は、渡哲也さんが着ていたものを借りていたんだ。
  でも、肩パッドがきっちりしすぎていて、僕にはあまり似合わない気がしてた。ダブっとした服が好きだしね。
  だから、衣装の人に変えて欲しいって頼んでた。それで、しばらくしてからゆったりしたスーツにしてくれたんだ。